ネット上の「おもしろい」「つまらない」は参考にするけど・・・


もしも、「つまらない」と言わない世界になったら⇒「おもしろい」とも言わない世界?:Blog紹介しちゃいます。 - livedoor Blog(ブログ)」を読んで。


ネット上のさまざまな場所に書かれる「面白い」「つまらない」というあるモノに対する感想や批評。


私は、「面白い」でも「つまらない」でも、その人が言いたいことなんだったら何でも好きに書けばいいと思ってる。自分が言いたいことを自由に言えるのがネットの良いところだと思ってるから。それが誰かの役に立つ情報かどうかなんてそう簡単に分かりゃしないし、誰の役にも立たなかったからといって書く必要がないってこともないと思う。だって、それを書いた人は誰かの役に立ちたくてそれを書いたんじゃなくて、それを書きたいから書いたんだろうし。


何かを買おうと思ったときの情報源として


視点変わって、あるモノを買おうと思って、それに対する感想や批評などを参考にしようと思った時、面白いって情報だけじゃなくてつまらないって情報もあった方が参考になる。ただ「面白い」「つまらない」ってだけの説明(感想)はあまり参考にならないけど、どこそこが面白い、こういう理由でつまらないという説明(批評)は参考になる。

ただ、自分にとっての面白い〜つまらないってのは、自分の主観によって決まる尺度なので、感想や批評に書かれてることをそのまま信じてしまうのは危険。ネット上で見られる多くの情報はそれらを書いた人々の主観に基づいて書かれているものだから、それを書いた人のモノの見方と自分のモノの見方が違えば、感想が真逆になることだって十分あり得ることだから。



通販サイトのレビューや掲示板の情報などから得られる情報は、不特定多数の感想・批評、つまり大勢がどう思ってるのかという情報にはなるけど、80%の人が面白いと言ってるからその商品の点数は80点!なんて単純なものではない。自分が残りの20%側に入ることだってあるかもしれない。これらの情報から分かるのは、大勢の視点。ある商品はどう捉えられているのかっていう全体像のようなイメージはつかみやすい。


一方、ある個人がさまざまな商品に対してどう思うかが書かれていて、特定の個人の嗜好がより深く見えてくる書評サイトやブログなどでの感想・批評は、それを書いている人の嗜好と自分の嗜好がどう似ているか、違っているかを意識しやすいがために、自分が何かを買う場合の参考にしやすかったりするんじゃないだろうか。自分とは好みが全く違う人の感想・批評は、逆な意味で参考になるかもしれない。


面白さに飽きたとき

ブログに書いてある(つまらない)が役に立つのか分かりません。
でも、(おもしろい)ばかりを吸収するようになった今でこそ「あ〜、つまらないね」って言う「つまらない知識」は必要なんじゃないかと思います。

(つまらない)があるから、(おもしろい)がある。
そういう意味では、ブログ上に(つまらない)を書く必要はあるのかもしれませんね。

ある人にとっての「面白い」と「つまらない」が、その人の中にある体験・知識の比較によって位置づけられているってのは分かるのですが、「面白い」ばかりを吸収するようになった今だから「つまらない知識」が必要ってなる流れはちょっと分からないかも。自分の中の「面白い」〜「つまらない」の尺度と、これから新しく触れるモノの「面白い」〜「つまらない」の情報(他人の尺度によるもの)は同じじゃないし、自分の中での尺度を定めるためにあえて「つまらない」を取り入れるってのもなんか違う気がする。



多くの「面白い」というものばかりを吸収して、「面白い」が分からなくなってしまうってのは、似た様な「面白い」ばかりを知ってしまい飽きてしまうってこと。そういう時は、いままで自分が知っている「面白い」とは違う「面白さ」を探すといいんじゃないだろうか。

それは多くの人が勧める「面白い」の中から見つけられるかもしれないし、もしかしたら誰かの「つまらない」の中から見つかるかもしれない。いや、そもそも人がどう感じたっていう情報なんかあてにせずに、自分から前情報なしに飛びついてみるのもいいかもしれない。いっぱいいろんなものを知れば、「面白い」「つまらない」の尺度もどんどん広がっていく。


だけど、Amazon楽天のレビューが全て「☆☆☆☆☆」の評価を受けている商品には、何故か?不安に思ってしまう自分がいたりする。良い商品なのは確実だと思うんですけど、何百件、何千件の「☆☆☆☆☆」であったとしても、「☆☆☆☆☆」だけの評価では不安。

逆に、美味しいのか?良い商品なのか?疑ってしまうんですよね。
(自分だけなんでしょうか・・?)

レビューはいくらいろんな人の感想・批評が見られるとは言っても、それを持ってる人全ての感想・批評が見られる訳じゃないので、良い評価に偏ってしまうこともありうると思います。レビューで見られるのは、あくまでレビューを書いた人達だけの評価ですから。

五つ☆評価みたいなシステムって、商品のユーザー層によって分布に違いが出るなんてのもよくあることなので、あくまで参考程度かな。一方的な評価の場合に疑ってしまうのは、商品じゃなくて「そのレビューシステムって本当に公正に行われてるのかな?」って部分。


面白いものを探すってこと


ネット上に大勢の人がいろんなモノに対する感想・批評を自由に書く様になって、いろんなモノの存在を知れるようになったって点では非常に便利になった。自分一人で体験するだけじゃ探しきれない多くのモノに対する反応を情報として取り入れられるので、面白いものに触れられるチャンスは昔よりずっと大きくなったんだろう。

そんなネット上で得られる大勢の好みのランキングは、多くの人が好きだというモノを教えてはくれるが、少数の人が好むモノや新しいモノはそこからは分からない。



自分の中の面白い〜つまらないを決めるのは、あくまでも自分が体験したモノの集まり。あるモノが自分にとって面白いかつまらないかは、実際に自分で体験してみないとどうかは分からない。100人中99人がつまらないってモノでも、自分が面白いと感じる1人かもしれない。



ネット上の記事を大勢のブックマーカーが探してくるはてなブックマークで、大勢の人がブックマークした記事の集合である人気のブックマークがつまらなくなった、なんて話がよく話題になるが、大勢がブックマークした=自分が面白いと思う、とは限らないんだから、そんなの当たり前のこと。

情報アンテナの感度がいい人は、数名がブックマークした時点で表示される注目のブックマークをもくもくと眺め、自分好みの記事がないかを探してる。他にも、気になる記事を書くブログやサイトや特定のキーワードに関する情報をRSSリーダーでチェックしたりもする。



ネット上には情報が溢れてるので、簡単に面白いモノを知れるようになったと思いがちだが、受け身的に面白いモノを探すのと、自分から面白いモノを探しに行くのとでは大きな違いがある。

ネットで何が面白くなったかって、自分の好きなものをがんがん探しに行けるようになったってのが一番面白いのかもしれない。