真似から入ってオリジナルを目指す


304 Not Modified: 経験値を積むということ」を読んで。

経験を積んでレベルが上がっていくってのは、言い換えればその分野の世界が広がって行くってことを意味してる。



料理を例にとれば、最初は目玉焼き(卵焼くだけ)、焼き肉(肉焼くだけ)とかしかできなかったのが、ある日強敵(カレー)に挑んで頑張ってレシピを見つつ戦うけど敗れ去る。なんで失敗したかなー、と原因を考え、何度もリベンジしてるうちにカレーを普通に倒せるようになっていて、気づいたら料理のレベルが一段階上がってる。


カレーが倒せるようになったら、カレー粉の代わりに味噌入れれば豚汁、シチューの素入れればシチューなどといろいろ応用が効くようになる。で、調子に乗ってハンバーグ作ろう!とかチャレンジして見事に敗れ去る。ハンバーグにはカレーの攻略法は通用しないってことに気づく。


などと、料理クエストに夢中になってるうちにどんどん料理レベルが上がり、いろんな強敵(レシピ)に立ち向かえるようになる。かつて見たことがない強敵(レシピ)に出会っても、過去の経験からどんな攻略が有効か想像することができるようになっていく。逆にレシピを見ただけで、それがどんな味の料理になるか想像できるようになってもくる。



経験ってのは、知識としてそれを知るってだけじゃなくて自分で実際にやってみること。最初はマニュアルに書いてある通りだったり人の真似だったりで十分。実際に自分でやってみて、頭だけじゃなく体で覚えて初めて自分の経験となる。

どんどん多くのことを経験していく内に、その分野における基本的な概念(料理で言えば、煮る焼く蒸す炒める揚げるみたいな調理法、調理器具の使い方、素材に対する知識、各種レシピの習得などなど)がだんだんと見えてくる。最初は、ごく一部の断片的にしか見えてこなかった概念が、あるとき突然急に開けるように理解できたり、複数の概念が実は繋がってることが理解できたりすることがあって、それはゲームなどで言う所のレベルアップに相当する。



なんでも最初は真似からでいい。真似てできるようになったら、そこに少し自分のオリジナルを加えてみたり、他の方法と合わせてみたりっていう世界を広げる工夫をしてみる。失敗したら、単にその方向はダメだったってだけ。また違うやり方にチャレンジしてみればいい。

料理でも学問でもスポーツでも。世の中のありとあらゆることは、そうやってみんなが世界を広げていくことで広がってるんだと思う。そうやって、自分だけのオリジナルな部分に突入できた人が、いろんな分野で成功してる人なんだろう。



こういうブログだって、どんな記事を書くかなんてあらゆる方法がある。人気があるブログは、見てるとだいたい得意な記事ジャンルを絶対に持っている。それはその人が記事を書きつつ広げて来た部分。

人気があるブログにしたい!と思ってるなら、自分が好きなブログの書き方を参考にしつつ、どこかからまだ誰も足を踏み入れていない自分だけのオリジナルな部分に進んで行けばいい。