毎日を描き続ける「よつばと!」で変わるところ、変わらないところ


『よつばと!』の背景が細かくなったことについて考察する - 三軒茶屋 別館」を読んで。

よつばと!」の背景が、巻が進むにつれて細かくなってることに対する考察。


ちょうど、「よつばと!」のコミックが手元にあるので1巻と最新刊の8巻を見比べてみると。


(コミック1巻、p32より)



(コミック8巻、p62より)


ああ、分かり易い比較にならなかった・・・けど、全体的に読んでて確かに8巻の方が背景の描きこみがいろいろと細かくなってる。

つまり、『よつばと!』の「世界」は「よつばから見た世界」であり、 巻が進むにつれて線が細かくなる(=情報量が増える)ことで、「よつばが見る世界が変わっていく」ことを読者に疑似体験させる効果があるのではないかと思います。

よつばと!」はよつばが引っ越してくる所から話がスタートしてて、それがちょうど夏休み直前くらい。その後、たんたんと夏休み中の日々が描かれていて、一時は「夏休みが終わった所で連載も終わってしまうんじゃ!」という心配がファンの間で囁かれてたけど、それも余計な心配で終わって今はお祭り、学園祭と秋の様子が描かれています。

物語中ではたった2ヶ月程度しか経過してませんが、よつば視線で考えると、どんどんと広がって行く世界、それがどんどんはっきり鮮明になっていくというのが描かれてるように思えます。



物語中で2ヶ月程度、現在8巻収録分までで55話、ってことを考えると、これ、1話1日ペースなんですかね。



世界はどんどん変わっていきますが、よつばのはっちゃけっぷりは1〜8巻まで変わらない勢いなのが、「よつばと!」の楽しいところです。

よつばと! 8 (電撃コミックス)

よつばと! 8 (電撃コミックス)