だんだんとサービス内容が見えて来た「NHKオンデマンド」


NHK、「NHKオンデマンド」で配信予定の番組を発表

海外では、いくつかの国で実施されているテレビ放送をネットでも見られる様にするサービス、日本ではさっぱりそういう方向には進みそうに無い中、いち早くサービス開始となるNHKオンデマンドの詳細が発表されました。

なお、NHKは価格イメージとしてこれまで、1番組あたり300円程度、「見逃し番組」サービスでパックメニューで月額1,500円程度などの参考価格を公表している。

サービス内容とその料金は、先行するサービスが日本国内では無いだけに今後の他社のサービスの指標となるものとして見られるところ。

値段はだいたい予想してた辺りの価格帯だけど、レンタルビデオや他の映像配信サービスの価格と比べるともうちょい安くてもいい?と感じる。


各カテゴリで配信が予定されている番組の、主なものは後述の通り。なお、サービス開始まで2カ月半となっているが、番組制作者や過去番組権利処理担当者と検討した結果、候補番組が決められたという。しかし、配信を開始した場合でも、それぞれの回の内容によって制作や権利者から許諾が得られない事もあるため、配信を中止したり、該当部分の映像にフタ(使用できないお断り付き画像)をかぶせて配信する場合があるという。

配信予定の番組はリンク先を見てもらうとして、やはり権利者からの許諾が得られないという点が配信に際しての障害になってる模様。

該当部分の映像にフタをかぶせて配信とかって、処理的には面倒そうだけど、普通のテレビ放送のニュース映像などでも他社の映像で一部モザイク処理等がかぶせられてるのがあったりするので、ああいう感じになるのかな?


ネット配信の実現には、原作者、脚本家、出演者、音楽などの権利者の許諾が必要であり、ドキュメンタリーなどでは肖像権やプライバシーにも配慮が必要となる。NHKによれば、団体毎には基本合意ができたが、団体に属さない人々とは個別交渉して同意を得なければならない状況だという。NHKオンデマンドの内容が一般に広く認知されていない現状で、交渉の末に厳しい回答を受けたり、コスト的に支払えない権料を要求される事例もあり「全ての番組を配信することは困難な状況にある」という。

コスト的に承諾できないような権料を要求する権利者、そもそも配信を許可しない権利者が含まれる番組は再利用不可能、と。一部の権利者のせいで、それを欲している視聴者や再配信してもらってもよいと考えている他の権利者が我慢するしかないという、なんとももったいない話です。



過去の番組に関しては、このようなネット配信に関する権利の許諾がまだ管理されていなかった時代のものだけに、配信に関して相当苦労する状況なようですが、今撮影されているような番組はこうした権利関係の処理はどこまで進んでるのかもちょっと気になるところ。



このNHKオンデマンドに関しては、サービスが開始されたら利用してみる予定ですので、今後もサービスがどのような内容になっていくのかを見守って行く予定。