星に願いを〜我に道しるべを


星に願いを - 山田祥平のRe:config.sys」を読んで。

GPS機能搭載のデジカメを使っての話。


デジカメで写真を取ったとき、写真の画像情報以外にもいろんな細かい撮影データがexif情報として記録されていたりする。シャッタースピード、絞り、カメラの機種名、撮影時刻などなど。

それを読み取ることの出来るソフトで写真データを開けば、そういう情報を見ることができるし、Webサービスでもそういうexif情報を参照してるものもあったりする。例えば、はてな画像共有サービスのはてなFotolifeもデジカメで撮影したデータをそのままアップすれば、たいていの場合、機種名などの情報を表示してくれる。

そして、ここで表示されている「N42.27.12.960/E141.11.4.200」ってのがGPSで取得された位置情報だったりする。緯度、経度の情報。


これを、GoogleMapsに飛ばせば、この写真が撮影された位置が分かるって代物。数値の細かい部分が微妙に違ってるのは、たぶん座標系の問題。
http://maps.google.com/?ll=42.4536,141.1845


GPSと言われてイメージするのはカーナビで、実際にカーナビを見てるとほぼ正確に自車の位置を表示してくれているので、GPS搭載機器ってのはああいうものだ、というイメージがあったんだけど、実際にはいろいろな他のセンサー情報での補正が行われてあの正確さを保っているらしく、GPSロガーGPS位置情報記録装置)やGPS搭載デジカメなどにはその手の余計なセンサー類はないために、GPS機能の使い勝手はかなり悪いものであるようだ。

例えば、電源を入れて安定してGPS衛星を位置測定に必要な数捉えるのに数分〜十数分かかるとか、一旦電源落とすと、またコールドスタートからやり直しとか、言う様に。



GPSが内蔵されているiPhoneでも似た様な状況だけれども、こっちは携帯基地局の位置情報も参照するAssistedGPSというものらしく、購入当初やアップデート直後、復元直後などはコールドスタートでGPS捕捉にしばらく時間がかかるものの、日常的な利用では携帯電波が捉えられて空が見える場所でなら、かなり素早く反応してくれるようになっている。

何度かのシステムアップデートによって感度の悪さや、日本で緯度経度が反転して記録されてしまう問題なども解決したようで、出先で自分の位置を知りたいときにすぐにGPSを参照してGoogleMapsを見られるというのは非常に便利な機能だったりする。



iPhoneでは、GPSの位置情報を記録するGPSロガーのようなアプリや、位置情報から周りの店情報を検索してくれるアプリ、周りにいる人のTwitterの発言を見るアプリなど、GPSによる位置情報をうまく活用したアプリがいくつもリリースされていて非常に便利なのだが、GPS機能を使い続けるとバッテリの消費が尋常じゃないってのが欠点と言えば欠点。(GPSロガー系のアプリだと、おそらく2〜3時間の記録が実用限度で、要外部バッテリor充電装備)



そんな訳で、いろいろと欠点もあったりするGPS機能だけれども、iPhoneで使う分にはずいぶんと便利に活用できています。旅先でカーナビの代わりに使ったりとかもしてるし。

すでに携帯電話で活用してる人も多そうだけど、今後もいろんな機器に搭載されていくであろうGPS機能による位置情報取得、なかなか面白い機能です。