ネットをうまく活用して不動産情報を下調べ


賃貸物件を探すのに不動産屋さんは使えない - Money does not hurt your heart」を読んで。

今まで何度か引っ越してるけど、ネットで賃貸物件情報を下調べできるようになってからの引っ越しってのは、2年ほど前に札幌から東京に引っ越したとき。


物件の相場を知れるのは便利


検索すればいくつも出てくる賃貸物件情報調査サイト。大手不動産業者のものもあれば、いくつもの業者を横断的に条件検索できるようなサービスもある。


まずは住みたい部屋の条件(部屋数、風呂トイレ、設備、階数など、あまり漠然としてると検索できないので、逆に或る程度絞った方がいい)を考える。後からでも変更できるので、適当でいい。

そしたら、ある程度地域を絞りつつ、その条件で物件検索して出て来た候補を流し見しながら、その地域の相場を掴む。



新しく住む場所を探すときは、地域の物件の相場を調べられるってのが大きい。関東圏みたいな勤務先を中心に出勤時間・路線を考えながら住む地域を考えるときなんかは、同じ条件の物件の相場を地域ごとに調べることで、どこを狙ったらいいかを考えられるのが便利。

逆に地方みたいにあまり地域の選択肢が無い場合は、どうしても相場によって部屋条件を変える的な探し方になる。



不動産屋をやたらめったら回らなくても、直接こうやって地域の相場を調べられるってのが、ネットの賃貸情報検索の一番のメリット。あと、いくつも物件を調べてて、良さそうだなと思える物件を抱えている不動産屋に目星をつけて選べるのもメリット。

新築に近い物件を探してる場合なんかは、いいなーと思える物件を管理してる不動産屋は、もしそこがダメだったり埋まってたりしても、他に同様の物件をいくつか抱えてる場合が多い。



ネットの下調べでは、物件そのものを探すよりも、良さそうな物件をいくつか扱っている不動産屋に目星をつける、みたいな使い方の方が便利かも。


不動産屋に直接行かないと分からない情報


元記事のブクマコメントにもあったが、不動産情報ってのはネットで検索できるのが全てじゃない。ネット広告不可な物件とか、ネットで入力してから閲覧できるまでのタイムラグとか。



探す地域を絞ってたりすると、不動産屋で物件台帳を直接見せてもらって探したりもできるけど、明らかにそこで見る方がネットで検索する場合より物件の数が圧倒的に多いし。(この辺は不動産屋の規模にもよる)

で、こういう台帳とか見ながら探すときに、ネットで下調べしておいたときに見たその地域のだいたいの相場情報が役に立つ。あと、台帳に出てる物件の詳細情報見ると分かるけど、ネットでは結構断片的な情報しか出てない物件が実際に詳細情報見ると実は結構すごい物件だった、とかもあってそれはそれで面白い。



近くの地域への引っ越しで不動産屋に何度も足を運べる人なら、複数の不動産屋を回ったり、何度か訪問したりして新しい物件が出てないか調べたりもできるけれど、県などをまたぐような遠距離の引っ越しの場合には直接現地の不動産屋を訪れることができるチャンスが一日とかいう場合も少なくない。

そんなときに、ネットの下調べでだいたいの相場を把握しておけるってのは非常に便利。前情報なしでいきなり不動産屋に行っても、何を基準に考えたら良いのか分からなくてとまどってしまうしね。



後、地域が変わると、不動産契約の方式(礼金、敷金がどれくらいとか、更新料の有無とか)が結構違ったりするので、その辺に詳しくないなら、賃貸情報誌などを一冊買ってよく読んでみるといい。


不動産屋を巡る自分の時間もコストの一種


何度も何度もあちこちの不動産屋を訪問して物件を探すってのは、いい物件を探したいのなら必要なのかもしれないけど、必要以上に時間をかけても自分のコストが上がってしまうだけ。

急いで引っ越す必要がない場合なんかは、ある程度早めに動いておいて、いい条件の物件が出るまで待つなどの作戦も有効。引っ越しが多くて不動産屋が忙しい時期は、物件の回転も早いけど相手も忙しいのであまり親身に相談に乗ってくれなかったりする。



今まで、自分で探した部屋で引っ越したのは3回だけど、一回目は直接物件管理人と直接談判して契約(不動産屋通してないのでその分浮いた)。二回目はちょっと時期外れに物件探して当りを引く(地下鉄徒歩一分、各種施設徒歩数分圏内、鉄筋2LDKで6万以下。ビバ札幌!!)三回目は、ネットで2週間ほど下調べした後、メールでいくつかの不動産屋とやりとりし、一番まともだった所に直接行って、そこの物件台帳から探した物件に。(駅徒歩5分、東京23区内、渋谷まで15分ちょい、1DK築2年で8.7万。)

関東での引っ越しは、とにかくいろんな候補地から選べるんだけど、候補が多すぎて逆に決めかねますね。通学通勤に使う路線を先に決めてから住むエリアを検討するのが無難かと。



今はGoogleMapsのストリートビューがあるから、事前にその物件がある場所の下見ができるし、物件検索などもだんだん進化してくだろうから、不動産屋を訪れる前の下調べにネットは持ってこいですね。