パン焼き職人への道(2) パンを作るための材料


パン焼き職人への道(1) ホームベーカリーを買うまで - 北の大地から送る物欲日記」の続きから。


パン、それは小麦粉を水でこね焼いただけのものから始まり、やがて発酵を利用することでより美味しくできるようになり、その後も粉の選択、酵母の改良などが進んで今のパンへと進化した。

日本でも、明治時代のあんぱんからパンが受け入れられるようになり、さまざまなパンが作られるようになった。今では、パンを朝食とする人もかなりの割合になっている。


大規模工場で作られ、スーパーなどで販売されている食パンは、低コストで大量生産するために、さまざまな添加物や着色料が入っているが、自分で材料を選べるホームベーカリーなら、そのような余計な材料を加えない安全なパンを食べることができる。


どういう材料からパンを作るか


どうも、こんにちは。パン職人10級のへじほぐです。


家庭でパンを焼くホームベーカリーに目覚めた私が送るパン焼き職人への道、第二回目は「パンを作るための材料」ってことで、ちょっとばかりパンについて見てみたいと思います。


食パンを作るときの標準的なレシピでは、以下の様な材料を使います。

これらの材料の比率を変更したり、使うものを変えたり、混ぜ物を入れたりと、ホームベーカリーでパンを焼くといろいろ試せるのが面白いところなのですが、中でも一番重要なのはやはり小麦粉。


小麦粉の種類など


パンのあの膨らみ、柔らかさは、小麦粉の中に含まれるタンパク質によって作られるグルテンからくるので、パンの作成にはタンパク質含有量の多い強力粉を使います。



海外で生産されるカメリアなどはタンパク質含有量も多く、パン向けなので、ホームベーカリーのマニュアルのレシピでも推奨されていますが、国産小麦粉を使ってパンを焼くこともできます。

国産小麦は、「グルテンを形成しにくい場合がある(タンパク質の含有量が少ない)」」「品質が安定しない」などの理由から、パン作りの難易度はちょっと上がりますが、小麦粉によってできるパンの味、膨らみ、きめ細かさ、風味などががらっと変わるので、いろいろと試してみるとハマること受け合い。



他にも、全粒粉(小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたもの)や米粉を混ぜたりするパンも面白いです。特に、米粉パンは最近パン屋などで売られていることも多いので食べたことがある人もいるかと思いますが、普通のパンとは違うしっとりもっちり感がある摩訶不思議なパンに仕上がります。


そんな粉はどこで買う?


普通にスーパーなどに行くと、たいていは何種類かの強力粉が売ってるくらい。

いろいろと小麦粉を試そうと思ったら、そういう小麦粉を扱ってる店を探さなくてはいけません。業務用食料品店とか、食料品の卸系の店とか。デパートなどなら、いろんな種類の小麦粉を扱ってる店もあるかもしれません。


地元でそういう店が見つからなくても、今ならネット通販で購入することも可能です。楽天市場などで検索すれば、大量に小麦粉を扱ってる店がでてくるので、そういうところで購入できます。




食パン作りだと、だいたい一斤あたり250gくらいの小麦粉を使用するので、毎朝パン食!みたいな家庭だと、5kgとかの単位で購入したとしても一月くらいであっさり消費してしまうペース。


材料を臨機応変に変えられるのがホームベーカリーのいいところ


ホームベーカリーのいいところは、自分の好みや予算、こだわりに応じて、材料を臨機応変に変えることができるところ。



甘くてしっとりするようなリッチな食パンが食べたければ、水を全部牛乳にしたり、卵を入れたり、バターを多めにしたり。

逆にシンプルな小麦の味わいを楽しみたい!ってときは、砂糖少なめとかなし、バターも少なめ、水で、とか。



バターも要はパン生地を伸びやすくするのに必要な成分なので、油脂系な他のもので置き換えても良くて、マーガリン、ショートニング、植物油、オリーブオイル、マヨネーズなどなど、いろんな材料に変えられて、もちろん味にも影響します。


次回予告


次回はいよいよ! ホームベーカリー登場!

ホームベーカリーが到着して、初めてパンを焼く辺りの様子を、紹介する予定です。乞うご期待!



次回以降は、このホームベーカリーの活躍をお送りします。