GoogleAdSenseでまともに稼ぐ難しさ

アドセンスの稼ぎ方について質問です。爆発的な稼ぎではなくてもいいです。目安として月5万円ぐらいを初心者が3ヶ月で得られればいい。最優先事項は「その作業が楽しくて.. - 人力検索はてな」を読んで。

アドセンスによる稼ぎ方の質問。トラバ先で自分の記事が引用されてるエントリで気づいて読んでみた。


アドセンスの稼ぎ方について質問です。爆発的な稼ぎではなくてもいいです。目安として月5万円ぐらいを初心者が3ヶ月で得られればいい。最優先事項は「その作業が楽しくて、誰かしらの役に立っていると実感できること」。どんな稼ぎ方がありますか。方法、体験談、実績を教えてください。商材URLを書いてもいいですが、方法の概略は分かるように書いてください。推測、憶測、体験の伴わないものはNGです。

アドセンスの稼ぎ方について質問です。爆発的な稼ぎではなくても… - 人力検索はてな

というのが、質問全文。


爆発的な稼ぎでなくてもいい、との前置きだけど、初心者が3ヶ月で月5万円ぐらいを得られればいい、ってのは、相当に高い目標な気がします。というのは、最優先事項として「その作業が楽しくて、誰かしらの役に立っていると実感できること」ってのが挙げられているので。



以前に、このブログでのGoogle AdSenseによる収益がどのくらいあるか?をエントリにしたことがあります。

Google AdSenseでどれくらい収益があるのか? - 北の大地から送る物欲日記


この記事中で、数ヶ月分のGoogle AdSense収益とアクセス数を掲載しましたが、誰がどんなブログをやってもこれくらいの数字になるって訳じゃありません。あくまでも、このブログの状況ではああいう数値になった、というだけ。記事中にも書きましたが、とりあげる話題(テーマ、ジャンル)などでがらっとこの数値は変わります。



参考までに、上記の記事中のデータをもうちょっと広い領域でグラフ化したものを作ってみました。


このブログは2005年の3月から始まっていますが、最初の年はタイトルの通り「物欲日記」系の記事、つまり自分が欲しいものだったり、購入したものだったりを記録していた記事が大半を占めています。

その後、だんだんとコラム系の読み物記事を書くことが多くなり、それに伴ってアクセスは順調に増加傾向ですが(「アクセス解析で振り返る北の大地から送る物欲日記の歴史」参照のこと)、グラフに入れている色付きの横線で示した年度ごとの収益/アクセスの数字は逆に減少傾向になっています。



このグラフにある2008年度の収益/アクセス平均0.00113$/PVを1$=100円で円に直すと0.113円/PV。月50000円の収益を挙げるためには、このブログだと442,478PV/月が必要となります。現在のアクセスがだいたい月5万PV前後なので、今の9倍程度のアクセスがないといけないってことに。

これを初心者が開始3ヶ月で達成する、ってのは、どんだけ高いハードルかなんとなく想像付くのではないでしょうか。


「その作業が楽しくて、誰かしらの役に立っていると実感できること」という呪縛


「作業が楽しい」ってのは、お金が儲けられるようになれば結構簡単にクリアできる条件だと思います。お金を儲けることが好きな人なら、この作業が収益に結びついてるんだ!と思えば、どんな作業だって楽しく感じられるでしょうし。



でも、後半の「誰かしらの役に立っていると実感できること」ってのは難しい。

これは、言い換えれば「誰かしらの求める情報やサービス、場を提供し、それに対する反応(役に立っているというレスポンス)がある」ということ。

これを満たして、更にしっかり収益を上げられる活動は素晴らしいことだし、私もそうなりたいなと思っていますが、人が求める情報、サービス、場を提供するってのは、そんなに簡単ではないし、地道な作業、活動を伴うものでもあります。


儲けることだけを求めたアフィリエイトがネット上にゴミをまき散らす


自分が儲けるためならどんな手段を使ってもかまわない、という人達は、ネット上のさまざまなお金儲けの匂いのするサービスや情報商材系の道に走ります。

誰かを紹介すれば紹介料が入るとか(まあ、どうみてもネズミ講なのですが)、「こうやって月50万稼ぐ」などの見出しでアドセンスなどに広告を入れている情報商材系サイト、書籍などなど。



情報商材系の広告サイトなんて、どうみたって怪しさ全開で、「今日だけ限定100人限り」とか「誰でも苦労無しに手軽に出来ます」などの謳い文句が大文字でピカピカ光ってたりしてるんですが、とにかく楽にお金儲けをしたいって人は騙されてこういう情報商材を買ってしまう。

そうやって購入した情報商材には「mixiでマイミク1000人作ってこの情報商材を同じ様に宣伝して売ろう」とか「アフィリエイトブログ自動作成ツールで人気のキーワードのアフィブログを量産しよう!」みたいな内容が書かれているだけ。実際にバカ正直にそれらを実行しても、SNSやブログサービスのアカウント停止を食らうのが関の山。



ネットで何かを検索して調べようとしたときに、ブログ自動作成ツールで作られた様なアフィリエイトだけを目的としたサイト(これらは入力されたキーワードについて書かれた他のブログのRSS情報を集めて記事っぽく見せ、ひたすらアフィリエイトリンクを貼っているだけ)が上位表示されてて、それを開いてしまったときどう感じますか?

「あーあ、ゴミサイト開いちゃった」と、一瞬でその記事を閉じるのがほとんどで、間違ってもそのサイトから買い物をしようとか、Google AdSenseを踏もうとは思わないでしょう。



また、自分でブログを実際に運営してる人は、そういうブログからのトラックバックに悩まされていませんか? はてなダイアリーでもようやく承認制トラックバック(ブログ管理人が承認したトラックバックのみを表示する機能)が実装されたので、このブログで出ているトラックバックはどれも私がトラバ先を確認して承認した何らかの追加情報が得られるトラックバックだけを表示するようにできていますが、実はその裏でツールで自動作成されたブログからの意味の無い宣伝トラックバックを毎日消す作業が続いています。



アフィリエイトってのは、有益な情報を掲載しているサイトやレビューなどで商品を詳しく解説してるサイトを参考にしての商品購入など、価値のある情報への見返りとして廻る分には、それを見た人、情報を提供した人、広告や商品を提供してる人の全てが幸せになれるwin-winモデルですが、価値のない情報や広告のみを上げていたとしても率は遥かに低いながらも収益があるために、それを求めて大量の役立たずサイトを作って儲けを上げようとする人が後を絶たない分野でもあり、その結果、自動ツール作成のゴミサイト、広告のみのアフィブログスパムメールなんかがはびこっているのです。


まともにアフィリエイトで儲ける難しさ


まともにアフィリエイトで収益を上げようとしたら、先人達の猿真似をするのではなく(全く同じ内容だと単なるパクリでしかない)、方法論を参考にしつつ、まだ誰も手をつけてない分野=有益な情報を求めている人はいるけれども、それがWeb上にほとんどアップされていない分野を探して、そこを開拓しなくてはなりません。

すでに多くの収益を上げている人は自らがそういう新しい分野を開拓できたからこそ、それだけの収益を上げられた訳で、そういう人達は次にその収益を上げたという実績をコンテンツ化して更に新しい収益を上げているのです。一時期流行ったアフィリエイト本なんかはまさにそれ。



そこから参考にすべきは方法論であって、多くの人が読みにくるような内容(情報)は結局のところ、自分で考えて行くしかないのです。だから、アフィリエイトまともに儲けるのは難しい。



でも、アフィリエイトは、きちんと情報発信をしていれば、それが見られた量(アクセス)に伴って収益が発生していくものであることも確か。この不景気な世の中、いつ働いている仕事が無くなってしまうかも分からない現状で、副業としてアフィリエイトを活用するのは悪くない選択肢。

アフィリエイトとアクセスってのは切っても切れない関係なので、多くの人が読みにくるようなサイトやブログを地道に目指してみるってのが、結果としてアフィリエイトでそれなりに儲けるための近道なのかもしれません。