カシオのデジカメの良さ
最近はコンパクトタイプのデジカメの値段も随分と安くなったもので、以前は５万円前後していた各メーカーの上位機種の相場が２〜３万円まで下がってました。ここ数年のトレンドであった、手ぶれ補正に顔認識辺りはどのメーカーのデジカメも当たり前の様に搭載してて、基本性能も昔みたいに大きく外すってこともないので、まあ、どれを購入しても大きな外れはない時代になりました。
いままで軽く10台以上購入したデジカメのメーカー、どこの買ったっけ？と思い返してみるとカシオ、リコー、サンヨー、ニコン、キヤノン、コニカミノルタってとこなのですが、カメラとしていい写真撮れるなあと感じたメーカーはニコン、デジカメとして面白い機種作るなあと感じたのがカシオでした。
一番最初に購入したデジカメはカシオのQV-10Aというスイバル式（レンズ部分がぐるっと廻るデジカメ独特のスタイル）のデジカメで、これはデジカメ黎明期の時期にデジカメユーザーを大きく拡大させた名機でした。写りがいいとかじゃなくて、デジカメという面白いガジェットがあるんだ、と気づかせてくれるという意味で。
その後、カシオはEXILIMという薄型のデジカメを販売してヒットを記録します。ポケットにすんなり入る薄型のデジカメってのは、今では別に珍しくありませんが、当時はかなりめずらしかったせいもあってかなり売れてました。でも、薄いってのは写りが極端に悪くなるということとのトレードオフでもあり、当時の薄型EXILIMシリーズはあまり私的には購買意欲をそそられるデジカメではありませんでした。
その後、カシオのデジカメは古いQVシリーズからEXILIMシリーズへと変遷していき、EXILIMシリーズも単に薄型のデジカメだけではなく、ズーム機能型や動画デジカメなどの方向性に向けた機種も出て、なかなか面白い展開になってきました。
今では多くの他メーカーにも取り入れられてたりしますが、ここ数年のカシオのデジカメの興味深い特徴は以下の点。
- 撮影、再生のスピードが速い。撮影時のシャッタータイムラグはかなり短くサクサク撮影可能で、撮った画像は横カーソルボタンを押すと一気にパパパパパパと展開されるのが小気味良い。他社のデジカメでは、再生時の切替がもっさりしてたり、一度荒いサムネイル画像が表示された後に少し待たされてから精細画像が表示されるというなんとももどかしい機種も多い。今の最新機種がどれくらい速いかは分からないが５年〜２年くらい前までの機種はかなり速かった。
- 再生、撮影、動画の切替がダイヤル式ではなくボタン式。カシオのコンパクトタイプデジカメはボタンを押すことで再生、撮影、動画のモードを切り替えることができるのがものすごい快適。ダイヤル式だと、再生したいだけなのにいちいち撮影を経由しなくてはならなかったり、酷い機種になると再生と撮影の間に電源オフが入ってたりする。ユーザーインターフェース的にあり得ない。また、ダイヤルでの切替機種は、たいていの場合その操作ダイヤルが真っ先に壊れる。
- ベストショットと呼ばれる、さまざまなシーンで綺麗に撮影できる設定を選べるモードが面白い。カメラ撮影でのさまざまなシチュエーションはほとんど網羅できるくらいの種類が入ってて（最近の機種だと30種類以上）、中には斜めから撮影した黒板やホワイトボードを正面から見た画像に変換してくれる面白い機能とかあったりする。
- カシオのデジカメ動画は結構綺麗に撮れる方。また、シャッター押した瞬間から３秒前の映像から録画できる機能（野球でバッターがヒットを打つシーンとかに有効）みたいな面白機能がある。H.264対応で容量の割に結構長時間撮影できたりする。
正直、カメラ的な写りで言うとそんなに良い性能ではない（カメラメーカーには一歩劣る）んですが、デジタルカメラとして見たときに快適に撮影するための機能がしっかりしてたり、面白い要素が入ってたりするのがカシオのデジカメの特徴。
コンパクトタイプのデジカメってのは、日常生活とか旅行とかで楽しくスナップ写真撮るためのカメラだから、快適に撮影できる機能ってのは重要です。
CASIO デジタルカメラ EXLIM ZOOM EX-Z300 ブラック EX-Z300BK
- 出版社/メーカー: CASIO(カシオ)
- 発売日: 2008/08/29
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (1件) を見る
他にも、自分撮りオートシャッター（自分に向けて撮影するとき、うまく画面内に顔が入った瞬間に撮影してくれる機能）とかパステル調なボディカラーとか、最近のカシオのデジカメはターゲットを女性ユーザーに大きく振ってる印象。
別にこのメークアップ機能に惹かれた訳じゃないけど、このEX-Z300、20,000〜25,000円程度で売られてて、年末年始で買おうかどうか結構悩みました。なんとか踏みとどまっています。最上位機種なのに、本体ボディの質感がなんとなくいまいちなのが購入に踏み切れない理由、というか最後の言い訳というかｗ
カシオのデジカメで電子式じゃない手ぶれ補正が採用されてるコンパクトデジカメが欲しかったので、近いうちにどの機種か買おうかなーとか思ってます。
また海外の2009CESで発表された新型のEXILIMは、超高速連射が可能なカードタイプや、ダイナミックフォトと呼ばれる動画と静止画をカメラ内で合成できる機能（これまたカシオ以外ではなかなかやらなさそうな面白い機能）がついてる機種があったりと、また面白い方向へ進化してるみたいで、日本での発売が楽しみです。
