オバマ新大統領就任式を世界中に発信した動画配信技術の進化


Twitterでふぁぼられてる発言を詳しく書いてみようトライアル第二弾。

Ustreamで101431Viewersってすげーな。

hejihogu on Twitter: "Ustreamで101431Viewersってすげーな。"

もうすでにお分かりな方も多いでしょうが、米国のオバマ大統領の就任式中継をUstream.tvで、しかもiPhoneアプリで見てたって話。



Ustream.tvってのは、webカメラ付きなPCさえあれば、誰でも簡単に世界中に向けてストリーミング動画を配信できるってサービス。

日本でもtwitterをやってるような人達の間でそれなりに流行っていて、大勢のUstream.tv配信をテレビ局よろしく同時に一画面で見るようなスクリプトを書いてる人々、公開されたそれらを使う人達によって、自宅警備員ならぬ他宅警備員なる言葉まで作られるくらいの小さなブームになったりしてますw


このUstream.tvってサービス、一昨年の夏くらい、大勢がいろんな配信をしてた時期だと100人前後くらいが配信の壁で、配信を見てる人の数がそれ以上になると不安定になったり、配信から切断されたりしてました。

その後、じわじわとUstream.tv側のシステム改良によって同時配信人数が増加してったのですが、大きなイベントの度にどっと人が集まって落ちるというのが定番に。



ネット上で大きな注目を浴びる話題のひとつに、Apple社のCEO SteveJobsが行う基調講演での新製品発表イベントってのがあって、昔はリアルタイム配信が行われてたのですが、今は行われなくなったので、有志の手による同時配信が盛り上がっています。もちろんUstream.tvを使って配信する人もでてくる、と。Appleの新製品発表イベント時期にUstream.tv上で誰かがそれ関係の配信をして盛り上がってた当初の限界人数は1000Viewersくらいだったように記憶しています。


フォトライフを探してみたら、去年2008年1月に行われた基調講演時の配信で9000viewersが記録されてるスクリーンショットがありましたw


そして時は流れ、今週のオバマ新大統領就任式のライブ中継配信ではなんと100000viewersオーバー。

同時視聴人数が増えているのもすごいですが、これをiPhoneアプリで見ているというのもすごい。今はまだWi-fi回線でしか視聴できませんが、将来的にもっと高速な通信回線を利用できるようになれば、それを使って出先で移動中にこのような動画配信を見ることも可能になる、という。

また、逆にiPhoneみたいなガジェットから動画配信を行うことも近い将来に可能になりそうです。

ストリーミングによる生放送での同時配信数は、例えばニコニコ動画におけるニコニコ生放送なんかもサービス開始時から比べると随分と進化してて、今では数万人程度の同時視聴が可能になっています。

これからもこの手の動画配信サービスが、どんどん同時視聴人数を増やして行った先には、テレビと動画配信が重なる時期が来ることになります。電波で配信されているテレビ放送か、ネット回線を通じて配信されている動画配信かという。



Ustream.tvではIRCが同時利用可能だし、ニコニコ生放送でもコメントが利用できます。完全ではないものの、この双方向性がテレビ放送にはなし得なかった動画配信のメリット。Ustream.tvの動画配信やニコニコ生放送では、IRCチャットやコメントで質問を募集してそれに答えるなんて使われ方もごく普通に行われています。



動画共有サイトも、最初のうちは「こんな汚い動画の質じゃあテレビの敵にはなりえない」的なコメントを見掛けましたが、その後の各動画共有サイトの画質向上は見ての通り、今では画質では最後方を走っていたYoutubeもHD高画質モードを備えるまでになりました。動画配信技術も、今後同様に配信人数や画質が向上していくことと思われます。

どんどんと代わりの技術が登場してくるテレビ放送は、いつまで一般市民の話題の中心に居られるか、今はまさに変化の一ページな時期ですね。