3D視聴はデジタル商品の次の流行となれるのか?

ここ最近、3D視聴ができる液晶テレビが今年から大々的に発売されるというニュースが出たり、3D撮影ができるデジカメが出て来たりと、「デジタル商品の次のブームは3Dだ!」という流れを作ろうという空気をひしひしと感じる、今日この頃。3D視聴なんてのは、何も今に始まった話ではなく、昔からその手の商品はいろいろあって、大昔の両目に赤青のセロファンが貼ってある眼鏡をかけて見る雑誌付録などから考えると、もう数十年も「次は3Dが来る!」なんて言われつつもなかなか来ない未来技術の一つだったり。未来万博みたいなのになると、たいてい3D映像が見られるシアターとかあったりとかね。


3Dを見る環境とソフトの問題

やっぱり、専用の3D視聴用の眼鏡をかけてみないとダメだって所の壁がユーザーにとっては非常に高い気がします。例えば、これから流行らそうとしてる3D液晶テレビも、3D映像を見ようと思ったら専用眼鏡をかけないとダメなので、見たい人数分の専用眼鏡が必要となるし。ゲーム機でも、対戦プレイとか協力プレイは楽しい!と分かってても、コントローラーを複数個購入するのって結構抵抗あるんだから、3D視聴用の専用眼鏡を複数個買うのもたぶん同じ様に抵抗があるでしょう。そして、3D映像を見る度に専用眼鏡をかけないといけないという面倒くささ、心理的抵抗ってのも結構ありそうです。だらだら寝転びながら見るって訳にはいきません、たぶん。


3D視聴の普及で問題になる点としては、視聴用の環境の問題以外にも、3D映像がどれくらい提供されるのか?って所もあります。要は見るソフトが無ければ、いかに技術が優れてても話にならないってこと。3D映像を撮影するには当然専用カメラが必要ですし、普通の映像がそのまま3Dで見られるってことではないので、専用の3D映像がソフト販売なり、テレビ放送なり、映像配信なりで提供されるのをユーザーは待つしかありません。

今までに3D視聴が普及しなかった理由は、このソフトが提供されなかったから、という部分が非常に大きな原因だったと思われます。


ユーザー自らが3D映像を作り出せる時代


でも、今度は3Dで撮影可能なデジカメがちらほら出て来たりしてるので、メーカーから提供される映像を楽しむ、という使い方だけではなく、ユーザー自らが3D映像を撮影して楽しむという新しい楽しみ方が流行り出すかもしれません。そして、今回は静止画だけではなく動画も撮影できる3Dビデオカメラが一般ユーザーに購入出来る形で出てくるのも時間の問題でしょう。こうなってくると、ハイビジョン映像が見られるテレビが普及してる今、次の一歩として3D映像が見られるという提案ってのは、やっとその時代がやってきた、という状況なのかもしれません。



3D視聴が今年、どんな商品がでてきて、どういう形で普及していくかは楽しみにしてますが、私としては3D眼鏡がなくても立体視が可能な技術が一般ユーザーでも利用可能な商品として出てくる、って未来は何時来るのかってのが楽しみなところです。

ちょっと前に発売されたフジの3Dデジカメ、FinePix REAL 3D W1は専用眼鏡とか無しでも液晶ディスプレイ上でうまく立体に見える3D液晶モニタとか、それを3Dプリントするってのもあるみたい。どれくらい立体的に見えるのか、ちょっと実際の商品を見てこようかな?

FUJIFILM 3Dカメラ FinePix REAL ブラック F FX-3D W1

FUJIFILM 3Dカメラ FinePix REAL ブラック F FX-3D W1