電子書籍の寿命


電子書籍・電子積読・20年前のファイル・電子貸本や電子図書館 - 万来堂日記2nd」を読んで。

20年前に購入したファイルを開くことは、どのくらい簡単な、或いは難しいことなのでしょう?

電子書籍・電子積読・20年前のファイル・電子貸本や電子図書館 - 万来堂日記3rd(仮)

電子書籍が普及していくことで対面するであろう、電子書籍として購入したファイルは20年後、いや将来にわたって見ることが可能なのか?という問題。



そのファイルが狭い範囲でしか普及しなかったフォーマットであればあるほど、将来見ることが適わなくなる可能性は上がるでしょう。データは保存して維持できても、ビューワーが廃れてしまうとか、何らかの不具合が起こって再生不可になる、対応機器が無くなるなどなど。

現在、iPadが発売されたことで、ものすごい勢いでさまざまな種類の電子書籍が出版されていますが、5年後で考えたとしても、生き残ってるのはそのごく一部でしかない気がします。


つまり、今後ずっと維持されるような幅広く普及したフォーマット上に乗ったコンテンツ(電子書籍)でないと、電子書籍という永遠にデータが残りそうな名前の割りには案外寿命は短いのかもしれません。自分の知る限り、いままでのコンピューターの歴史を数十年分見てる限りでは、そうなる可能性がとても高そう。



データ化した時点での可搬性は実際の本と比べ、電子書籍の方が非常に高いのは間違いない(薄っぺらい数百gのiPad一台でも、数千冊くらいは持ち運べるだろうから)けど、将来に残すということを考えると実際の本の方が寿命が長いのかもしれません。電子書籍が普及した統一フォーマットの登場を迎えるまでは。