全国工場夜景”プレ”サミットに行ってきた

最近は夜景の中でも、工場の夜景ってのに注目してる人が結構居て、工業地帯である室蘭でも工場夜景ってのを撮影してる人やら、夜景ツアーやらがあったりするのですが、全国工場夜景”プレ”サミットなる企画が地元室蘭で開かれてるのを知って、参加してきました。


地元室蘭の工場夜景


室蘭には新日本製鐵室蘭製鐵所、日本製鋼所室蘭製作所、JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所などの工場群が室蘭港を取り巻くように存在しており、夜になると24時間稼働しているそれらの工場の安全のために設備に取り付けられた数々の照明が、知らない人が見たらコレは何かの要塞か?と思わんがばかりの物々しい様子で光り輝いています。


また、室蘭港を横切る形でかかっている白鳥大橋も、夜になると風力発電によりライトアップされており見事な夜景を見せてくれます。


講演:工場景観の面白さ 〜世界のテクノスケープと”工都室蘭”の可能性

講師:岡田昌彰氏(近畿大学理工学部社会環境工学科 准教授)



講演は、バスツアーで札幌から参加してた人達がかなり多かったのかな?、50名くらいは入りそうな部屋でしたが、満員でした。


テクノロジー(技術)とランドスケープ(景観)の合成語であるテクノスケープ、人々がいろんな技術で人工的な構造物を作り出してきたものが文化・歴史・社会的な意味をもって評価されることと、それとは全く別に表層的な外観や形態の評価されること、この両方が最近では起こっているという紹介で、世界のテクノスケープ、室蘭のテクノスケープといろいろな例をみたあと、夜景の話へと。


夜景ってのは、単純に言ってしまえば昼間見えている姿が暗闇で見えなくなり、月明かり、照明などによって全く違う姿として映し出されるもの。その違いが人々の心を惹き付けるものである、と。また、これらの夜景は意識的に光を持って作り出すことも可能であることから、室蘭の測量山のライトアップのように人々が夜景を作り出すこともできます。



工場の物を製造するという本来の役割以外にも、そこをテクノスケープとして別の意味を持たせるというのは非常に面白い試みです。たとえば夜景であったり、海外の例で説明されていた公園の一部として利用したりと、そういう新しい意味を持たせることで、より工場を身近な存在として認識できるようになるというのは、工業地帯である室蘭の今後には必要な視点なんだと思います。


夜景撮影


講演後に「ぷらぷら歩き・輪西工場夜景」ってことで夜景鑑賞イベントがあったようですが、あいかわらずの腰痛持ちで坂道を一時間ほど歩くってのはちょっと無理目だったので、車で二カ所ほど夜景ポイントを廻って写真撮影してきました。









写真は一番上のだけ潮見公園展望台で、後は祝津公園展望台から撮影しています。絶好の夜景ポイントだけあって、自分達以外にも撮影している人たちが結構いました。

今回は一応三脚持って行ってはみたものの、軽装で蚊が多くて刺されまくるのにまいって10分ほどで退散しちゃいました。次回は虫除け対策して本気カメラで行ってみたいと思います。