進化を堪能し続けているゲームとネットを振り返ってみる

「昔のインターネットは面白かった」 - 琥珀色の戯言」を読んで。


何事においても、一番ドキドキワクワクするのはそれが目覚ましい勢いで進化していく時。今の30〜40代くらいの人々だと、ゲームやネットなんかが凄まじい勢いで進化していくのを直に体験した世代。


ゲームの場合


子供の頃のゲーム体験はゲームウォッチ辺り(30年ちょっと前)からでしょうか。



その後、ファミコンセガマークIII辺りを友達の家に集まってやるのに続いて8ビットPCなんてのが流行ってました。NEC富士通SHARP辺りが御三家か。画面を描写するのに線画描いて〜、色塗って〜なんてのを待つアドベンチャーゲームはその頃の話。(25〜30年前)



そして、当時は最新技術を使ったゲームをプレイしたければゲームセンターへ!という時代。セガナムコタイトーカプコンなどなど色んなメーカーの最新鋭のゲームをプレイしに、自転車こぎこぎ小一時間ほどかけて隣町の繁華街まで。(20〜25年前)



ゲーム機もかなり遅い時期に入手したファミコンに続いてスーパーファミコンPCエンジンCD-ROM2メガドライブメガCD、サターン、プレステ、ドリームキャスト、プレステ2、XboxゲームキューブPSP、DS、Xbox360PS3とまあ、メジャーなゲーム機の大半を購入しながら、ゲームが進化していく様を眺めて生きてきました。(現在〜25年前)

好きなゲームのジャンルもいくつかありますが、それまでに見た事が無い新しい何かを感じさせてくれるゲームを買うのが好きで、いろいろと買ってました。



ゲームの楽しみ方の一つに挙げられる多人数プレイ。ネットワーク対戦が無かった時代はもちろん一台のゲーム機にたくさんのコントローラーを繋いでプレイ。昔は二人プレイでしたが、PCエンジン辺りから4〜5人対戦まで出来るゲーム&ハードが出て来てそこから始まったコントローラー地獄。ただでさえゲーム機だらけなのに、一台のゲーム機にコントローラーが4つも5つもあるんだから・・・。

そんな多人数対戦もネットワーク対戦が可能になることでだんだんと少なくなって、コントローラー地獄は終わりを迎えました。



ネットワークと言えば時代を先取りしすぎたゲーム機、ドリームキャストからネットワークゲームが増え、パーティーゲーム、MO、MMO、対戦格闘ゲーム、レースゲーム、FPSなど、複数人でプレイするスタイルのゲームはどんどんとネットワーク対応して家に居ながらにして世界中の人と一緒にゲームをプレイできるのが当たり前に。



そして、ゲームハードの移行、プレイヤーの増加、プレイスタイルの変化で、ゲームの中に作られた世界観を楽しむゲームスタイルから他人とのコミュニケーションを楽しむソーシャルゲームの台頭。より美麗に、壮大に、新しい世界観に、と進化してきたゲームもその方向への進化が緩やかになって、今までとは違うソーシャルな方向への進化へと変わり、これは今まで自分が体験してきたゲームの進化は一旦行き着く所まで行き着いたのかな、と感じる状態になっています。


ネットの場合


初めてネットを意識したのは、今から二十数年前、音響カプラ(電話機に取り付けて通信する機械)とかの時代で、まだ時代が早すぎて自力で参加出来ずに断念。



それから時が過ぎ、大学の研究室でインターネットを初めて見たのが今から17年くらい前。大学でのインターネット体験と並行して、自宅では288モデムでパソコン通信NIFTY-serve)デビュー。Macやゲーム辺りのフォーラムをよく見てて、オフ会デビューが24歳の時だから今から14年ほど前。

パソコン通信には数年はまって、いろいろとオフ会で本州まで旅行したり、札幌でのオフ会を開催してたりしたのが2000年前後くらいまでだったかな?



パソコン通信からちょっと遅れて自宅でも使い出したインターネット、モデムの回線の遅さに耐えかねて、ネット回線のために引っ越し。当時普及しつつあったADSLを一足飛び越えて光回線へ。2000年くらいの時期で、そこから先はずっと常時接続環境。水、電気なんかと同じくネット回線はあって当たり前に生きてます。



個人のサイトは1997年くらいからほそぼぞとやってて、2003年くらいから自宅鯖でブログ、2005年からはここ、はてなダイアリーでブログを書いてます。他にも趣味のサイトやらwikiやらをいくつか立ち上げてたけど、対象の流行り廃りや自分の環境の変化でそのほとんどはもう閉じちゃってます。



ネットではいろんなサービスを使ってますが、ここ数年で一番大きな変化はやっぱりtwitterを始めたこと。2007年の4月からだから、もうそろそろ4年半くらいになりますが、昔からずっとネットに触れながら生きてる身としては、日常の何気ないことを簡単につぶやけるtwitterの登場は、webブラウジング、チャット、メール、掲示板、ブログ、wikiSNS、画像共有、動画共有などに続いて、今後もずっと使い続けるであろうサービスの登場となったのでした。



モバイル環境は地方在住期間が長かったため、あまり必要としてこなかったのもあり、そんなに積極的には利用してません。学生時代は長らくPHSを使ってて、携帯を初めて購入したのもかなり遅かった記憶が。そして、携帯は二台機種変更した辺りでiPhoneに移行して、そこからはずっとiPhoneです。



ネットに関しては、twitterが登場してから後は新しいサービスが出てくる流れが少しペースダウンしてる気がします。さまざまなサービス、個人向けだとtwitterSNS辺りがじわじわと一般層にも普及しつつあり、多くの人にネットサービスが普及することで、現実の世界とネット上の世界の両方が大きく関わりながら変化している時期に入っているのを感じます。


日本における携帯電話のある種閉じられていたネット空間が、スマートフォンに置き換えられて行く事で自然消滅していき、またiPadのようなタブレットバイスが普及することで、今まではPCは難しそうと敬遠してた層までネットを活用する時代がもうそこまで来ています。



21世紀になり、さまざまな世の中の状態が急激に変化している原因の一つとして、ネットが普及してきたことにより、かつて存在した情報を独占したり、自由に操作したり広めていたりしていた人々や組織が持っていた力と同じ力を一般の人々も手にすることが出来るようになった、というのがあります。

ネット上に公開されている多くの情報にアクセスしたり、自らの考えや作り上げたコンテンツを公開して広めたりというのは、個人が世の中に影響を与えられる範囲を大きく拡大してくれました。そして、かつて情報格差によって既得権益を得ていた人々は、その情報がネットを通じて多くの人々に広がることで、じわじわと追いつめられています。



ネット上のサービスそのものはここ十数年であらゆるサービスがリリースされて、ある程度出揃った状態となり、進化の面白さはちょっとお預け状態になっていますが、ネットを通じて世の中のあり方が変わっていく世界のあり方の進化は21世紀に入ってからますます加速する勢いで、こちらは目が離せません。