iTunes Storeでの音楽取り扱いがアップデートしてかなり本国並に!
Moutain Lionの発表に続いて、またもやAppleが突然の発表で我々を驚かせてくれました。そう、iTunes Storeでの音楽の取り扱いが今日2012年2月22日からがらっと変わったというニュースで。
ついに音楽の購入がWi-Fiのみから3G環境でも可能に
iTunes Storeでは、いままではWi-Fi環境下でしか楽曲を購入できませんでしたが、今日から3G接続時も購入可能に。これで欲しいと思ったときに家に帰るまで我慢・・・(ぐぐぐ)とかせずに、欲しい時の即購入可能に。
こういう配信サービスって、欲しい時にすぐに購入できるってのはとても重要な要素なので、とても嬉しい。後は、iTunes Storeに参加してくれるレーベルがもっと増えて、欲しい曲が販売されているという状態になってくれることか。
日本のiTunes Storeで配信される「すべての楽曲」がiTunes Plus対応に(高音質な256kbps AACフォーマット、DRMフリー)
試しに気になってた楽曲を購入してみたら、確かに256kbps AACでDRMフリーになってた。DRMフリーってことで、Apple以外のデバイスでも再生可能に。AACに対応してる必要はありますけど。
これ、過去の購入曲、128kbpsのをアップデートって、前の時にはアップーデートサービスがあったように記憶してるんだけど、今回はないのかな?? 気に入って購入した曲、アップデートできるものならしたいんだけどなあ。
・・・とか思って探したらありました。
iTunes Storeの画面で、上のホームアイコン(家マークのやつ)を押し、右側にあるナビリンクの中のiTunes Plusをクリックすると、自分のライブラリ中の楽曲をiTunes Plusへとアップデートするページへ飛べます。
アップデート価格は曲が50円/曲、ミュージックビデオが100円/曲、アルバムは購入料金の30%で、自分の手持ちのライブラリ全体をアップデートする必要があります。一部の曲だけ選んで、とかはできません。 あ、なんか個別にアップデートできるようになってるみたいです、今回は。個別に購入ボタンがついてた。
また、古い楽曲とかはiTuens Plusの提供が無いようで、必ずしも全ての楽曲がアップデートできるってようでもないようです。私の場合には、全66曲がアップデート対象で合計2770円でした。
iTunes in the Cloudで、今までiTunes Storeで購入した楽曲が自分の持ってるすべてのデバイスでダウンロード可能に。
いちいち、iPhoneやiPadを買うたびに母艦のMacにつないで楽曲を転送しなくても、いつでもCloudから自由に自分の購入済の楽曲をダウンロードできるようになるってのは、ユーザーからしたらとても自然なことなんだけど、この実現のためにはiTunes Music Storeのオープンからここまでの長い時間がかかってます。
ちなみに、iPhoneやiPadで購入済みの曲をダウンロード可能にするためには、「設定>Store」にある自動的ダウンロードのミュージックをオンにして、iTunes Storeアプリを起動し、下部にある「購入済み」をクリックして、ライブラリに無い曲は曲名の右側に雲に下↓のマークが出てるので、それを押してダウンロードです。
大好きな楽曲を着信音に??
今までに配信されていなくて、着信音専用にリリースされてるのは分かるんだけど、楽曲がそのまま着信音で使えるようになってるようなのは、正直、楽曲をそのまま着信音にも使えるようにして?って感じ。
Mastered for iTunesでより高音質な楽曲を。
256kbps AACフォーマットってところは変わらないけれども、より高音質な楽曲のようです。
あくまで今までと同じコーデック・ビットレートを使いつつ、そのマスタリング過程を最適化することで、より高音質でアーティストの意図に近いマスターを作る、という試み
【西田宗千佳のRandomTracking】米Apple担当者に聞く「日本での音楽ビジネス強化」 - AV Watch
アルバム全曲を差額だけでダウンロード。
これも日本で導入が遅れてた機能、ユーザー的に考えてみたら当たり前に導入して欲しかった「先に曲を買った後に、それが含まれてるアルバム全体を購入しようとした場合、予め購入してた含まれる楽曲の分の料金を差し引いて購入できる」って機能。これで、ぐっとアルバムが購入しやすくなります。
期待のiTunes Matchは今年後半のリリース予定
自分がiTunes Storeで購入した楽曲だけでなく、CDからリッピングしたものや他の配信で購入した曲などもiTunesのクラウドからダウンロードできるようになるのがiTunes Matchで、これはただでさえ配信系のサービスの導入が遅かったり、さまざまな制限が課されることが多い日本の音楽配信事情からしてまず無理だろうと思ってたけど、今年の後半にリリース予定ってことで期待大。
ただし、iTunes Matchで自分の手持ちのライブラリ中の曲もiTunesクラウドからダウンロードできるようになる、と言っても、そもそもiTunes Storeで配信されていない曲は不可能なので、そこはiTunes Storeでの配信に参加してくれる音楽レーベルが増えてくれるのを待つしか無い。
音楽配信への道は開かれるのか?
「音楽配信、11年は16%減 スマホ向け立ち遅れ :日本経済新聞」にあるような音楽配信の立ち遅れは、はっきり言っちゃえば国内音楽レーベルがPCやスマホへの音楽配信サービスに真剣に取り組んで来なかった、売る気が無かったことの表れ。今まで、何らかの楽曲を買おうとして、音楽配信サービスで検索して見つからずに断念したこと、携帯の音楽配信サービスにはリリースされているのに・・・ギギギ!って経験を何度してきたことか。
ユーザーとしては、売っていないものはどうしたって買えないんですよ。どんなに欲しくてもね。
今回のiTunes Storeの音楽の取り扱いがアップデートされて、かなり米国本国に近い状態まで来たってのは、とても嬉しいニュースでした。