正社員と言う名の列車に途中乗車は無い

http://news.nicovideo.jp/watch/nw575069」を読んで。

日本の企業では途中参加する人用のルートってそもそも考慮されていない。この場合の途中参加ってのは、正社員からの転職ではなく、経験無かったり全くの異業種からの転職だったりというパターン。



それは能力的に足りてる足りていないとかそういうことではなく、途中から正社員経験0で参加するというルートはありません、ってこと。新卒正社員は0から育てますけど、それ以外は即戦力、というか、他で正社員経験が無いとお断り。途中参加の前歴が無いとか、社内にそういう経歴のルートが無いとか、まあ、理由はなんでも。

世の中の生き方は多様化が進みいろんな経歴の人が増えてるけれど、スタートから正社員じゃなかった人に正社員になる道ってのはホントに無い。年齢がある程度を超えてて、社会人経験無い人はお断りです、って言われたら、もう何をどうしても参加できませんよね、そういう場所には。時間は遡れないんだし。



「その立場の名は正社員〜、どこかにあるユートピア、どうしたらなれるのだろう教えて欲しい〜♪」なんて歌っちゃったりして。あ、いや自分が正社員になりたいか?って言うと、そうでもないですけど。給料上がって、雇用が安定して、賞与がつくなら正社員じゃなくても………あ、それが正社員ですか、そうでしたね。



若い世代の雇用形態が正社員から非正規社員に大きくシフトしてる時代、日本の大企業も景気悪い話しか聞こえてこないような経営状態でリストラの嵐で、後から参加してくる人に正社員の椅子なんて無いよなあ、ってのはそれはそれで分かります。ただ、正社員と非正規社員の間にある待遇の差が大きすぎるのはいただけない。

準正社員なんていう微妙な格付けを政府がルールづくりして提唱していくみたいですが、それで何かうまく回るようになるのか?って言うと、単に正社員を格下げするのに使われるだけなんじゃ………って気がすごいします。