ネットが繋ぐのは距離だけじゃない

インターネットにデビューする子供たち

デビューと言っても、なにも歌手になるとかそういう意味じゃなくて、まぁ、インターネット上でサイトや掲示板を見て、そこに書き込みを行ったりするようになった、というのを指してデビュー、と。

いまどきな子供たちは生まれながらにしてインターネットが存在してる世界になっている訳で、大人になってからインターネットがでてきたという我々とはちょっと違う状況にあります。携帯電話とかも同じような感じですが。


我々の時代(と言ってもたかだか10〜20年前だけど)なら、子供時代、そう、小中学校に通ってた頃に触れられる世界といえば、当たり前だけど自分が通ってる学校の周りくらいでした。

それが、今だとインターネットに繋げば日本中、さらには世界中の人と触れ合うことができる訳で。これって、非常にうらやましくもある反面、考えようによっては結構怖いことなのかもしれないな、とも思います。まだ十分にコミュニケーションを取る能力を身につけないままに、ある種無法地帯とも考えられるインターネットに出て行ける訳ですから。

あるブログのコメント欄でのやりとり


そんな状況で興味深かったのが、最近あった「こどものもうそうblog」さんでのコメント欄を巡る一連のやりとり。

「アンチオレンジレンジ」サイトが「オレンジレンジファン」サイトになってる理由というテキストを書いたら、反響があって、コメント欄も盛り上がった。いや、盛り上がったというか。
最初は、(おそらく)いつもブログを見ている人からのリアクション。

(中略)

ところが、「アンチオレンジレンジ」というキーワード検索で
上位にひっかかるようになり、
06/29あたりから、
若者さんたちの「オレンジレンジを悪く言うな!」というコメントが出現。

さらに夏休み突入あたりから、
>変に言うのゎ、やめたらどうですかぁ?
といった小さい「わ」、小さい「あ」が頻出する「こどもねちゃねちゃ喋り」コメントが増加。

なぜか、ネット界隈だと「アンチオレンジレンジ」は中学生?というか子供を引きつけるキーワードのようで、がんがん集まってきます。恐るべし。


そしてこの後、コメント欄で、わんさかと沸いた子供たちとのやりとりへと続いて行く訳です。

「歴史を参照しない」というより、表示された一画面以外は読んでないような「思考範囲が一画面」なコメント世界に突入です。

という訳で、もう子供たちがここは俺らの語り場だ!と荒らしまくる(本人たちにはもちろんそんな意識は毛頭なく、単に楽しく会話してるだけという認識)んですが、それに対してこのブログの管理者の米光さんが切れたりすることなく、「ここはそういう掲示板じゃないんだよ」と対話していきます。

そして、一旦は捨て台詞を残して去った一人の子が、後から戻ってきて「今までゴメン!」と謝ってくれて、無事仲直り、という何ともイイ話なんです、これが。


全文は
http://blog.lv99.com/?eid=171959
のエントリのコメント欄です。長いですが、必見。

インターネットが繋ぐのは距離だけじゃない

今回の話は、おそらく父と子という関係であるくらい年の離れたふたりがインターネット上で話をしてる訳です。

昔と違って、今の世の中なかなか子供と大人が会話する機会もなくなって来てるのがいろいろと問題になっていますが、その一方、こういった形で大人と子供が接する機会もできてきている訳です。


自分の運営するサイトを荒らされたりするのは正直、勘弁してもらいたいものですが、こんな場合もあるんだってことで、もっと大人として子供に教えてあげなきゃいけないことをしっかり教えて上げる必要ありますね。

たぶん、こういうケースって、今後もっと増えて行くような気がします。


同じよねみつさんの記事で、「場の空気を読めないこどもたちに荒らされている現場」のために記事を書いています。困っている人がいたら、参考にどうぞ。

ネットで、いろいろ書き込むときには、ルールがあります。
今、「ブログのコメント欄」に、ルールを無視して書き込む人がいて、みんなを困らせています。
きみが、その困らせちゃう人にならないように、注意しましょう。

以下、子供にも分かりやすい説明が続いています。