人に伝えるためには、まず自分で考えること。


yas-toroさんとの対談シリーズ、今日は人に伝えるというテーマ。

伝わり難い考えをどう伝えていこうか ひとりごと/ウェブリブログ

まぁ、これはネットに限った話ではありませんが、自分の思いを相手に伝えるのって難しいですよね。目の前に居る人にだって、なかなか思いを正しく伝えることはできないというのに、ましてそれがメールだったり、ネットでの書き込みだったりした日には、まともに伝わると思う方がおかしいのでは?ってくらい考えは伝えにくいものだと思う。


だからこそ、何かを伝えたいときは、それについて自分でよく考えてから発言したい。

実際、トラックバック文化圏のルールの違いは、その文化圏においては異常でも何でも無いが、その他の文化圏に伝わっていない。それぞれが自分達の考えを普通だと思っており、相手にはそのまま伝わると(共有していると)思っているからこそ、ズレが軋轢を生んでいるのだろうし。

ここで気になるのは、こういう多くの文化圏が存在していてこういう関係にあるということを知っての上で自分の所属する文化圏を選んでいるんだろうか?ということ。
自分の周りでは挨拶するのが当たり前だからごあいさつ文化圏、とか言われても、ネット上には多くの人々が存在しており、さまざまな文化圏を持っているということを知ってもらわないと困る。

トラックバックの問題一つとっても、それぞれが自分の好き勝手やってて道が開けるわけではなく、どうしていろんな文化圏が存在しているのかを考えた上で、自分なりにどう思うのかを考えるべき。

やりたいからやる、みんなもしてるから自分もそうする、なんてのは何の説得力もない。

人に何かを伝えたいときには、まず自分でよく考えてから。自分でよく考えてもいないものを人に伝えられるわけがない。


そうやって、自分でいろいろ考えた意見を出し合い、議論しあえるのがまさにネットの利点。そして、得た結論はログでもいいし、まとめでもいいから、それを後から来る人たちに伝えていく努力が、一歩先を進んでる私たちには必要なのかもしれない。

我々もネットから多くの考えをもらってますしね。

難しいが、それらを事ある毎に書き留めていき、子供達がそれを読めるようにしておくぐらいしか無いのだろうな。何度も繰り返される同じテーマでの議論も、それらの経緯も全て残していけるネットの性質を考えれば、必要な事なのかもしれない。伝わり難い事を、色々な人が色々な言葉で伝えようとしてきた事が、そこにはあるのだから。

先人から受け継がれた物を後続へと伝えていく。日本では失われつつある伝統の継承というのは、ネットという新しい世界においても大事な要素なんだろうと思う。