ソフトクリームを食べながらブログ文章術を読む。


ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックス : 伝説の文章術名コーチたちの極意とは!?
を読んで。

これは第5回目の記事で、まずはここまでの展開としてちゃんと読みたいという人は下のリンクからどうぞ。


第1回:ブログのためだけの文章術!! (はてブ反応)
第2回:誤解から深まる理解があるからブログは楽しい (はてブ反応)
第3回:ブログの自由と、われわれの不自由 (はてブ反応)
第4回:書きたいように書けない人の叫び (はてブ反応)
第5回:伝説の文章術名コーチたちの極意とは!? (はてブ反応)

それぞれのエントリに、多くのコメント、トラックバックソーシャルブックマークの反応がよせられています。

5回目までの連載を読んで

このブログでは、ブログ文章術と称して、

縦の序列を昇っていくための文章ではなくて。
多様な横のつながりを楽しむための文章を書く場としてのブログ。
そういったことを中心に、
「ブログ文章術」を考察・実験していこうと思う。
文章が上手くなる術を伝授しない「ブログ文章術」を始める。

ことを目的とした「ブログ文章術」を考察・実験していこうっていう流れで始まったんだけども。


わざと隙のある文章を書いているのか、それとも横の繋がり=ブログでの文章のやりとりを実験してるのか定かではないけども、回数を重ねるにつれ米光さんが何を言いたいんだかよく解らなくなってきた。

もちろん、再三再四言われているように上の引用部分が目的なんだろうけど、回を重ねても話の内容は横へ、横へそれまくって、コメントやトラックバックでのやりとりがなんか微妙にどことなくずれたまま行われてる感がだんだん強くなってきた。これが米光さんの言われる横のつながりを楽しむための文章なんだろうか?

確かに横への繋がりのコメントやトラックバックソーシャルブックマークでの反応はあるんだけども、横を意識するあまりに、わざと横へ誘導するような曖昧な言い方だったり、本題へ本題へといいつついっこうに見えてこない本題、そもそも本題なんてないんじゃないだろうか?と思わせるもやもや感。

縦と横の違い

この連載で頻繁に出てくる縦と横ってなんなのだろう?

千年も昔から、おおぜいの名コーチや迷コーチが「三多」を唱え続けてきて、それは、あの、もう、ごめん、「おかわり」いらないっす。ごちそうさま(おなかぷんぷくりんのまま逃走)。
だから、この「ブログ文章術」では、縦の序列を昇っていくイメージで文章をとらえるのをやめて、多様な横のつながりを楽しもうじゃないの。
ということを考察・実験していこうと思うのです(というか、今、やっているのが、その考察・実験なんです)。

縦の序列を昇るってのは、いままでの回や今回の文章を読むと「自分の伝えたいことがしっかり伝わる、みんなに解りやすい」文章が書けるように日々精進を重ねてなること、らしい。

それには、

千年近く昔。宋代文学の第一人者である欧陽修コーチは、次のように云ってます。
文章上達の極意は、「三多」である!
「三多」というのは、「看多、做多、商量多」の三つで、「多く読み、多く書き、多く考えよ」という意味です。

というのが大事で、そういうつっこみのトラックバックがたくさん来ているけれども、それはすっごい当たり前のことで多く語られているからもうお腹いっぱい、ここではそういのは扱わないよ、と。

ここでは、そうじゃない横のつながりを楽しもうよ、と。


横のつながりってのは、ブログ同士のコミュニケーション、コメントやトラックバックソーシャルブックマークの反応のことを指しているのだろう、と私は勝手にそう思ってる。

いままでの流れを追ってみる


ブログ文章術というタイトルで始まった連載1回目。

ブログのためだけの文章術!!
【1:どう書くと楽しいのか?】
【2:たとえば改行はどうだ】
【3:いままでの文章術では、間に合わない】

という見出しで、いままでの文章術ではない新しいブログ文章術というのを考察・実験して行こうと。


続く第2回は、

誤解から深まる理解があるからブログは楽しい
【1:ブログはすぐ反響があるから楽しい】
【2:たとえば改行はどうだ:修正版】
【それぞれの長所を伸ばしていこう】

という見出しで、第1回によせられた多くの反響の中で多かった誤解についての説明をし、ブログではすぐに反響があるから、それに対して反応することができ、それぞれの長所を伸ばしていこう、とまとめる。

>こんな陳腐でくだらない企画は必要ないと思う。真鍋かをりに任せておけばいい。

という反応に対しては

はい! 必要ないと思うなら、あなたは読まなくていい。おめぇに喰わせる湯麺はねぇ!
真鍋かをりさんの楽しいブログを読んでなさいッ!
あっかんべーーー。

と切り返す。この辺りは結構微笑ましく読んでた覚えが。


そして第3回。

ブログの自由と、われわれの不自由
【「書きたいように書けばいい」という妄言】
【3回に渡る「まえがき」は、このへんにして……】
「何をどう書けば、楽しくなるのだろうか」を考えていければ良いなと思います。

書きたいけどなかなか思うように書けない人が多いんだ!という心の叫びを主張。それはまぁそうですよね。私もこうやってブログ書いてますが、100%満足いく文章なんて書けた試しがありません。書けないから書く、ごもっとも。


第4回。

書きたいように書けない人の叫び
【ものすごく引っかかったこと。】
【本当に書きたいことがない人】
【こういうことがあるからブログは楽しい】

第3回へのトラックバックの中の興味深い内容についての話。「書きたいことがなくて書けない人」と「書きたいように書けない人」の違いについて。
対話はもちろん楽しいし、いろんな話のきっかけも生まれる。ただ、横へのひろがりが2回のときと同様、話が誤解された方向についてなので、どうもなんについての連載なんだっけ?と分からなくなってくる。


第5回。

伝説の文章術名コーチたちの極意とは!?
【コーチっ! そ、それってッ!?】
【コーチのこと嫌いなわけじゃないんですけど……】
【ねぇ、ゴエモン、聞いて聞いて】
【ふと、立ち止まって考えてみる】

ああ、見出しを抜き出したら意味不明に(苦笑)

コーチうんぬんのくだりは、「三多」と表したいわゆる従来の文章上達術はもうさんざん耳にタコができるくらい聞いてお腹いっぱいだよ、という内容。 要は、努力して文章を上達なんてのはいいから、楽しくブログを書くための方法をみんなで考えようぜー、と。(かなり強引な要約ですが)


自分なりの感想


ここまでの流れを追いながら読んでみて、なんか縦と横って言い方で、それぞれがお互いに相容れないものであるような感じを受けるけれども、実はこのふたつって螺旋のような関係なんじゃないかと思う。


わざわざ文章をうまくなるために「多く読み」「多く書き」「多く考える」=縦に昇るのは面倒。やってらんない。そんな教訓はおなかいっぱい(笑) ブログでみんなとコミュニケーションする=横のつながり、は楽しい。文章の上達なんていいから、みんなと楽しくコミュニケーションする方法が知りたい。


でも、みんなとブログで楽しくコミュニケーションするってのは、本人がそれと意識してなくても人のブログを「多く読(む)」んで、自分ならどうだろう?って「多く考え(る)」て、そしてコメントやトラックバックなどで「多く書く」ことに繋がるんじゃないだろうか? 人のブログを読まないと他人が何を考えているか解らないし、自分が何も考えてないんじゃ当然書くこともない。何か思ったり、考えたり、感じたりすることがあるから文章が書ける(それがいい文章かどうかはここでは関係なし)。自分の考え、思いをみんなに知って欲しいから書く。

こんな横の繋がりを続ける、つまりみんなとコミュニケーションしながらブログを書いていくってことは、それと意識してなくても自然と文章を書くための「多く読み」「多く書き」「多く考える」訓練をしてることになるんじゃないのかな。じわじわと、こう螺旋を描くように横に進みながらも上に昇ってく感じ。


そう、ソフトクリームが螺旋状にまかさっているように(笑)

楽しみながら、いい文章が書けるようになるんなら、こんなにいいことはないよね。



どうやったら楽しくコミュニケーションできるんだろう?ってのは、まだ連載ではそこまで話が進んでないけれども、それぞれコミュニケーションしてる相手にどれだけ敬意を払ってるか?ってのが重要だと思ってる。

同じ反論だって、「これはひどい、こんなの書く必要ない。やめちまえ」ってのと「○○な部分は実は△△なんじゃないんだろうか?××って考えたらいいかも」ってのじゃ、受ける印象が全然違ってて、前者を書かれたらそれ以上話すことはなさそうだけど、後者だったら、そこから話がまた展開していきそう。

お互い敬意を払えないような関係だと、横のつながりは広がりそうにないけれど、お互いに敬意を払いつつ会話する関係だとどんどんと横の繋がりは広がっていく。


もやもやの正体

と、ここまでがーーっと書いてみて、なんとなくもやもやの正体が分かった気がする。


自分的に縦とか横とかの話は繋がっていると思っているところがあって、でも米光さんの記事の流れだと「縦を昇るのはもういいの!横にひろがっていこうよ!」と読めたので、なんかそうじゃないよ!!ってもやもやを感じてたんだと。

頑張って無理に縦を昇る必要はない。楽しいと思える横へのひろがりをどんどん繰り返してるうちに、気づくとだんだんよい文章をかけるようになってた、つまり上にのぼってた、それがブログを書いて得られるメリットの一つなんだと。

楽しくやりとりするためには、お互いに敬意を払う必要があるし、誤解・すれ違いを防ぐためには、自分の考えがうまく伝わる文章はやっぱり欲しいしね。


ってなわけで、勢い良く書いてたら(途中手直しはしてますが)すっきりしたので、楽しみに次回を待とうと思います。んじゃまた、来週〜。    ・・・あれ?(笑)