ネットというインフラ

ネットというインフラは自力で調べるしかない

3月末に仕事の都合で、札幌から東京に引っ越すことになって、部屋を借りたり引越しの準備をしたりとあわただしく動いているのですが、新居を探すときに気になっていたのがネット環境をどうするのか?ということ。

水道、電気、ガス、下水等々、生活するためにはなくてはならないさまざまなインフラがありますが、私にとってはネット環境(常時接続)もなくてはならないインフラのひとつです。

でも、部屋を探すときに、不動産屋でいろんな条件を出してそれに見合う部屋を紹介してもらう訳ですが、ことインターネット環境についてはかなりあいまいな情報しかないことが多く、参考にならないことが多いです。

インターネット対応、とあっても、よく分からない謎プロバイダの独自サービスで全然まともに使えない、なんてのがあったりして油断できません。今の時代でインターネット対応をうたうなら、光回線で各部屋にネット用の回線がちゃんと引かれている、くらいまできちんと設備を敷設して欲しいところですが、いまだにそういう物件はそれほど多くないようです。


日本では、もっともネット事情が発達しているはずの東京であっても、不動産屋で物件のネット対応状況を詳しく知ることは難しいのが現状。もし、運良く光回線完全対応な物件や、前の住人が光回線を引き込んでいてその設備が残っていたりすれば、引越し後すぐに光回線によるネット環境を利用できる場合もありますが、たいていの場合は自分でNTTなりに問い合わせをして光回線を敷設してもらわなければなりません。

では、自分でNTTやプロバイダに連絡を取り申し込めばすぐにネット環境が利用できるのかというと、そういうわけでもなく、NTTの調査でしばらく待たされ、大家・管理組合との交渉で待たされ、回線敷設工事で待たされ、全てがスムーズにいったとしても申し込みから回線開通までに数週間かかる、なんてのが普通。いや、数週間ならいいほうで、下手すれば1ヶ月、数ヶ月、更には途中で何かトラブルとえんえんと放置なんてこともありうるから怖い。


よほど早めに動かないと、引越してからしばらくはネットが利用できないことになるかもしれません。今回の私の引越しでは、すでに部屋は契約して借りていて、ネット環境もNTTのBフレッツが引ける、というところまで分かって、管理組合との交渉は済んだので、後はNTTと交渉、工事、開通となる予定です。はてさて、いったい開通までに何日かかるのか。

現在のネット環境

今の札幌の住まいでは、USEN光回線を使ってて快適なネットライフを送っています。4年半くらい前は、288モデムでアナログモデムを使ってダイヤルアップでネットに接続していて、テレホーダイタイムでのネット接続だったんですが、昔からかなりヘビーにネットを利用していた私としては、どうしても常時接続にしたかった。

そこで、NTTにADSL回線の申し込みをしたのですが、しばらく待たされた後に「あなたのマンションの電話回線は途中が光回線化されているので、ADSLはご利用できません」との回答。じゃ、光回線は引けるのか?と質問したら、まだ全てが光回線になっている訳ではないのでそれも無理とのこと。つまり、どうあがいても高速回線は使えない地域って宣告をされました。

札幌のかなり中心地なのに!!と腹立たしく思いましたが、引けないものは引けない。じゃ、どうせなら光回線が引けるところに引っ越してやる!ってことで、思い切って引っ越しました。部屋が1Kから2LDKになったので、知り合いからは職場に近くて広い部屋に住みたくて引っ越したんだと思われていますが、実はそれはおまけで光回線が引ける地域を探したら広い部屋と職場に近い環境がついてきた、ってのがホントのところだったり(笑)


当時はまだNTTの光回線はそれほど本腰を入れて普及活動をしておらず、USENが自力で光ケーブルを引いて光回線を提供したので、そっちのサービス提供エリア内に引っ越して、サービスを申し込むことにしました。ここで賃貸マンション住まいだと、勝手に光回線を引くって訳にはいかず、マンションの大家・管理組合に了承を得る必要があります。

結構これがネックになってしまうことが多いらしく、

  • 大家・管理組合が光回線を引く(回線工事、また建物内に光回線用の装置を置く必要アリ)のを嫌がって許可を出してくれない
  • 8戸以上の申し込みがないと申し込めないなどの縛りで8戸集まらない

などの理由で光回線を導入することができない場合も結構あるそうです。

幸い、大家さんに電話して、ネットの光回線を引きたいのだが許可してもらえないでしょうか?と申し出ると快く了解してくれたので、すんなり目的の光回線を導入することができました。部屋まで直にイーサケーブルを引き込んでの設置だったので、後はハブで分岐するだけで簡単にネットに接続でき、しかもUSENの場合5つのグローバルIPがもらえるという、たぶんこれ以上の条件はないだろうってくらい快適なネット環境になりました。


その後、ずっと今に至るまでで起こったトラブルは

  • FF11をプレイするときに、プレイオンラインと接続できない・繋がりにくいプロバイダに該当しており(IP 43.xx.xx.xx系問題)数ヶ月、えらい苦労しながらのプレイをしいられた
  • たまに謎の瞬間切断が起こる場合があった(4〜3年前)

くらいなもんで、後は特にトラブルもなく快適なネット環境です。


ちなみに、今使っているネットに関わる装置は

の10台。ハブとルータを使って接続しています。

ネットをあちこち見てて、デジモノのckさんのところのネット利用状況
デジモノに埋もれる日々: ルータの置き換え完了 - 複雑化の一途を辿るホームネットワーク
がすごくてなんとうちの10台に対して17台。「うわ、うちよりすげー!」と感心しました(同じ趣味を持つ者として尊敬)が、たぶんこんなにハードにネットを使っている人ってのは数百人に一人くらい、そんな感じな気がします(笑)


自宅鯖では、いくつかのホームページ、ブログx3、wikix3、2chビューワーを立ち上げて利用できるようにしていて、引越し先でもこれが利用できないと、私的にはかなり不便なことになります。どのサービスもレンタルサーバを借りれば実現できますが、やっぱり自分専用のマシンでできるというのは大きいです。自分で管理する手間はありますが、容量を気にせず(鯖用マシンのiMacのHDDは40GBで、鯖用途にはこれだけあれば十分)利用できるのは自宅鯖の大きなメリット。

引越しなどで鯖を止めなければならないときがあるので、将来的には自分が利用するサービスだけを自宅鯖にして、公開してる物はレンタルサーバに移そうかと思っています。


なんかネットヘビーユーザーだと、引越しするのも一苦労です(苦笑) 実際の引越しの上に、ネット環境の引越しも伴うので。