自分の居場所は自分で作るに限る


良質なコミュニティが立ち上がる、比類なく幸福な瞬間に立ち会う方法 :Heartlogic」(from 明日は明日の風が吹く)を読んで。


ネットを使って、いろんなコミュニティに参加するようになってもう10年以上経ちますが、どこのコミュニティでも立ち上がりの時期が一番幸福な瞬間だなぁ、というのは確かに感じます。逆に、すっかり盛り上がった後に参加したコミュニティはたいていつまらない(と感じているのは自分だけかもしれませんが)か、嫌な目にあったり、とあまりいい目にあっていません。

なぜ立ち上がりの時期が一番幸せなのか?


コミュニティにおいて、立ち上がりの時期が一番幸せ、つまり楽しく感じるのはなぜか?と考えると、そのコミュニティのテーマに関する盛り上がりとコミュニティのメンバー間の同じテーマに興味を持った人々と知り合えたという共有の感動が一番高い時期が同時に訪れるからでしょう。


ネットによって、同好の士、同じテーマについて興味を持つ人々が集う場所ができ、ネットが無かった時代には有り得なかった幅広い層のコミュニティを構築できるようになりました。それまでは、知り合いとくらいしか語り合うことができなかったような話題でも、ネット上で盛り上がってるところを探すことで、コミュニティを見つけたり、自分で作ったりすることができます。

自分の好きなテーマ自体を語り合えることも楽しいでしょうし、同好の士を見つけて知り合いになれることも大きな楽しみのひとつです。


どうしたら立ち上がりの瞬間を味わえるのか?


パソコン通信から始めて、IRCやネットゲームなどを渡り歩いてきた経験からすると、偶然立ち上がりの瞬間に出くわしてそのコミュニティに参加できたってことはほとんどありません。たいていの場合は、盛り上がりそうな人たちを見つけたら、半ば強引でもいいからまとめてしまってコミュニティを作ってしまう、ってことにつきます。自分からコミュニティを作る。


コミュニティを作るには、何かしら語り合える場所があれば十分です。今なら、掲示板やチャット、wikiなどその手の場所を作りだすのはそれほど苦労せずに可能。

コミュニティを作る、と言っても、何から何まで自分でしきる必要もありません。たいていの場合は、コミュニティを作る下地さえ準備すれば、あとは参加者がうまいこと作業を分担してくれて軌道に乗せてくれます。ただ、最初の一声をあげて、みんなをまとめるって部分が一番壁らしく、なかなか言いだしっぺになってくれる人はいないので、そこを自分で担っちゃうわけです。


自分の居場所は自分で作るのが一番。ただ、0からコミュニティを作り上げるというのはそれなりにエネルギーの要る行動ですから、自分の側にそれなりの余裕がある時期じゃないと難しいのも確か。



ネットへの参加手段がブログやSNSなど増えてきたにも関わらず、昔ほどの盛り上がりに欠けているように感じるのは、自分の中のテンションが下がっているのか、それともネットという手段が一般化することで盛り上がりの時期をすぎてしまったからなのか。