宣伝効果の高いニコニコ市場
「なんだかんだ言って売れるニコニコ市場。アニメはプラス?メジャーはマイナス?:Blog紹介しちゃいます。 - livedoor Blog(ブログ)」を読んで。
ニコニコ動画を見ると、動画の下にニコニコ市場という名のAmazon商品リンクが表示されています。それについての考察記事。
ニコニコ市場というのはひとつの動画に10個までのAmazon商品リンクをつけられるのですが、これを付けるのは動画を見ているユーザー。ユーザーがユーザー向けにAmazon商品リンクを貼るという面白いしくみ。
例えば、動画のオリジナル映像のDVDやゲーム、コミック、CDだったりする以外にも、ネタ動画なら、ネタに出てくるアイテムとか、ネタとかぶるようなタイトルの書籍だったりとか。単に元ネタを実際に買いたいって人の役に立つだけでなくて、ネタ的な面白さもあります。
いままで目に止まらなかった商品が売れている
これが有効に働くのは、いままでそれほどメジャーでは無かったジャンルの商品や、実際にプレイしてみないと内容が分からないことが多いゲームなど。今までは宣伝されることなく、目に止まることがなかったようなコンテンツが、何らかのきっかけで見られることで実際の商品の購入に結びつくって流れはニコニコ動画→ニコニコ市場では結構よく見かけます。
アイマスMADが人気なアイドルマスター関連の商品なんて、ユーザーが勝手にCMを作って宣伝してくれているような状態で、実売数の10%ほどをニコニコ市場経由の売り上げで占めるほどにまでなっています。
どれくらい宣伝動画が多いかが分かる動画。
また、実際にプレイしている様子を見ることができるゲームなども結構売れています。ゲームは、値段が高い割には買うまで中身がよく分からないという商品なため、実際にプレイしている映像を見てから買えるってのは買う側のユーザーにとって非常に嬉しい仕組みなのです。
逆に宣伝で売っていた商品は人気が無い
ニコニコ市場であまり人気が出ないのは、宣伝の力で売っているような商品。TVなどでがんがんCMが掛かっていたりする商品は、わざわざニコニコ動画で見るまでもなく目に入っているので、ニコニコ市場で買われることは少ないのでしょう。
もともと宣伝にコストが掛けられていて、テレビや街中、書籍などで多くの広告がでているコンテンツはそれだけで十分多くの人に広まっているので、ネットを使わなくても十分視聴者に届いているのでしょう。
視聴・体験してから購入できるという意味
いままでのコンテンツの多くは、高い値段の割りに購入するまで中身が分からないなんてものが非常に多かった。それが、まだ法的に問題が解決された訳ではないけれど、中身を知った上で納得して購入するという新しいスタイルの購入の道筋が見えてきているのがニコニコ市場のいいところ。
著作権を持っているメーカー側がひたすら削除に走り、ユーザー側はそれに反発するって形か。
ある程度までメーカー側が妥協、黙認することで、ユーザーへのコンテンツ宣伝効果を期待するか。
どっちに傾きすぎてもダメで、いいバランスを考えないとダメなんだと思うんです。
違法コンテンツとして配信されているのを全て削除したら、それを見ていたユーザーの分実際に商品が売れるのかと言ったら絶対にそんなことはない。ただだから見る、って人がもちろん居て、購入にいたるにはそれなりに内容に納得してもらわないといけない。
ある程度黙認することで、多くの人にコンテンツを見てもらうチャンスを広げるか、削除してしまうことによって限られた人だけに購入してもらうのでよしとするか。