マニアが盛り上げて周りを巻き込んでいく「初音ミク」界隈
「デジモノに埋もれる日々: ”初音ミク” と ”初音ミクのようなもの”」を読んで。
語っているのが、”初音ミク” なのか ”初音ミクのようなもの” なのかで全然違うものになるという話。
確かに、「すごい!」ってのと「何がすごいか分からない!くだらない!」っての両者の言い争いを見てると、両方とも語ってる部分、見てる部分が違うよなぁと感じることが多いですね。
盛り上がりと万人に分かるってのは違う
最近は、ニコニコ動画などを中心として、ネットから火がついて盛り上がるコンテンツなんかが多いのですが、その余りの盛り上がりように「それのどこがすごいか分からない」と表明する人がでてくるってのを良く見かけます。
(関連記事:「らき☆すた」って面白いの? - 北の大地から送る物欲日記)
どんな分野でもそうですが、知識が深くなれば深くなるほど楽しめるってのがあります。ネットだと簡単に知識を深められるせいもあって、一気に盛り上がる部分まで行ってしまうって現象になりやすい。
あまりの盛り上がりに興味を持った人がまわり寄ってくるけれど、誰でも楽しめるから盛り上がってるんじゃなくて、むしろ逆に狭い範囲の人向けなんだけどネットで加速が掛かって盛り上がってるなんてのが多いように思います。で、ちょっと見ただけじゃ何が面白いかさっぱりで、「何が面白いか分からない!」という結論になると。
盛り上がりの飛び火
「初音ミク」関連の話題を見てて興味深いのが、「初音ミク」そのもの自身の話題ももちろん面白いのですが、その熱気によって巻き起こるさまざまな現象もまた面白い。
「今、初音ミクが熱い(さまざまな意味で) - 北の大地から送る物欲日記」という記事で
・初音ミクの可能性
・TBS「アッコにおまかせ」による報道騒ぎ
・Wikipediaにおける「初音ミク」項目、削除騒動
・検索エンジンの画像検索で「初音ミク」が出ない問題
・「初音ミク」はオタクにしか理解されないのか?
という見出しごとにブックマークしていた記事をまとめましたが、あれから数日経っても、まだまだいろんな方向へと影響しつつ話題が広がっているようです。
「初音ミク」をきっかけとして、いろんな問題が見えてくるってのが面白い。
何が面白いか分からないって人もいるでしょう。でも、たとえ自分には分からない盛り上がりをしている何かがあったとして、そこには自分には分からないけれども、大勢の人を巻き込んで盛り上がるだけの何かがあるのは間違いない。
無理に楽しもうとすることはありませんが、なんで盛り上がるんだろう?って冷静に考えてみると、その盛り上がりの素が見えてくるかもしれません。