2007年を振り返る


さあ、今年も残すところあと数時間となりました。


今年何があったかを振り返る記事を書こうと思いつつ、気づけばもう大晦日。今年の10大ニュースとかはもうあちこちで見てるだろうから、自分のブログを見つつ、今年一年を振り返ってみたいと思います。


ビリーズブートキャンプの流行


今年の2月くらいでしょうか、テレビの深夜番組でさかんに宣伝されていたビリーズブートキャンプが気になって、勢いで購入してしまいました。

どうせ購入したんだから、頑張って続けようと日記を書いてたんですが(ビリーズブートキャンプ入隊記録(1) - 北の大地から送る物欲日記〜現在(11)まで)、流行するちょっと前くらいから日記を書いてたのが「ブートキャンプって気になるけど、どんな中身なんだろう?」って人にうまくはまったらしく、多くの人に見てもらうことができました。


その後、皆さんもご存じのようにものすごい流行になり、ビリーが日本にもやってきてテレビ出演しまくり、なんて流れになりました。ネタ的に非常に面白かったってのもありますが、ブログ的にどういうものを人が求めているのかってのを、アクセスを持って知ることができたのが自分的に大きい収穫でした。

ブーム的には過ぎ去った感がありますが、2008年に入ったらこっそりと再開予定だったりします。

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iPod touchの発売


Appleが出した画期的なiPodスタイルの携帯電話iPhoneと同じ流れで作ったiPodiPod touchは日本でも発売され、初代iPodからiPodを愛用しててiPhoneにも興味津々な私は、iPod touch発表当日にアップルストアに注文して初期出荷分を入手することができました。


そして、予想よりちょっと早めに到着したiPod touch開封して待ち受けていたのが、このトラブル。
WindowsでiPod touchが動かない? - 北の大地から送る物欲日記

この手のガジェットやアップル商品にはありがちなトラブルだったので、ネット上の騒動を見つつ、半ばお祭り的にこのトラブルを楽しんでいましたが、iPod touchで初めてこういうトラブルに遭遇した!なんて人は気が気ではなかったと思います。


その後、いままでのiPodとはがらっと変わったマルチタッチインタフェースを中心とした、新しいiPodをいろいろと楽しんだり、jailbreakという外部アプリケーションを使えるようにするソフト的な改造に手を出して、日本ではまだ発売の予定がないiPhoneのアプリを先取りしてみたりしました。

まだまだガジェット好きな人たちにしか広まっていなくて、普通の人には「何をする機械なのかよく分からない」って印象を持たれているiPod touchですが、実際に飲み会の場などでこんな風に使うんだよ、とデモンストレーションするとものすごい注目を浴びます。早ければ来年2008年に日本でも発売されるかもしれないiPhoneが出ることになったらもっと注目を浴びるのでしょうが、すでに現在でも十分その画期的なインタフェースを体感することができるiPod touchをもっと多くの人に知ってもらいたいところ。

Apple iPod touch 16GB MA627J/A

Apple iPod touch 16GB MA627J/A


ニコニコ動画の流行



ニコニコ動画(RC2)

昨年の12月からオープンしたコメントで盛り上がることができる動画共有サイトニコニコ動画」がものすごい勢いで流行りました。単に動画を見るだけではなく、テロップの様に流れるコメントで動画を見ている他の人といっしょに盛り上がれるのが特徴で、いままでの動画共有サイトには見られなかった形の盛り上がりがいくつも見られました。


動画を作る人にとって、すぐに動画を見た人からの反応が得られるってのが大きく、さまざまなジャンルの動画が大量に投稿されるようになりました。ゲームプレイ動画やMAD、オリジナルコンテンツなど、いままではごく限られた人々がこっそりと楽しんでいた動画が、多くの人の目に触れられるようになって、賛否両論ありますがネットという場でコンテンツがどんな展開をしていくかという点ではさまざまな可能性が感じられたのも確か。



また、ニコニコ市場という動画に関連した商品を紹介するコーナーから、ネット上のコンテンツと実際の商品を結びつけるとどうなるのか、という非常に分かりやすい例がひとつできたのは興味深いところ。

ニコニコ動画で「○○を歌ってみた」という動画が流行ったせいで、マイクが大量に売れてみたり、自宅でこっそりとヘッドフォンなどをして見ることが多いからなのか、やたらとヘッドフォンが売れていたり、動画のネタになった古いCDが地味に売れていたり、一般市場での売れ行きはダントツ最下位なXbox360がなぜかニコニコ動画では大盛り上がりでダントツの売れ行きを誇っていたり、と面白いことになっています。

ニコニコ動画(RC2)‐ニコニコ市場 2007年総売上高ランキングを作ってみた


Twitterのようなミニブログの流行


今年の4月くらいから日本でも一気に流行しだしたTwitter、その後類似サービスが雨後の筍の様にぽこぽこと大量にリリースされました。結局、今のところはTwitterが一番大きく流行したままで主勢力となって、他のサービスはそれぞれ独自性を持ってるもののTwitterには及ばなかったようです。


Twitterユーザーは、ネット上の新しい物に飛びつく層から始まって、特にブログやニュースサイトなど、自分のサイトを運営してる人の間ではかなり多くの人が利用するようになったのではないでしょうか。ちょっと気になるあのサイトの運営者のサイトからは見えない一面をTwitterで見ることができます。


今年は私もTwitterにはまってて、かなりいろんな記事を書きました。ブログはある程度身構えて記事を書くってところがありますが、ミニブログはちょっとしたときに気軽に発言でき、気になる発言があったらそこで話をふくらませることもできる面白い場所です。

[twitter]日記一覧 - 北の大地から送る物欲日記



Twitterから多くの人の生活がかいま見えてくるのですが、逆にTwitter上で人を集めて何かをしようって人も結構います。一番分かりやすいのはオフ会ですが、それ以外でも有志で集まってカレンダーを作ったり、音楽CDを作ってみようって試みがあったりと、Twitterを起点とした活動が出てきているのも面白いところです。


Ustream.tvによる個人配信


今年はUstream.tvというWebカメラ映像を簡単に世界中に配信できるようにしてくれるサービスでいろんな配信を見てました。




UstreamerというUstream.tvでの配信映像を同時に多数見るスクリプトを書いてくれた人たちのおかげで、一度にたくさんの配信を眺めて楽しめたり、あちこちのオフ会や勉強会などの様子を自宅に居ながらにして味わえたり、テーマを決めて配信することで個人提供のテレビ番組みたいな感じで配信してる人がいたり、といろんな面白い配信を見かけました。

配信とIRCチャットが同時並行に行えるので、一方的な配信じゃなくて両方向に情報をやりとりできる形になっているのが普通のテレビなどとは大きく違うところです。



Macの新しいOSであるLeopardが発売された日には、多くの人がその使い勝手を、実際にLeopardで使ってる画面を配信しながら報告してました。

こんなことが気軽にできてしまうってのは、ちょっと前じゃ想像も付かなかったのに、Ustream.tvを利用するようになった今では結構普通に感じてしまうようになりました。



いままではテレビ局みたいに設備が整ったところからじゃないと情報提供できなかった時代から、ネットを使って簡単に情報発信できてしまう時代へ移り変わっていることを実感させてくれるサービスとして、来年以降もどんどん広まっていくと思います。


ネットによって考えさせられる著作権問題


今までは、多くのコンテンツは、何らかの入れ物(音楽ならCD、漫画ならコミック、情報は雑誌や新聞、アニメならDVDなど)に入れてそれを売ることで商売としてきた部分がありました。

こうした入れ物を流通させるためには多大なコストがかかりますし、それを多くの人に見てもらうために多くの宣伝費をかける必要がありました。



でも、ネットが普及し、そこに乗る形の情報は限りなく低いコストで流通させることが可能になりました。年々ネットの回線は速度アップし、ユーザーが使うPCの性能もアップすることで、昔はテキストが主流だった情報に、画像が増え、音楽が増え、そして動画も扱えるようになり、ほぼすべてのコンテンツはネット上で流通可能になりました。

実際に売られている商品を違法にアップして不特定多数にばらまく行為は、ネットが普及してきた頃から存在していますが、ネットを利用する人が増えるにつれて、そういう手段を利用する人も次第に増えていきます。ユーザー側のモラルの向上と、ネットでコンテンツを入手できる手段の提供の両方が必要なのでしょう。


ネットという仕組みをうまく使えば、低コストで売り切れの存在しないコンテンツ販売が可能になったり、今までの一方的な宣伝ではなくユーザーの興味を巻き込んだ形での広報活動が可能だったりと、いままでになかった大きな可能性があって、実際にネット上ではそういう成功事例もいくつか起こりつつあるのですが、既存のネットが無かった頃を想定して作られてた著作権の仕組みがそれを邪魔することも数多くあります。

権利者とユーザーと両方がプラスになるようなネット利用が可能になるように著作権も新しく作り直されるべきであり、どちらか一方の利害に偏った法律ができたり、多くの人がコンテンツを見放すことにならないよう、著作権問題をよく考える必要があると実感させられた一年でした。


2007年全体を通して


いろんな出来事とか商品とかがありましたが、ネットという新しいインフラ上でさまざまな活動がどんどんと可能になっていくのを感じる一年でした。この勢いは止まることなく、これからもどんどんと先を目指して続いていくでしょう。


私は新しい物が好きで、いろんなサービスや物に手を出していますが、いままでに無かったような新しい世界を覗くときのワクワク感がたまらなく好きなんですよね。ワクワク、ドキドキさせてくれそうなサービスや物にどんどんトライしていって切り開いた道を、誰かが後ろからたどってきてくれるのもまた楽しい。



2008年もこんな調子でどんどん新しいことにトライしたり、ブログやウェブサービスを通じていろんな人と交流したいと思っています。もちろん、ネットの中だけじゃなく、現実で交流するのもその延長線上にあります。




2007年は今日でおしまいですが、また来年もよろしくお願いします。




それでは、よいお年を。