読者の気になるブロガーへの反応がモチベーションに


RSSリーダーの時代に、ブロガーは何をモチベーションにすれば良いのか - でざーとわいんの日記」を読んで。

反面、いちブロガーとしては、RSSリーダーに登録されるのは正直あまり嬉しくない。いや、もちろん全く読まれないよりは嬉しいのだが、はてなアンテナに登録されるよりは嬉しくない。何故なら、RSSリーダーはブログにアクセス数を送らないからだ。特に全文配信だと、わざわざクリックしてブログを訪れる必要がない。これは読者としては便利なのだが、ブロガーとしては「読まれている」という実感を得にくい。

ブログを書くとき、ブロガーは何を望んでるのかというと、いろんな人に自分が書いたものを読んでもらいたいってことだろう。


RSSリーダーが普及し、ブログをRSSリーダー上で読む人が増えるのがブロガーとして嬉しくない、というのは、目に見える読まれた感=PVが減ってしまうから、ってところから来るんだろうけど、RSSリーダーに登録されるってことは自分のブログを定期購読してくれる読者が一人ついたってこと。だから、RSSリーダーの被登録数が増えるのは単純に喜んでいいんじゃないかな。自分の書くものを気にしてくれる人がいるってことがRSSリーダーの被登録の意味で、それは単なる通りすがりの人のPV一つよりもずっと大きな意味を持ってる。

PVという分かりやすい数字が減って実感は沸きにくいかもしれないけど、そもそもPVに表されるアクセス数だって、単なるアクセスの数を示しているに過ぎず、表示しただけで最初の一行を読んで閉じられてしまった数だって含まれてる。


ブログを書く上で、どれくらいの人に読まれてるのか?ってのは気になる部分だけども、それを気にしたところで数字が増える訳じゃなく。あー、こういうことを書いたらこれくらいの反応があるんだ、くらいで過度に気にしすぎないのがいいんじゃないでしょうか。



逆に、読者視点側から考えてみると。

自分が何かしら気になる記事や興味のある記事を書いてくれるブロガーがいたら、何かしらの手段でそのブロガーに対する反応を返すことで、そのブロガーがブログを続けるモチベーションをアップさせるってのが、互いによい関係を築ける方法。

では、泡沫ブロガーは何をモチベーションにすれば良いのか。複数のRSSリーダーの登録数が一括でチェックできるようになれば、それを参考にすることになるだろう。また、好意的なブックマークやはてなスター、あるいは他ブログで言えば拍手機能なども励みになるはずだ。つまりこれからは、「目に見える能動的な評価」がブロガーの拠り所となるのではないだろうか。

昔の個人ホームページ時代だと、メールを送るか掲示板にコメントを残すくらいしか読者としての反応が無かった頃と比べると、最近はRSSリーダーへの登録、ソーシャルブックマーク、コメント欄、はてなスターWeb拍手など、多くの手段で書き手側への反応を読者側から残すことができるようになった。もちろん、自分でブログをやっていれば、トラックバックで相手の記事に言及するなどで直接コミュニケーションすることもできる。

こうやってみると、書籍やテレビなどのようにただ見ているだけの関係と違って、書き手側にダイレクトに反応を返せるってのがブログの面白い点の一つかもしれない。