「自分を見て!」が強すぎると逆効果


トラックバックは擬似恋愛の作用をする - オレドコBlog」を読んで。


トラックバックの有効性」という話題が出てきて、トラックバック先から流れてくるアクセスの量でそれを判断しているようだけど、アクセス量ばかりを気にしていると危ないかな、という気がする。


トラックバックが崩壊しがちな理由ってなんだったか?ってのを考えると、「アクセスを得るために内容に関わらずトラックバックを飛ばしまくる」ブログがたくさんあるから、である。ブログを読む側からすると、今読んだ記事の内容に関係のある話題が書かれているからトラックバック先を読みに行こう、と思うのであり、全然関係のないただの宣伝だと分かっていたら読みに行きはしない。


トラックバックは記事の内容に言及してあることを通知する手法として使われると、ブログ同士の記事を内容によって結びつけ、話題の発展が期待できる素晴らしい手法であるが、自らのブログの宣伝のため”のみ”に使われるトラックバックは単なるノイズでしかない。


■TB先はあとから探しても良い
404 Blog Not Found:TBを見直せ、いや打ち直せから派生して、TB先をあとから探して打つという行為もオレドコはやってたりする。TBするために記事を書くのは本末転倒だと思うので、記事を書き上げて、関連ありそうなところを検索で調べだして、TBできるように本文を少しだけ書き換えてTBしている。過去の記事を掘り起こして、少し書き直してTBするなどのことを暇ならやっている。効果があるかどうかはわからないけど、長期的に見れば効果があると思う。

トラックバックするために記事を書くのは本末転倒と思いながら、やってることはトラックバックするために記事を書くになっちゃってるような。「記事を書いてから内容に関連ありそうな記事を検索で探す」ってのは、繋がりをつけるために後からわざわざ記事を書き直しているので、大変そう。


誰かが書いた記事を見て何かを感じた、考えた、からそれに言及して記事を書いてトラックバックを飛ばすってのが一番自然だと思うけど。そうすればわざわざ検索してトラックバック先を探してくるという、トラックバックを飛ばすための作業をわざわざ行わなくても済む。私の場合は、いろんなサイトやブログを読んで「後からブログで何か書きたいな」と思えそうな部分が少しでも存在してる記事はほぼ全てはてなブックマークでブックマークしておいて、ブログを書く時はそこから記事を参照しつつ書くというスタイルをとっている。


オレドコは、TBを積極的に使う必要はないと思う。でも、1日のアクセスが自分だけというのは辛いものがある。SEOのテクニックをつかって検索経由からくればよいのではとおもいが、実は、結構弱小Blogが検索経由からくることは少ない。TBはSEO的にも有効なので、やっぱりその路線でもTBをうつべきなのである。TBは恋愛と同じである。例え振られたとしても、ほかにもいっぱいいるのでへこむ必要はない。あと、TBはテレアポと同じだという認識を持ったほうがよい。相手のPVの1%も人は流れてこないということを認識したほうがよい。あと、TBの効果は、長期的に見るべきである。案外昔に打ったTB経由から人が来ている場合がある。

相手と考えを交わし合いたい、コミュニケーションしたいってのを恋愛に例えるのは分かるが、自分側の都合(相手ブログからのアクセスが欲しいとか、確実な反応が欲しいとか)が強くなりすぎてしまうとストーカーチックになってしまうので注意。



ブログを始めて、「アクセスが欲しい!」「もっと多くの人に読んでもらいたい!」と思う気持ちは分かるのだけど、それが前面に出過ぎると読んでる側からするとうざかったりする。アクセス稼ぎのための小細工に夢中になるよりも、みんなは何を読みたがっているんだろう?とか、自分はこういうことを考えているのだけど、これを多くの人に読んでもらうためにはどう書いたら読みやすくなるだろうか?という風に、読む人側の立場に立ってブログを書くように心がければ、じわじわではあるが読者は増えていくと思う。

アクセス稼ぎのために無差別な宣伝を撃ちまくったり、扇動的なタイトルにしてみたり、そういう行為は一時的なアクセスは得られてもその場だけのアクセスでしかない。読者があるブログを認識して定期的に読みに行く様になるってのは、この人が書くものなら読みたい、と思うから。

そういう意味で「TBの効果は、長期的に見るべきである」ってのは正しい。というか、ブログを書くということ自体が短期的に急激な盛り上がりを期待するものではなく、地道に書き続けていたらそのうち読んでくれる人が増えていた的なものなんだと思う。



ブログにおける書き手側と読者の関係を恋愛になぞらえるなら、ただ押すばかりじゃなくて、いかに互いが気持ちよく有意義なやりとりができるか?ってところに気を配った方がいい結果になりそう。