ブログを中心としていろんなネットサービスを使う


最近、blogが書きにくくなった。 - Gavagai」を読んで。


最近、はてなハイクはてなブックマークを使い始めたことでブログ(はてなダイアリー)が書きにくくなったという話。



ネット上に何かを情報発信するときの面倒くささは、使ってるサービスのインタフェース、発信する分量、発信にかけている時間などの要素でがらっと変わります。インタフェースで言えば、余計な操作をさせることなく単純にやりたいことができるのが楽だし、分量は長文よりは単文、ちょっとした一言、無言と少なくなるほど気軽に利用できるし、下調べとか調査、文章の推敲なども分量と同じ様に効いてくるでしょう。

ブクマは「元々交わりにくいWeb上での"議論"」を簡単にする(ただ、議論というよりは観点だけが見えるが)、下手したらblogの意義みたいなものを覆す(議論が出来る→議論して結論を導くことはほとんどありえない)。 ハイクは、実はもっと破壊的な代物かも。味方がすぐに集まるし、全員に強制的に見せている部分もあるし。

ブクマで残せるブックマークコメントは議論ってよりかは、一言コメントって印象。「元記事+自分以外のブックマークコメント」に対する自分のコメント表明。100文字までという文字数制限や、発展性の難しさから議論と呼べるものにはなり得ない。

たまーに、メタブクマ(ブックマークエントリを更にブックマークすること)を利用して延々とコメントやりとりしてる人がいるけど、あれはあれで特殊だし。



ハイクはみんなで集まって、いろんなお題の宴会芸を見てるって感じ。面白いお題があると、わーーっと人がよってきて、みんな「俺も!私も!」と自分の芸を披露しだすし、宴会芸だから割と歓声(スター)がかけられやすい。

Twitterは人中心で、その人のつぶやきが大量に発信されてるのが、一部Replyなどで混じり合って行くというイメージだけど、はてなハイクは「お題」が存在してることで、人中心ではなくお題中心で世界が構築されていってる。もちろんお題に「人」を据えて発信してる人もいるけど。



ブログってのは、自分の情報発信のログをどんどん残せるって代物で、その情報発信のスタイルは別にどんなものであってもいいんだけど、いろんなWebサービスが登場していくことでブログ以外のWebサービスを使った方が便利な場合が増えてきたってのが現状なんだと思う。

例えば、Web上のさまざまな記事をクリップ(興味という視点でもいいし、何かコメントしたいってのでもいい)したいのならはてなブックマークのようなソーシャルブックマークが便利だし、ちょっと何か吐き出したいとかつぶやきたいって時にはTwitterはてなハイクみたいなミニブログサービスが便利。

他にも、写真をアップするならいろんなフォトストレージサービスや画像共有サービスがあるし、最近では動画でもそういう共有サービスが増えてきた。



そんな感じでブログを使わなくてもいろんなことが発信できるようになった今だけど、ある程度まとまった形にそれらをまとめようとしたり、後から参照できる形でしっかりした記録を残そうとするにはやっぱりブログが便利だったりする。ミニブログの小さな発信をまとめたり、画像、動画などをアップロードしたものを解説つきで紹介したりできるから。


んだが、自分としてはもう少しアウトプット増やさねば。書かなかったら、そのうち頭ん中から消えてしまうからな。

日々のちいさな思いつきとか行動とかはミニブログ、記録した写真や動画などは各種共有サービスなどにぽんぽん放り込んでおいて、ブログでそれらをまとめていく日常。


「書かなかったら、そのうち頭ん中から消えてしまうからな」ってのは、私も昔から非常に強く感じてることで、「いいこと思いついた!」と思ってても、次の日には「あれ、なんか思い付いた気がしてたんだけど、なんだったっけ・・・?」ってのが非常に多いです。



何を公開して、何を公開しないかってのはそれなりに考えながら情報発信してますが、情報発信できることってのはやってみようと考えるとかなり多かったり。

自分にとっては取るに足らないことでも、誰かに取っては気づきとなることもあるし、逆に困ったな、とかどうしたらいいんだろう?って思ってることが、他の誰かのアドバイスであっさり解決したりなんてこともある。自分から積極的に情報発信していくと、それに伴って情報が集まって来たり、誰かの役に立ったりできるってのは、一度楽しさを知ると抜け出せなくなる魅力があります。



自分的には、ブログが自分の情報発信の本部にあたる部分で、ミニブログとか画像・動画共有サービスとか他のWebサービスってのはいろんな分野の出張所みたいなもんだと感じてます。やりたいことに適してるサービスを探して利用しつつ、定期的にブログでそれらをまとめて記録しておく、と。

自分を説明する肩書きなんかが無かったりしても、ブログに書き残して来たことを見てもらえば自分がどんな人なのか分かってもらえるってのは、ネットを通じて人と知り合うことが多くなって来た今、非常に便利で、ブログは自分のネット活動の履歴書っぽい側面もあるんだな、と感じることもあります。