ネット上のやりとりで落胆しないために


誤読をしないために - よそ行きの妄想」を読んで。

そもそも、テキストという文章によるコミュニケーションで自分の考えていることが相手に正しく伝わるなんてことは基本的にはない、くらいの認識でいた方がいいんじゃないかってくらい、自分の考えていることは相手には伝わらないものです。

面と向かって会話しながらのコミュニケーションでさえ、考えが正しく伝わらないんだから。



ネット上でのテキストを使ってのコミュニケーションにおいて、「あああ、なんで私が考えてることが相手に伝わらないんだろう・・・」なんて落胆しちゃったり、イラついたりしないために気をつけたいこととしては以下のようなことに気を配るといいかも。読み手、書き手の両方の立場として。

  • 書き手として
    • 伝えたいことは簡潔に要点をまとめて書く。無駄にだらだら長く書くと、いろんな誤解を呼び込みます。
    • 無駄に相手を攻撃することを書かない。攻撃された相手は反撃を試みて・・・あっというまに戦場になります。
    • ヒートアップしてきて冷静になれないときは、ちょっと間をおく。
    • 主観的な内容と、客観的な内容をごちゃ混ぜにしないでしっかり分ける。主観を客観的な話にすり替えるとたいてい突っ込まれます。
    • 間違ったことを書いてしまったとしても、ただしく修正し、必要ならば謝罪すればよい。自分に都合の良い改変は相手を怒らせるだけ。
  • 読み手として
    • 適当に読み飛ばさないで、書かれていることをきちんと読む。
    • 書いてもいないことを勝手に読み取らない。
    • 自分の想像、推論を相手の考えに違いないと思い込まない。
    • 分からないこと、おかしいと思ったことは素直に相手に聞いてみる。


テキストという少ない情報量では、自分の考えはなかなか伝わらないものですが、分かりやすく要点がまとまった文章を書く様にすれば伝わる可能性は確実に上がります。

相手の書いた文章から相手の考えを読み取るときは、勝手に自分の中でストーリーを作ってしまわないこと。惰性で読んでるとついつい「この人はこう思ってるに違いない」と思い込んだりしてしまいますが、その後のやり取りや話の展開で実はそうではなかったってことはよくあります。



互いの考えは簡単には伝わらないけれども、伝えようと努力すれば伝わりやすくなるし、逆に自分の考えを押し通そうとすればどんどん誤解が広まって行くので注意。