パン焼き職人への道(1) ホームベーカリーを買うまで
昔泊まった、とあるホテルのサービスで、朝食として焼きたてパンが食べられるというのがあった。
そのホテルの空調がおかしいのか、それとも意図的なのかは分からなかったが、翌朝はパンが焼ける匂いで目が覚めた。部屋にいるときは、どこからともなく良い匂いが?程度に感じてたのが、廊下に出ると明らかにパンの焼ける香り。
あの香りは反則と言ってもいいほど、食欲をかき立てる。
考えてみれば、ご飯を炊くために炊飯器がある家庭は普通なのに、パンを焼くためのホームベーカリーを持ってる家庭はそう多くない。朝食などにパンを食べる家庭なら、ホームベーカリーがあってもいいんじゃないか?
そう感じた後に、実際にホームベーカリーで焼いたパンを食べさせてもらう機会があった。ホームベーカリーで焼いた食パンをトーストしたものを頂いたが、外はカリカリ、中はふんわり、そして味わい深い、これこれ、こういうトーストを毎日食べたい!と思った。
そこからホームベーカリーとのパン焼き職人への道が始まった。
ホームベーカリー日記
なんか大げさっぽい書き出しから始まりましたが、ホームベーカリーが欲しい!と感じてから、実際に購入、そしてパン焼き職人への道を歩む様をブログにも書いておこうと思って、シリーズ日記化してみることにしました。
日記スタイルの記事更新は、ビリーズブートキャンプの時以来。
ホームベーカリーが気になり出したのが10月上旬くらい。弟の家でホームベーカリーで作った食パンを食べさせてもらったのが10月中旬。そして、実際に購入したのが10月下旬。
購入してから、ほぼ一ヶ月くらい経ちますが、ほぼ毎日、多い時は日に二回のハイペースでパンを焼く日々。ホームベーカリーは基本的に食パンを焼くものですが、材料をいろいろ検討したり、いろんなレシピ(ベーシックな食パン以外のパン)を検討したりと、日々、パン焼き職人への道を歩んでいます。
ホームベーカリー導入のメリット・デメリット
ホームベーカリーを導入するにあたり、ホームベーカリーを買うとどんなメリットがあるのか? 逆にデメリットは? そんな点をまとめておきます。
- メリット
- 美味しい焼きたてパンが食べられる
- パンの材料を自分で選択できる(好みを選べるのや添加物なしなどの利点)
- パン食が多い家庭だと、節約効果
- いろんなパンを楽しめる
- デメリット
- パン食が多いと頻繁に焼かなければいけないので人によっては面倒
- 安値ぎりぎり、半額セールとかで食パンを買う人だと節約効果なし(むしろ高くつく)
- 自分でパンを作ることを考えると楽だが、炊飯機でご飯を炊くのよりは面倒
ホームベーカリーでパンを作るのは、必要な材料を計って容器に入れ、セットしてスイッチオン!の一連の流れで、慣れると2〜3分程度です。材料を計るのに使う容器やスプーンなどを洗う時間入れて、5分程度でしょうか。
パンが焼き上がったら、ケースから取り出して粗熱がとれるまで冷まし、好きな厚さにカットして保存します。焼いた後は、パン焼きケースと付属部品を洗う必要がありますが、ちょっと水につけてすぐ洗えばたいした手間ではありません。
本体の方は、たまに汚れたら掃除する、くらいですか。
パンを焼く手間は、炊飯器でご飯を炊くのの2〜3倍手間がかかる、ってな感じです。
これを非常に面倒そうだ・・・と感じてしまう人にはホームベーカリーは向いていないかもしれません。
あと、気をつけないといけないのは、パンが焼き上がる時間にはパンを取り出せるようにそばに居なければなりません。焼けた後もセットしっぱなしだと、そのままパンがこげますw
パン作りの材料を検討できるメリット
ホームベーカリーでパンを焼くときには、その材料は自分で好きなモノを自由に使うことができます。
一番大事な小麦粉、うちの場合は北海道在住なもので、北海道産小麦粉を使うんだ!と親が息巻いてることもあって、近所の食料品店で道産小麦をいろいろと探して買って来て、パン作りに使用しています。
もうすでに10種類近くの小麦粉を使ってみて分かったのは、小麦粉によってできるパンが全然違う味になるってこと。いや、当たり前な話なんですが、思ってたよりずっと違うパンになります。
普通の食パンモードで焼いてても、パンの膨らみ具合、味わい、食感、香りなどがかなり異なり、「ああ、この小麦粉はしっとり重め、密度高くなるのでサンドイッチ用に向いてるな」とか、「素で食パンのまま食べるならコレ!」「フランスパンにするならこれが向いてる!」など、自分好みな小麦粉を探す楽しみも。
また、普段なかなか売ってなかったり、売っていたとしても高かったりするパンをホームベーカリーで自作するって手もあります。
全粒粉のパンや、レーズン・クルミなど混ぜ物が入ったパン、今流行の米粉パンなど、材料を自由に変更できるホームベーカリーなら、材料さえ入手できればいろいろ焼くことができます。
パンを焼く時のコストですが、電気代は一回5円前後、材料費は大雑把に計算すると1斤、100円前後といった所でしょうか。安さにこだわればもっと安くあげられるとは思いますが、どんなに頑張ってもたぶん50円以上はかかります。材料をこだわったパンを作ると、それなりに材料費はかさみます。(材料が高いので・・・)
ホームベーカリー購入時に検討したいこと
ホームベーカリー自体はいくつものメーカーから発売されていますが、材料を混ぜる、発酵させる、焼く、などさまざまな工程があるパン作りだけに、あまり安い良く分からないメーカーのものは避けておいた方が無難です。
ホームベーカリーについて、いろいろと調べていたときに目にしたのは、一番売れているナショナル(パナソニック)、次点でMKが有名所っぽいです。
ナショナルのホームベーカリーの特長は本体がちょっと高めですが、標準の食パンが非常に美味しいこと。ドライイースト投入用の機構がついてるので、発酵失敗によるパン焼き失敗が少ない。公式サイトやレシピ本などで多くのパンレシピが提供されてたり、ユーザーが多いのであちこちにレシピがアップされてたりします。
うちで買ったのは、ナショナルの1斤タイプ、うどん・パスタや餅も作れるコレ。
パナソニック ホームベーカリー 1斤タイプ ペールオレンジ SD-BM101-D
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
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うどん・パスタや餅を作らないならこちら。
パナソニック ホームベーカリー 1斤タイプ ペールピンク SD-BH101-P
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
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MKのホームベーカリーの特長は、本体がかなり安めで、設定が細かく変更することが可能で、練り、発酵、焼きの時間を自由に組み合わせたりできます。こだわり派向け?
MK 自動ホームベーカリー(1斤) ふっくらパン屋さん HB-100
- 出版社/メーカー: エムケー精工
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ホームベーカリーはパン焼き機ではありますが、その機能を使って他の調理を行うことができる機種もあります。うどんやパスタの生地作り、もち、ケーキ、ジャム、温泉卵などの作成とか。メーカーや機種によって調理可能なものが違うので、気になる機能があるならそういう機能付きの機種を選択するのもいいかも。
それから天然酵母パンにチャレンジしてみたい人は、購入予定機種が対応してるか確認した方がいいです。中には対応してない機種もあるので。
そして、だいたいどのメーカーも焼けるパンのサイズで1斤用、1.5斤用があります。1.5斤用で1斤分を焼くことは可能なようですが、基本的にホームベーカリーは分量通りに焼く機器で、0.5斤分などを焼くことはできません。(うまく焼けない)
一回焼くのには、材料セット〜焼き上がりまで短い機種・コースでも2時間弱〜標準で4時間前後、長いコースだと8時間程度、くらいかかりますので、パンの消費量が多い家庭などでは、1.5斤用にするのが無難です。
パナソニック ホームベーカリー 自動式 1.5斤タイプ ベージュ SD-BM151-C
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
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エムケー 自動ホームベーカリー ふっくらパン屋さん 1.5斤タイプ HB-150
- 出版社/メーカー: エムケー精工
- 発売日: 2008/09/22
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ホームベーカリーでパンを焼く様になると、美味しくてついついパンの消費量が上がるってのは、ちょっと頭の隅においておくといいかもしれません。うちの両親もいままでは一食1枚だったのが、ホームベーカリー導入後は一食1.5〜2枚食べるようになってますし。
ウェブでホームベーカリーで検索すると、いろいろなホームベーカリー活用サイトが存在してて、それぞれのメーカーのホームベーカリー用のパンレシピがあったりします。また、レシピ系サイトなどで、ホームベーカリーを利用したパン作りのレシピが紹介されていることも。
ただし、メーカーごとに若干レシピ(分量やコース選択など)が異なるので注意。
ホームベーカリーと一緒に購入を検討したいもの
パンを焼くのには、ホームベーカリーがあればいいのですが、ホームベーカリーを使ってのパン作りの際にいろいろとあると便利なものがあります。以下、それらの紹介。
- キッチンスケール
パン焼きの際には、材料をきちんと計って混ぜる必要があります。なので、キッチンスケールは必須。
レシピは1g単位なことが多いので、最低でも1g精度のものを。また、ちょっと重めまで計れるキッチンスケール(〜2kg)だと、パン焼きケースをスケール上に置いて、そのまま計量することも可能になります。
タニタ はかり スケール メッキ 2kg 1g クロム KD-177 CR
- 出版社/メーカー: タニタ(TANITA)
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- パン切り道具
パンを焼いた後は、食べるサイズにカットしなくちゃいけないのですが、結構切るのが難しかったりします。そこで登場するのがパン切り台やパン切り用のナイフなど。
- 出版社/メーカー: スケーター(Skater)
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下村工業 パンスライサー 225mm ヴェルダン OVD-17
- 出版社/メーカー: 下村工業
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- パンケース
パンをそのままにしておくと乾燥してしまうので、パンケースがあると保存に便利。
- 出版社/メーカー: 岩崎工業
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後、焼き上がったパンを置く台なんかがあった方がいいかもしれませんが、うちではレンジについてたので代用してたりします。
以上、「パン焼き職人への道(1) ホームベーカリーを買うまで」でした。
続いて、第二回「パン焼き職人への道(2) パンを作るための材料 - 北の大地から送る物欲日記」へどうぞ。