祭りは終わって日常にとけ込んだmixiユーザー


mixi中毒者はどこへ消えたか」を読んで。

いろんなwebサービスを使う人達についてあれこれ書いてる増田記事。

なぜ、mixiだけが一般の人にあれほどまで受け入れられたのだろうか?

mixi中毒者はどこへ消えたか

mixiが一般の人がネットに欲しがるものを全て兼ね備えていたから、ってのが一番大きなところかと。



マイミクという自分と近しい関係の人達を示すグルーピングが可能で、身近な人とのコミュニケーションを望む人、コレクションの様にマイミクという知人を増やす人、それぞれどんどん知人をmixiに誘っていった。

プロフィール、日記というネット初心者には欠かせないコンテンツが利用でき、しかも自分の日記にコメントがつくと赤文字で教えてくれるってのが楽しくて止められなくなる人続出。なんか語りたいって相手もコミュニティを探せば見つかる。

ある程度ユーザー数が増えて、日本におけるSNSの中で抜きん出た所で、一気にユーザー大増殖期へ。みんなが使ってるから私も使う。久しぶりに会った知人との会話で「そういえばmixiやってる?」なんてのもごく当たり前のように交わされるように。



今のmixiはまだ崩壊には向かっていなくて、単に定常期に入っただけじゃないかと。

多くのユーザーは携帯電話からmixiにアクセスするようになり、一時期ほどのハマり具合は無くなったけれども、日常的に知人(マイミク)の近況確認ツール的に使う人ように。


GREEは無様に殺されてしまった。

mixi中毒者はどこへ消えたか

GREEは、身近に使ってる人いないのでどんなSNSかよく分からないけど、AUで採用されたせいもあってか、着実にユーザー数を増やしてるっぽくて、2007年の3月に100万人だった会員数が今じゃ700万人を超えてるとか。

中がどうなってるか分からないから詳しくは知らないけど、ユーザー数の伸びを見てると、今急成長中な感じ? それとも、増えてるユーザー数は単に水増しだったりするんだろうか?


周囲のいわゆる情報弱者(上級)を見ていると、
mixiは使っていたけど、「twitter?なにそれおいしいの?」状態な人が多い気がする。
しかし、そんなmixi王国も今は崩壊しつつあり、twitter共和国が台頭してきた。
でも、僕は今のtwitterにあの当時のmixiの勢いはないと思う。

mixi中毒者はどこへ消えたか

情報弱者(上級)って表現が面白いw


mixiにもtwitterと同様のミニブログサービス、エコーがテスト導入され、結局好評だったってことでそのまま利用可能になってるものの、自分の見える範囲内では、10%くらいの人がほそぼそと使ってる感。



一方のtwitterはと言うと、じわじわとユーザーは増えてそうだけれども、確かに昔のmixiの勢いはない。これは、twitterがいったい何をするサービスなのか? もっと言うと、twitterの何が面白いのかが分からない人が世の中の人の大半を占めるからだと思う。面白みが分からないサービスは使おうとは思わない。

twitterは自分の行動や考えをオープンにネット上にばらまく楽しみが分かる人が使い続けられるサービスで、いわゆるデジタルネイティブ(笑)度が高い人じゃないと楽しめない。


じゃあ、mixi使ってた人はどこにいったんだろう。
これって、みんなmixiが嫌だからtwitterに来たってことなんだよね。
mixiにいる人が鬱陶しかったからtwitterに来たわけでしょ?

mixi中毒者はどこへ消えたか

どこにも行かずにそのままそこにいるんじゃない? 中毒的に使ってた人達は飽きちゃったかもしれないけど、止めるまでは行かなくて細々と続けてるとか。

mixitwitterは全然別のサービスだし、ユーザー圏が嫌でmixiからtwitterに来たなんて人はあんまりいないんじゃないかな。twitterやってる人は、単にtwitterが面白いからやってるだけで、followerにマイミクみたいな関係とか求めてなさそうだし。


新しい居心地のいい居場所が見つかったのに、それをわざわざ嫌いな奴に教えることなんかないって思ったんでしょ?
だからtwitterの利用者に情報弱者は少ないんだよね。

mixi中毒者はどこへ消えたか

自ら、がんがん情報を発信していく、がんがん情報を摂取するタイプの人じゃないと、twitterが面白くならないだろうから、そういう部分でtwitter情報弱者っぽい人には縁がない。身内だけで細々とやるのなら、mixi上のtwitterと同様のサービス、エコーでも十分だろうし。

mixitwitterは意味合いが別なサービスなので、両方共存させてる人もいっぱいいる。


Deliciousとはてぶもレベルが違うだけで、根本的にはこの構造と一緒じゃないかと思う。
モチヲがはてぶユーザーは云々言っていたけど、その気持ちもよくわかる。
Deliciousは大人で、はてぶは子供なんだよ、はっきり言っちゃえばね。

mixi中毒者はどこへ消えたか

この構造ってのはmixitwitterの関係? Deliciousはmixiと同じく大人で、twitterはてブは子供、そういう感じと?

何が大人で何が子供なのかよく分からないなあ。



Deliciousとはてブは同じソーシャルブックマークだけど、機能が違うのでユーザーの使い方が違うって感じかな。はてブみたいに100文字コメントが残せるようになると、どうしたって書き捨てっぽいコメントが増える。

ソーシャルブックマークのブックマークに重きをおくならブックマークが主でコメントが副な使い方だろうけど、中にはコメントが主でブックマークはそのため、みたいに使うユーザーも出てくる。コメントが付けられるソーシャルブックマークというのは、ブログ・サイトの管理外な場所でのコメントが可能になったことで、より率直なコメントが見られるようになった反面、野次馬・イナゴ的にくだらないコメントを残す人もたくさん現れた。


脳内フィルターでくだらないコメントをスルーできる人にとっては、はてブは大勢の有益なコメントが見られる貴重な場だし、くだらないコメントが気になって仕方ない人にとっては、はてブはきっと最悪なサービスだろう。くだらないコメントが付く現象や付けてる人は、炎上のそれと似ているので、燃えやすい話題(極論、何かを叩く話題など)を提供してる人は盛大にくだらないコメントがぶちまけられる。


本当に有益な情報はDeliciousに多くブクマされ、くだらない情報ははてぶに多くブクマされる。
ユーザー数とかそういう問題ではない。これはSBM使って色んなページを見て回ればわかること。
Deliciousのほうが質が高いユーザーが多い。

mixi中毒者はどこへ消えたか

何が有益で何がくだらないかは人それぞれだから、deliciousのカバーしてる分野と相性がいいか、はてブがカバーしてる分野と相性がいいかってだけの違い。




次に流行るのはどんなWebサービスかなあ、と考えつつ増田記事にツッコミをいれる35の冬。