日本にみるインターネットが殺した14項目


過去10年間でインターネットが殺した14項目 / 米国Newsweekが発表 – ロケットニュース24(β)

インターネットによって世の中から消えていく項目たち。米国の話題なので、日本ではちょっと違う部分もあるので、その辺をみてみる。


  • 【1】9時から17時までの勤務時間

メールが仕事で使われるようになり、携帯そしてスマートフォンでそれを24時間いつでも受けられるようになって、勤務時間外でも仕事のメールが振ってきて対応しなければならないなんてことも増えました。IT技術によって生産性は上がるんだろうけど、人への負担もまた上がっていく場合も。

国土が広い米国の場合には、足を運んで借りて返す必要のあるレンタルビデオ店はインターネットによる映像配信に置き換えられつつあるけれども、国土が狭くて過当競争でレンタル価格が果てしなく低下していることも多い日本でのレンタルビデオ店はまだ残っています。レンタルDVDやBlu-rayの価格が下がりすぎてるのと、コンテンツ業界がネット配信に余り乗り気でない(コンテンツの出し惜しみ)おかげで、映像配信がなかなか広がっていかないという状況。


  • 【4】礼儀正しい態度

インターネット企業らが成し遂げた革新の一つの「オンライン匿名性」。これは相手を尊重しなければなければならないと考える人々の気持ちを不便にしてしまった。 ニュースのコメントに毒舌を吐き出す一般人から、有名人らのおかしな写真をアップしてバカにするブロガーまで悪い習慣を持ったネット利用者はいわゆる「礼儀正しく意見の相違を表現する技術」を投げ捨ててしまった。

http://rocketnews24.com/?p=60564

これは”そういう利用の仕方をする人もいる”、なので全ての人から礼儀正しい態度を奪ってしまった訳ではないですね。ネット上で礼儀正しい態度でコミュニケーションを取ろうとしてる人達の間でのコミュニケーションは普通に行えてますし。


  • 【5】CD

日本ではまだこういう光学ディスク媒体(CDやDVD、Blu-rayなど)がまだしぶとく生き残ってます。良くも悪くも。CDやDVDという過去のビジネスモデルにこだわるあまり、次の時代のデータ配信へといつまで経っても本格的に移行しようとしてくれない日本のコンテンツに関わる業界の態度にはうんざりしてますが。


  • 【6】電話帳

個人的にはもういらないと思ってるけど、ネット上に電話番号とかの情報を公開していない会社・施設なんかもまだまだ多かったりするので、どんどんネット上に公開してもらいたい。


  • 【8】休暇

そのうち、ネット接続を遮断してオフラインにひきこもることを「休暇」を呼ぶ様になるのかもしれません。


  • 【9】プライバシー

ニューズウイークのある記者がセキュリティ企業にネットを通じて自身に関する情報を探すよう依頼すると30分後に社会保障番号(Social Security number)を捜し出すほど個人情報のセキュリティが脆弱だった。 本当に怖いのは、この記者のオンライン上の情報のかなりの部分が嘘だったという点だ。

http://rocketnews24.com/?p=60564

どこから自分の個人情報が漏れるか分からないという恐怖と、偽物の情報を広められてしまうという恐怖と。自分に関する情報で公開してもいいものは、自分でしっかり公開するというのも重要かもしれません。さまざまなゴシップネタを広められてしまう芸能人がブログやtwitterなどを使って自分で何かを発表するというのもそう。


  • 【10】事実

インターネット上で公開されている情報が本当に正しいかどうかを確かめるには、自分でその情報に直にあたるしかないのですが、そうできることは限られています。自分では確かめられない情報の場合には、なるべく多くの情報を比較したり情報源に近い情報を探すことで正しさに近づくことはできますが、それよりも自分が信じたい情報を信じてしまうという流れが強いのもネットの特徴。


  • 【12】百科事典
  • 【13】卒業アルバム

紙媒体の書籍はどんどん電子書籍に押されて行く時代の流れだし、かつては卒業によって分断されていた人間関係が今はSNSによって継続するので、記念の卒業アルバムは単なるイベントの写真に過ぎないよね、というのもまた時代の流れ。