世代で違うインターネットの受け止め方


人がいなくなって廃墟のようになってもTwitterを使っているのか?という質問に対する岡田育さんの返答 - Togetter」を読んで。

「イヤッホー!! インターネット最高ゥォォォ!!」って言うのは、成人した頃、つまり社会に出てからの自らの成長の時期とインターネットが登場して成長していく時期が重なっている部分が大きい30代ならではな感情なのかもしれないなーと感じたまとめ。


20代以下と40代以上が「インターネット最高!」と叫ばない理由


20代以下は30代より早い子供の頃からインターネットの存在を間近に感じながら成長してきてるので、ネットをより身近なインフラとして捉えてて、そこを通じで行う何かも自分の人生に当然のように織り込み済み。なので、特に際立って「インターネット最高!」と叫ぶ必要がない。だって、それは当然そこにあるインフラなんだから。



40代以降はすでに自分がある程度固まってしまった後にインターネットが登場し、確かに世の中変わったし便利にはなったけど、まあ今更人生変わるほどの何かでもないよなあ、と遠巻きに眺めてる世代。もうちょっと若ければ、自分の人生をインターネットで変えられたのかもしれないと思うも、一歩が踏み出せない世代。


固まる世界、広がる世界、繋がる世界


インターネットがすごいのって、現実では到底繋がり合えない人とかとコミュニケーション取れる可能性があること、自分が情報発信したことが世界中に広がっていく可能性があること、辺りだと思うんだけど、40代以上になると現実の社会でそれに近い体験をしていたり(属している会社や団体の力で)、個人がカバーできる人間関係が飽和する量にすでに達していてそれを更に広げようなどとは思わないのではないかと。



一方で、30代ってのは、ちょうどネットと現実とをうまく対比しながら使ってこれた世代で、現実の狭い、不便だった面を子供時代に体験した後、社会に出てパーッと自分の世界が広がるところで現実はなんかバブルがはじけてプシューとしぼんでいったのに対し、インターネットはあれよあれよと世界が広がり、サービスは増え、素敵な未来を期待させてくれるという。そりゃー、「イヤッホー!! インターネット最高ゥォォォ!!」と言わなきゃ嘘になりますw



そして20代以下は、インターネットと似てるけどそのスモールワールドだった携帯ネットで身近な人と子供時代から繋がりまくるのが当たり前な環境で育ち、大人になる頃にはもうすでに自分の世界に登場する人達は飽和してる。会社に入社したからといって、0から人間関係を構築・拡大する気もなく、人生において必要な要素の多くはネットを通じて手に入るので、無理に現実で頑張らない。頑張りすぎた30代の打ち破れて行く姿がいやでも目に入る今、低くても良いから安定した生活を望むのは当然の帰結


ネットによって社会が書き換えられるタイミング


ネットの存在をインフラとして捉えて活用する30代以下とネットを自分が育って来た現実と対立する別世界と認識する30代以上と。ちょうど30代という世代が両方の境目にいるのは、現実の世界に新しくネットが生まれてきた時に15〜25歳くらいだったという、人生において一番成長・成熟する時期にネットが出て来たというのが大きいのではないだろうか。


今後、現実とネットはどんどん融合していくのだろうけれど、ネットが主流になるのは、今の30代のゾーンが人口の半分を通過したくらいの時期、後10〜20年後、いや、ネットで活動する力を知り行動する若いゾーンの力を考えると、それよりもう少し早いタイミングで一気にネット全盛期に入るのではないかと。