ネットが透明になる未来を目指して


フロンティアでなくなったネットで、サスティナビリティについて考える :Heartlogic」を読んで。

改めて考えてみれば、近年の「ネットはフロンティアとしての魅力を失ってしまった」的な話の次に来るのは「(ひととおり開拓され尽くした)ネットでいかにしてsustainableな(個人)活動をしていくか?」という課題なんだろうな、というところに辿り着きました。

http://www.heartlogic.jp/archives/2012/01/post_637.html

次々と新しいモノが登場して、今までに無かった新しい世界を見せてくれたネットも、2010年辺りを境に基本的なツールはかなり出尽くして新しい何かというのが少なくなりました。

「普通の人」がどんどん参入してくる今ではいかにしてネット上の活動を続けていくのだろう、現実とネットが強くリンクしていく時代にはネット上での活動はどういう形が望ましいのだろう、という新しい世界を広げる段階から、足下を固める時期に入っているという感じがあります。


ネットと現実とどちらの足に重きを置くか


私もwebに何かをアップするようになり、それがブログになって、たまに途切れがちな事があれども、気づいたらもう15年近く何かを書く事を続けてる、いわゆる「変人」の部類に入る人ですが、ここ半年くらい、ネットにおけるsustainableな活動について考え始めています。

おそらく普通の人のsustainableな活動のためには、「面白い」「楽しい」「刺激的」といったことに加えて、
活動の基礎を支えるものを得られる(端的に言ってアフィリエイトか何かの収入)
不必要なストレスがない(いきなりの炎上のようなリスクが可能な限り低い)
ということが必要になるのだろうと思います。

http://www.heartlogic.jp/archives/2012/01/post_637.html

いままでのネット上で何か発信するような活動ってのは、現実の世界で生きながらネット上に自分の思考という分身をばらまいて可能性を試す、というような、生活や収入などの基盤は現実の活動で得ながら、ネット上ではその世界の広がりをいろいろ探る、という形でした。


それが、ネットが十分に広がってもう日常に当たり前のように存在している物となり、どうsustainableな活動を続けて行こうか、と考えるにあたって、現実とネットと両方に乗せた自分の足の重心を現実からネットの方へ次第に移していかざるを得ない、と考え始めています。



引用部分で挙げられているような「活動の基礎を支える収入」「炎上リスクの低下」ももちろん必要でしょうし、ネットの特性を現実世界のうまく回っていない部分に応用させて行き詰まっている問題を解決したり、現実の世の中のしくみをネットがある時代に沿う形へと変化させていくことも必要でしょう。


ネットが透明になる世界


最初は現実とは全く別世界として生まれたネットが、さまざまな可能性を得ながら広がって現実を覆い尽くしたのがちょうどこの数年くらいの状態で、次第に現実とネットは融合していくことで新しい世界へと進化した暁には、ネットという存在は透明になってごく当たり前にどこにでもある現実そのものと化す、そんな未来がくるのではないかと考えています。


ネットが登場した頃からその可能性や進化をいろいろと試しながら参加してきた身としては、これからネットと現実が融合して混ざり合っていくときのあり方を模索していきたい。