歳を取るにつれ早まる時の流れを遅くする方法

ツインズパパの徒然日記」を読んで。

歳を取るにつれ時間を短く感じることについての考察記事。後半で時間を意識するサービスも紹介されています。



1日は24時間。1年は365日。



時間が流れる速度は誰にとっても同じはずなのに、歳を取るにつれて日々の時間が過ぎていく速度が早くなっていくように感じるというのは、何十年も生きてきた人ならば誰しも感じていることだと思います。



歳を取ることによって時間が経つのが早く感じられるようになるのは、同じ時間でも自分のそれまでの人生の長さと比べると年齢によって比率が違うため。参照記事でも考察されてるこの現象は、ジャネーの法則として知られています。

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

ジャネーの法則 - Wikipedia


ここで勘違いしてはいけないのは、感じる時間の長さの違いってのは感覚的なものであって、実際には5歳の人間でも50歳の人間でも1日は同じ長さの24時間だってこと。


時の流れが遅くなった瞬間

話は急に変わりますが、人間、危機的な状況になると時間が流れるのが遅く感じることがあるってのを聞いたことはありますか? 私はこれを実際に体験したことがあります。



あれは20歳くらいの頃だったでしょうか、自転車で街中を移動していて、青信号の横断歩道を渡ってるときに後方からやってきた右折車に、ものすごいジャストミートなタイミングで跳ねられました。車がバットで私が球なら間違いなくホームランだろうってドンピシャなタイミングで。



後ろから何かが迫り来る気配に気づいて振り返った時には、もうその車が私をジャストミートする直前。

これはもう間違いなく跳ねられる!と思った瞬間から、時の流れがまるでスローモーションになったかのように遅く流れだしました・・・そんなシーンをテレビドラマなんかで見たことがあった気がするけど、本当だったんだー だー だーーー、的なことを思い出す余裕があるくらいに。

頭の中で感じる時の流れは確実にスローモーションで「あ、これはジャストミートだ・・・絶対避けられない」と感じながらも、自分の動きもまたスローなんですよ。「よーけーらーーーれーーーーなーーーいーーー」みたいに。



そして、ドンピシャなタイミングで真横から見事に跳ねられ、自転車もろとも空中にすっ飛ばされたのち、何がなんだかわからないまま、たまたま偶然受け身の体勢で地面に落ちたところから、現実の時間感覚に引き戻されました。

受け身の体勢で落ちた自分のすぐ横、数十cmに見える通り過ぎていく車。



派手にすっ飛ばされたのが良かったのか、落ちどころが良かったのか、怪我は左手首の捻挫程度で済みました。この体験で、時がゆっくり流れるのを実感できたのは今でも忘れられません。


意図的に時間を遅くできないか?

上述の交通事故の際の時間がスローモーションに感じる現象を人生において有効に使って時間をゆっくり感じさせたいってのはさすがに無理があります。しかし、最近、別なことで過ぎ去る時間をゆっくりに感じることがありました。



昨年末から、毎日の生活の中での時間の使い方をログを取って調べてみたり、意図的にスケジュールを組んで生活するようにと、時間の使い方を考えながら過ごすようにしてるのですが、自分の時間をしっかりと意識するようになって、時間の流れがゆっくりと感じるようになり始めています。

日常ではあまり気づかないのですが、ふと今週は何をしたっけ?とか振り返ってみた時に「あれ、今週はこんなに長かったっけ?」と言うように。



無為に過ごしてる時間、暇つぶしでゲームしてたり、だらだらテレビを見ていたり、そういう無駄な時間を意識して自分が目指すやりたいことのための時間に置き換えていく、それによって一日の中で時間を有意義に使っている部分が増えて、そのせいで同じ一日をそれまでよりも長く感じられるようになりました。



つまり、時間の使い方を意識し、有効に使うよう努力することで、日々の行動の密度が上がって、結果時間が長くなったかのように感じられるという。



交通事故のような危機的な状態で時間がスローモーションに感じるのと、時間を有効に使うのを意識的に行うことで時間がゆっくり流れるように感じるのは、本能的なものか、意識的なものかという違いはありますが、自分が感じる時間の感覚が変わるという点ではいっしょ。



もともとの話題であった、歳を取ると時間の流れが早く感じるってのも、本当に時の流れがゆっくりになっているのではなく、感覚的な捉え方だというのを思い出してください。


時間の使い方を意識すると時は広がる

無駄に過ごしてる時間をなくす、同じ事をするのなら短い時間で済ませる方法を考える、ひとつの時間で複数のことを行うなど、限られた時間を有効に使う方法はいろいろあります。



そうやって時間の使い方を意識し、同じ時間をより有効に使うことで、あたかも時を広げたかのように感じるようになります。いや、感じるだけじゃなくて、実際に有効に使ってるからこそ、時が広がったように感じるのかもしれません。

過ぎ去っていく時間をただ無為に過ごすのではなく、時間の使い方を意識してみる、それが自分の感じる時間をゆっくりにさせてくれる方法かもしれません。