コンテンツをストックしていく場であるブログはネットの王道として歩み続ける

ブログがSNSにトラフィックを奪われる時代は終わった。ブログがSNSからトラフィックを集める時代が始まっている。 - シロクマの屑籠」を読んで。

ブログが終わったなんて一度も考えたことも無かったけど、まあブログ終了論的な話題が出てたのはちらちらとは見てた。ブログは流行り廃りとは違う場所にもう立ってるんだよ!とか思いながら。


ブログとtwitterSNSの違い


ブログと一言に言ってもいろんな形式のモノがあるんだろうけど、ざっくり言ってしまえばある程度の文章量というひとまとまりのコンテンツを継続的にストックし続ける場のこと、なんだと思う。

このある程度の文章量ってのが案外難易度高くて、そうそう頻繁に何かを書き連ね続けられる人ってのは実は世の中にはそんなにいない。ブログがブームになって多くの人が始めたものの、長続きする人はそれほど居なかった歴史がそれを照明している。


それでも、個人が自分の書きたいこと、紹介したいことをウェブ上に公開する場としてブログはひとつの完成形であり、後発のいろんなwebサービスが出てきてもブログはブログ、と続けてる人が多かったのは、個人が何かを発信する場としてブログが最適であると思う人が多かったからではないだろうか。



twitterはもっと小さな断片、ちょっとした思い、情報なんかをフロー的にどんどん流していく場で、速い速度、いろんな流れで情報が広まる場所でもある。ブログはちょっと敷居高かったけど、これくらい緩く簡単に発言できるってのは、より多くの人達がネットに参加するための参加ツール的なモノとしてうってつけで、あれよあれよという間にブログ人口なんてあっという間に超えて多くの人が日常的に使うツールになった。



SNSはさまざまなサービスがあるけれど、これまたざっくり言ってしまえば、クローズドな場所でコミュニケーションするサービス。ブログやtwitterが基本オープンなのに対し、SNSは互いにフォローしあっているメンバー同士でやりとりするためのサービスでよりコミュニケーションに特化してる。

一昔前であれば、ネットなんてのはちょっと変わった趣味みたいに捉えられてた時代もあったけど、SNSが普及してきてからはネット外の人間関係もネット上に反映されるようになって、より多くの人がネット上に参加することとなった。もちろん人によってはネットが息苦しくなった、なんて場合もあるだろうけれども、参加する人々の母集団が大きくなったのは間違いない。


twitterSNSの次にブログが来る、というよりかはtwitterSNSでネットをより見るようになった人が増えた


twitterSNSにはまりすぎて、twitter疲れとかSNS疲れなんて状態と化してしまう人々もいるけれど、多くの人はそこまでどっぷりとはハマらず、でも日常的にtwitterSNSを使うようになった、ってのがちょうど今の時期なんだと思う。

自宅でインターネットができるようになったのが1995年くらいから?それから20年ほど経ち、さまざまなwebサービスが登場しては消えていった中で、日常的にちょっとしたつぶやきを交わし合うtwitter、ネット上で自分の交友範囲の人々とやりとりするSNSというサービスを多くの人が普通に使うように。



こうやってネットを日常的に使う人々が増えたせいで、twitterSNS上で紹介されるブログ記事へのリンクからブログへとやってくる人が増えたんじゃないだろうか。twitterSNSが普及することで、今まではテレビやラジオ、雑誌などに使っていた時間がだんだんとネットに置き換えられるようになり、そうしたときにネット上のコンテンツたるブログへと人々が誘導されてくるという形で。


ブログはブログで、個人が何かをまとめて書き綴る発信場所として、twitterSNSより前から既にそれが必要な人には必要なツールとして確立していて、その地位はたぶんこれからもしばらく変わることは無いと思う。


じゃ、twitterSNSの次には何がくるんだろう?


twitterが出た頃に大量に登場したtwitterクローンたちは結局本家のtwitterには勝てずにtwitterだけが生き残った。


SNSはいろんなサービスがあるけど、世界的にみればやはりfacebookが強い状態?国内ではLINEとかが強そうだけど、使ってないので全然実態が分かりません。SNSは結構いろんなサービスが共存するのかもしれません。微妙に文化圏が違う人々が住み分けるってな形で。


で、ブログは必要な人にはもう当たり前に使うツールと化してて、それはこれからしばらくは変わらない、と思う。twitterSNSでより注目されるようになっても、それらのサービスの次を担うというよりかは、もう既に当たり前にソコにあるサービスとなってる存在。過去の新聞とか電話みたいな感じで。



じゃあ、twitterSNSの次にくるサービスって何?って言われると、全然思いつかないし、ある程度ネットでできるサービスって出尽くした感があるのかなあ、って感じなんだけど、個人的に盛り上がらないかな?と思ってるのはwikiwikipediaではなくwikiそのもの、ウェブブラウザ上で大勢で編集しあいながらサイトを創りあげていけるツールのこと。

これまたブログと同じで、必要な人には無くてはならないツールになってはいるんだけど、なかなかどうして敷居が高いのか、普通の人にまで使ってもらえるようにはなかなかなってない気がします。一旦使いはじめるととても便利だし、メールなんかで情報やりとりし続けるよりか、wikiを作って情報を共有するって形がベストなことってたくさんあると。



個人がネットを利用しだしてからもう20年くらいになる時期で、それなりにさまざまなツールは出尽くしてる感もあるので、ここらへんからは過去のツールを振り返ってより有用なモノへと再発明していくって時期が来る、かも。より土台を固める的に。


ネット上の新しいサービスってのは、モバイルとかユビキタスみたいな新しいネット環境、デバイスが出てくるにつれて、それらを活用してできる新しい世界ってな形で広がっていくのかな、と。