「やる気」を考えてみる

やる気と身体 - naoyaのはてなダイアリー」を読んで。


何かやろうと思ってるのに、なかなかそれに取り掛かれない。つい他のことをしてしまう。うん、やらないとダメだって分かってる、分かってるんだ。ほら、計画も立ててみた。やりだせば、テンション上がって続けられそうなんだ。

ああ、どこかで聞いた、いや、何度となく経験したことがある状況がいくつも思い浮かぶ「やる気」が出ない現象よ、こんばんわ。



やる気なんてのはいろいろ考えたからって湧いてくるわけじゃない。とにかくなんでもいいから身体動かしてるとそれにつられて頭の中のテンションも上がりだして、「やる気」スイッチが入る。

日常生活において、自分の行動を習慣化してしまうことで、無意識に「やる気」スイッチを入れてるってのは結構ありそうな気がする。一日の最初の行動を頭を使わなくてもできる手を動かす何かの作業から始めて、じわじわと面倒な作業へとシフトしてくっていう習慣。


自分のやる気を自動車みたいに考えてみる

身体を動かすことで、それに反応して頭の中も動き出す状況を作る。



この場合の身体を動かす行動ってのは車の運転で言う所の発進に相当するものかもしれない。動いていない物体を動かすってのは、その最初の瞬間が一番エネルギーがいるということで、燃費が良いハイブリット車はこの発進の部分をモーターの力で補っている。

モーターってのは、回転数を上げないと大きな力が出せないエンジンとは違い、一気にフルパワーを発揮することができるためにこうした発進時のような大きな力がいる場合に向いている。



日常生活において、このモーターのような発進を補助してくれる行動ってなんだろう?って考えてみよう。何も考えずにそのまま実行できる行動。


毎朝の行動の流れ

一日の仕事の始まりは、まず机周りのセッティングから始めてる。



PCの電源を入れログインしたら、完全に起動するまで数分かかるので、まずは席の隣の共有プリンタに用紙を補充する。引き出しから押印用のスタンプ台を出して机の右上に配置。日付印を今日の日付に変更してポストイットに試し押し。表裏使えば一枚で一月分くらい使える。引き出しに入ってるお決まりのガムを取り出して一枚噛みながら、家から水筒で持ってきた麦茶をマグカップに入れてちょいと飲む。そろそろ起動しつつあるPCでメーラーを起動し、日常作業をメモってるテキストファイルを開く。今日行う予定だった作業を眺めつつ、昨日までの作業を振り返ってるとそろそろメーラーが起動してメールを受信し始める。さて、メールボックスに溜まったメールの処理から取り掛かろう………。



これ、今の仕事の朝一番の最初の流れなんだけど、今の仕事を始めてそろそろ5年目、もう朝の行動は完全にパターン化してる。上に書いた行動はもう何も考えずに勝手に身体が動いてやってる感じ。ほぼ毎日同じ流れで。

ひとつひとつの行動は特になんてことのないことなんだけど、いろいろと毎日過ごしてるうちに、自然とこのパターンに落ち着いた。もう完全に習慣化してるので、テンション高かろうが低かろうが、眠かろうが、風邪を引いてようが、同じパターンで動く。



この毎朝行ってる決められたパターンの一連の行動は、自分にとって一日の仕事の最初をスタートするときに、一気に仕事モードにギアを入れられる流れになっている。何も考えずにただ手を動かしてるだけで自然と仕事向けに頭が切り替わってるので、この行動の習慣は自分にとってさながらモーターアシストのよう。

これらの行動の習慣化が自分にとって仕事を「やる気」にさせてくれるモーターだった。


いろんな「やる気」に対する作戦


とまあ、自分の場合の仕事開始時のやる気アップの話を書いてみたものの、世の中にはもっといろんな「やる気」が必要な事柄がある。



とても大変な作業を「やる気」の場合は、大変な作業の分解、各個撃破できるくらいまで細かな作業の集まりに分解するのがたぶん有効。細かな作業に分解するときに、攻略できそうな部分を探していくのも大事。卒論を書くのに、まずは目次を書け、的なこと。

やりたくないけどやらなければならないことを「やる気」の場合は、どうやったら早く終わらせられるか考える。終わった後に何か楽しいことをやろう、と自分への餌を考える。

テンション上げないとやってられないことを「やる気」の場合は、自分のテンションを上げる行動から始める。好きな音楽を聴く。好きな本を読む。好きな映画を見る。好きなことをしてテンション上がってるところで突撃をかける。



「やる気」の対象によるさまざまな作戦は人生長く過ごしていくうちにじわじわと蓄積されてはいくものの、だからといって自分のやるべきことをすべて撃破できるかと言えばそうでもない。「やる気」がもりもり湧いてくる魔法の箱でもあればいいんだけど。



普段はあまり自分から行動することがないつまのひとが、今日はめずらしく精力的に模様替えしてたのは、Wii Uを購入してドラクエ10を2アカでプレイできるようになったのを気にプレイ環境を整えてみよう!ということからのようだ。つまのひとにとって、Wii Uは魔法の箱だった。ちょっとうらやましいw

Wii U ベーシックセット【メーカー生産終了】

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「やる気」の種


「やる気」ってのは、頭の中に何か新しいモノが入ってきたときに起こることが多いように感じる。毎日毎日、同じようなことを延々と繰り返してて、何も新しい刺激が無いときには、何か新しいことを始めようって気持ちは沸き上がっては来ない。



頭の中に新しいモノが入ってくるってのは、何か新しい情報に触れる、新しいことを体験する、ってこと。新聞やテレビ、雑誌、本、ネットを見るのもいいし、誰かと会話するのもいい。普段行かない場所に行ってみたり、新しいものを食べてみたりするのもあり。とにかく、外からのインプットによって、頭の中に何か新しいモノがはいってくる。「やる気と身体」で触れられている身体を動かすということも、外から何かを刺激として取り入れることと繋がっている。



こうして頭の中に入ってきた新しいモノってのは、自分の中にある何かとぶつかったり、融合したり、反発したり。そういう変化を起こす。そういう変化が種となり、それが育つことで「やる気」が起こるんじゃないだろうか。



だから、「やる気」の種を撒くためには、いろんな新しいモノと触れ合うってのがいいんじゃないかと。




以上、モンハンに飽きてきたらドラクエ10をプレイしてみるのもいいんじゃないか、というお話でした。