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ネットの海で脳が"溶ける"」を読んで。

ネットを巡回してて、大量の情報をどんどん”消化”していくと脳が”溶ける”状態になる、という話。


胃がはじけ、脳がとける


ニュースサイトやソーシャルブックマークSNSなど、さまざまな場所で大量に紹介されている記事から気になるモノをタブブラウザの新しいタブでどんどん表示して溜め込み、ある程度溜まったら端から順に淡々と読んでいく。ネットに長い時間浸かってるような人の多くはこういう方法でネット上を流れる大量の記事を捉えて読んでることと思う。



増田がいう「脳が溶ける」という状態は、大量の情報をどんどん「消化」していくとなるという。ここでいう「消化」ってのは、

記事を"消化"している時、記事の内容について深く考えることを放棄している。
作者が伝えたいことは何か。
書かれている内容は真実か。
じっくり腰を据えて読まなければ分からない内容が"消化"されずにタブと一緒に捨てられていく。

ネットの海で脳が"溶ける"

という読み方のことらしい。



この読み方って、ランチバイキングに置き換えると

料理を”消化”している時、料理の内容について深く味わうことを放棄している。
料理人が伝えたいことは何か。
提供されている素材は本物か。
じっくり味わって食べなければ分からない味わいが”消化”されずに皿と一緒に捨てられていく。

ってことか。ただひたすら食べ続ける、味わうことも無く、次から次へと皿を山盛りにして。これは、もう間違いなくお腹壊す。食べ過ぎ。



脳に情報を詰め込むってのも、食べ物を食べるってことに似てるのかもしれない。詰め込める能力以上にひたすらに突っ込んでいけばどうなるか。ランチバンキングなら胃がはじけるし、ネットサーフィンなら脳が溶ける。


食べ方、読み方の違い


私もネットを見始めてもう20年近くになる、通常の人と比べたらかなりネットを見てる方の立場だけども、増田が言う所の「脳がとける」って状態は感じたことがほとんど無いように思う。



それは、たぶん読み方の違いってのが大きいように思う。

自分の知りたいキーワードや面白いポイントだけを選択して読み、関心の網にひっかからなかったところは捨てる。

ネットの海で脳が"溶ける"

大量にタブとして並べた「興味がありそうなタイトルで集めた記事」の読み方として、一つ一つを力入れて全力で読む、なんてことはせずにさらっと流して読んで、関心の網にひっかからなかったところは捨てる。自分の知りたいキーワードや面白いと思うポイントはしっかり読む。



たぶん、そこまでの流れは同じ。



でも、私の場合には、たいていの場合、気づいたら脱線してる。気になる記事を見つけて読むと、それに書かれてることが気になってキーワード検索したり類似な記事を探したり、リンク辿ったり。なんか自分でも思うところあるなー、と思ったら、はてなダイアリーを開いて、こうやってブログエントリを書き始める。時には検索で調べに行った先で更に別なことが気になってどんどんと違う方向にすっ飛んで行ったりとかも。



ひとつのことに集中して調べだしたり、自分で何か考えてアウトプットしたりと、ひたすら「消化」し続けるループへと入ることが無い、ってのが「脳がとける」状態になることがない理由なのかな。



ネット上の記事を大量に読むのは、自分のフィルタに引っかかる何か、自分が好きなことに関する情報、自分が考えていることに関連する情報、何か考えさせられる内容、他人の視点なんかを見つけるためだけど、一旦それらを見つけると、ひたすらそれにのめり込む状態に入るので、たぶん脳のスイッチが捜索モードから他のモードに切り替わってる。



後はネット読むのも好きなんだけど、漫画や本読んだり、音楽聴いたり、アニメ見たり、ゲームしたり、何か食べたりするのも同じく好きなので、他の好きな行動に引っ張られてネットだけを延々と見続けるということが無いせいもあるのかも。