ニュースサイトは誰かの主観だからこそ面白い
「ニュースサイトのコメントについての意見 紹介される側のコメント - karimikarimi」を読んで。
ニュースサイトには、ニュース記事へのリンクだけを記載するスタイルと、各記事についてのコメントも記載するスタイルのがあるのですが、そのコメントの内容がどうあるべきか、という話題。
ニュースサイトに対して、「中立であるべき」「自分の主張・意見を出すべきではない」という主張をする人がいるのですが、それはニュースサイトの紹介する内容は主観の混じらないニュース紹介に限るべきだ、という読み手側の理想をニュースサイト側に押し付けてるものに見えます。
個人でニュースサイトを運営するのなら、そこでどういう形でニュース紹介をするか?、ニュースリンクのみか、コメントもつけるか、ジャンルは何を取り上げるのか、記事タイトルを改変するかどうか、他のニュースサイト経由・元記事サイトの表記の仕方、客観的でいくのか、主観を交えるのか、などというさまざまな手法のどれを選択していくかを選ぶ自由があるってのが、ニュースサイトを行うモチベーションに直結しています。
すなわち、自分の好きな興味のある話題を自分のスタイルで紹介するニュースサイトを作るんだ、という。
自らが「これは主観の入らない客観的な事実である」と言いつつ、主観だらけなコメントを書いているのなら、それはそれで問題だと思いますが(新聞社の報道でこういう事例はよくある)、個人ニュースサイトでそう主張しているところはそうはないと思います。
個人ニュースサイトは各管理人の興味によって成り立つものだけに、読み手側もそういうモチベーションで紹介されているニュースなんだ、と認識するのが自然な形かと。
それでもなお、「ニュースサイトは主観を交えずにたんたんとニュースを伝えればいい!」と主張する人がいるのなら、そういうニュースサイトを自分で作ればいいのです。誰もそれを止めないでしょう。
ニュースサイトもブログも変わらない
コメント付きのニュースサイトってのだと、ブログでニュースを引用・リンクして紹介してるのと形的にはなんら変わらなかったりします。
ブログやブックマークコメントなどの反応で、気になる意見や誤解されてるなーと思うものがあったら、それが公開されている場にある限りは拾い上げて来て引用し、それに対する考えや追加の説明を書く、なんてことをこのブログでも何度も行ってるように、ニュースサイトの一行コメントでも、気になる内容があったら、たぶん取り上げて何か書くと思います。
そういう意味では、私に取ってニュースサイトでもブログでもその他のWebサービスでも、利用しているサービスこそ違えど、誰かのコメントってことではどれも同じです。単にそのサイトを分類したら違うものになるというだけのこと。
いろんな意見があるから面白いし、誤解を受けたくないなら書き方には気をつけた方がいいとは思うけど、だからといって反論や違う意見、自分の主張を書くな!とはさらさら思わない。
個人ニュースサイトは、誰かの主観に基づいてニュースやコメントが掲載されているからこそ面白いのであって、これが主観が一切なく客観的な事実だけに基づくのなら、人じゃなくてプログラムが作成する自動ニュースサイトとかで十分だと思います。
はてなダイアリーのバックアップ機能はいつまで死んだままなのか?
はてなダイアリーには記事を書いているときに利用できるバックアップ機能ってのがあって、間違って書きかけを記事を消してしまったり、ブラウザのウィンドウやタブを閉じてしまっても、直前の状態まで記事内容を戻せるので、結構重宝してました。
そのバックアップ機能が2〜3ヶ月前から、使えない状態に。
最新版のFlashプレーヤーをインストールしろ、とあるからインストールしてみたものの、表示はこのまま変わらず、相変わらずバックアップ機能は無効なまま。
はてなアイデア - Flashを最新バージョン(10.0.12.36)にすると、詳細編集画面の「日記編集中のバックアップ」が機能せず、「最新版のFlashプレーヤーをインストールしてください」というメッセージがでます。
はてなアイデアを見ると、すでに10月から発覚していた問題な模様。
はてなダイアリーのバックアップ機能が使えなくなっていた件 - それ図解で。・・・tohokuaikiのチラシの裏
とまあ、こういうことらしい。
単なるバージョンチェックのコードがおかしかっただけなのなら、すぐに直して欲しいし、問題がそれだけじゃなくて今の新しいバージョンにすぐには対応できないとかなのだったら、そうアナウンスして欲しい所。
iPhoneのワンセグチューナー発売日は何時?
iPhoneは全世界対応な製品なため、日本独自の規格であるワンセグを視聴することは不可能でした。
そして、これからも視聴できるようになることはないだろう・・・そう思ってた所に、ソフトバンクモバイルから「ワンセグチューナー&外部バッテリ」という別売り周辺機器が発売され、それを使ってワンセグの視聴が可能のなるという、力技による解決が発表されました。
もう、ソフトバンクモバイル内にも専用ページができています。
で、発売日は? というと「12月中旬以降発売予定」との表記が。
すでに12月21日ですが、今の所発売に関してはなんのアナウンスもありません。2chでそろそろ発売の通達が廻ってる!というような書き込みを見て、近所のソフトバンクモバイルショップに行ってきましたが、まだ発売日に関する情報は何も入ってませんでした。
まあ、別に急いで是非ともワンセグを見たい!って訳でもなく(そもそもこの辺じゃワンセグが受信できない・・・電波届いてなくて)、純粋に周辺機器的な面白さで注目してるだけなので、発売日は遅れてもいいから、妙なトラブル抱え込まないでちゃんとした製品にして発売してよ、と。
ソフト的なトラブルは後からのアップデートでなんとでもできるけど、ハードウェア的な障害はなんともしようがないので。
日本文化を観光化するために必要なこと
東京都中央卸売市場(築地市場、中央区築地5)のマグロの競り場に、外国人観光客が多数押し掛け業務に支障が出ているとして、都は各国大使館やホテル、旅行会社に、12月中旬から約1カ月間、競り場の見学中止を通知した。築地のマグロ競りは外国人の間でも「ツナ・マーケット」と呼ばれ、秋葉原、浅草と並ぶ3大人気スポット。早朝から500人近くが訪れる日もあるが、マナーを守らない人もいて関係者から不満の声が出ていた。
http://mainichi.jp/select/today/news/20081203k0000e040078000c.html
京都の花街・祇園甲部で、芸舞妓(まいこ)の人気が過熱し、外国人観光客やアマチュアカメラマンが取り囲むため、住民らがパトロールする事態になっている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081220-OYT1T00415.htm
テレビや映画で芸舞妓が取り上げられる機会が増え、被害がエスカレートしているという。京都市などは、海外向けホームページで「Donot follow Maikos in the streets(舞妓さんを追いかけないで下さい)」などと、異例の呼びかけを始めた。
東京築地市場のマグロ競り場に、京都祇園の芸舞妓見学(追っかけ?)と、日本の文化を海外の外国人観光客が大量に見に来ることでトラブルになってしまっているというニュースがここ最近、いくつも報道されています。
資源もない、土地も無い国である日本にとって、観光ってのは大事にしなければならない重要な産業のひとつで、日本の文化を観光によって多くの世界中の人に知ってもらうのはいいことなのですが、あまりに人気になるあまりに、元々の地元の日本文化を脅かすようになってしまっては本末転倒。
海外に行って、その国の文化を見学してくるときは、その国のマナーに従うなんてのは当たり前のことですが、何をしてはいけないのか?というのは案外分からないもの。だって異文化なんだから。
そこで守るべきマナーやルールはこうですよ、というのをしっかり提示してもらって、観光客の側はしっかりそれを守りつつ見学する、ってのが互いに気持ち良く交流するために必要な形。
例えば、北海道の温泉地では、日本の銭湯や温泉のように大人数で共同のお風呂に入るという文化がない地域から観光にやってきた外国人向けに、温泉の入り方をまとめた小冊子を作成して配っている取り組みを行っているところもあります。
*「裸で頭にタオル…」マナーを紹介*北海道運輸局が作成
http://www.eco2008.jp/news/newscontents/?id=190#
北海道運輸局が外国人観光客向けに作成した、温泉の魅力や入り方を紹介した英語版の小冊子が人気だ。サミットの際にも、各国代表団が宿泊する洞爺湖や登別のホテルでも配布する予定。札幌国際プラザの外国人らが監修したきめ細かさが人気の背景で、西胆振の関係者も学ぶべきところは多そうだ。
A5判十四ページで、カラー印刷。二月下旬に一万部をつくった。欧米からの観光客が水着のまま温泉に入ろうとすると、日本人男性が止めに入る。「温泉は裸で入るもの。タオルを頭の上に乗せて」(本文は英語)などなど。マナーを分かりやすいマンガで描いた。
温泉の歴史や効能も紹介。浴衣の着方や、ロッカーの使い方、体を洗ってから湯船に入るなど基礎的なこともていねいに解説している。「大浴場」や「おかみさん」などの意味も説明し、「いい湯だな」「極楽極楽」など温泉で使う基礎的な日本語の説明も加えた。
この記事で触れられているガイドブックは実際に見たことがあるのですが、とてもよくできています。
日本以外ではめずらしい温水洗浄便座(ウォッシュレット)の使い方や、浴衣の着方などを図解で説明。
この英語版温泉ガイドブックは以下の北海道運輸局のサイトからダウンロードすることができます。
■北海道運輸局ホームページ−英語版温泉ガイドブック
こうやって、ガイドブックを作成して、日本文化を紹介するとともに、見学のときに守ってもらいたいルール、マナーを説明するってのはいい方法だと思います。
また、外国人が持って来ているガイドブックの制作元に、現地で守ってもらいたいマナー・ルールを掲載してもらえるように働きかけるっても重要かと。上述のガイドブックもweb上でダウンロード配布しているのなら、それを紹介してもらえば、事前に観光客が自分たちでダウンロードして見てもらえて、印刷のコストも安く上がるかもしれません。
また、せっかくたくさんの人が見学に来ているのなら、現地の仕事の邪魔にならずに見学できるルートを作成するとか、見学・体験ツアーみたいなものを企画してしまうってのもアリなのかもしれません。
日本国内でも、全然接点が無かった分野からの観光客をうまく取り入れて、地域活性に生かしている例もいくつかすでにあるように、うまいこと観光として盛り上げれば成功できる場所なんてのは、結構たくさんありそうな気がします。