スパムの定義と危うさと


web2.0とブログの可能性 国内最強のスパムサイト「ウィキペディア」」を読んで。

まず、自分なりのスパムとは、
(1)キーワード比率が特定キーワードで30%以上
※通常は5%程度を指すみたいです。
(2)被リンクが沢山ある。又は製造している。
(3)更新頻度が高い。
※毎日更新は全くなく、半月に1回程度。
この3点1セットを言う。こんな単純な仕組みを指す。

あぁ、nobunagaouさんは、自分なりのスパムの定義を置いてるんですね。

それと一般的な「スパム」という単語の解釈の「事前の受信者の許可なく、無差別且つ大量に送信される、広告や詐欺的内容を主とするメール。」という定義から感じる「広告、詐欺的内容を強引に押し付ける」というイメージがかけ離れてるのは、意図的なものでしょうか?


nobunagaouさんの言うスパムは、内容的にSEOの範疇に入る行為だと思います。


私がwikipediaはてなダイアリーを見て思うのは、SEO最適化を狙ったわけではないんだろうけど、結果的にSEOをしてしまっているサイト。スパムサイトってんじゃなくて、SEOサイトって方が適当な言い方なのでは。

このため、スパムには見れないが、信長王2.0の3点1セット論からすれば、最強唯一のスパムサイトである。ここまで、恥も無くスパムをするのは理解に苦しむ。


別にwikipediaは検索順位上位に表示されるために、nobunagaouさんの言うところのスパム行為(一般的にはSEO)をしてる訳じゃないのでは? 辞書の中で使われているキーワードが、そのキーワードのページにリンクされているのは、ウェブ上で実現された辞書としてはむしろそうなっている方が便利で当たり前であり、宣伝行為のためではないと思います。この辺ははてなダイアリーもいっしょ。ユーザーで作り上げたキーワードに自動リンクを張るのは、ウェブの持つハイパーリンクという特徴をよく生かした実装であり、別に宣伝やSEOを意識してのものではないと思います。


ユーザーに便利な仕様を追求した結果、検索エンジンSEO対策といっしょな行為をしていることになっているため、wikipediaはてなキーワードが検索で上位に来やすいことになっている。どちらも多くのユーザーが情報を集めることで作り上げられており、検索結果上位に出てくるだけの内容を持ちえていると思います。


このため、ウィキペディアのスパム対策としてYahoo!検索も対策に乗り出す傾向が見られる。だんだんと検索順位を落すアルコリズムを採用する方向で動いている。

なぜなら、ウィキペディアを見ればわかるように、スパムが一般化し、スパムを採用しないと検索上位表示されない現実がある。特にYahoo!検索が2005年10月からYSTを採用していから、全ての検索エンジンがロボット化した今では、スパムを理解し、対応しないのでは「価値が無いサイト」の評価を受ける可能性がある


この2箇所で反対な主張をしてるのが、ちょっと分かりません。

nobunagaouさん言うところのスパム対策がYahoo!検索で進んでいるのか、スパム対策をしないと「価値が無いサイト」の評価を受ける可能性があるのか。


ウィキペディアが多くのキーワードで検索結果上位に表示されるのは、その構造的な理由も大きいですが、内容的にも上位に表示されて然るべき内容ですので、別にそれは問題ではないと思います。



最近、google検索エンジンアルゴリズムをいろいろと見直しており、意味の無いリンク(過度なSEO行為)はスパムサイトと認定して検索結果から除外するということが何度も行われています。

「品質の低い相互リンクサイトは登録せず」 - 米Google Matt Cutts氏 :: SEM R
検索エンジンスパムと判定か? サイバーエージェント系のWebサイト、Google検索結果から削除される :: SEM R
サイバーエージェント関連のサイトがGoogleの検索結果に“復活”


検索エンジン側でも、アルゴリズムを改良することで、「SEO対策に過度に力を入れられて本来そのサイトが持つ情報の価値以上に検索結果上位で表示されるようなサイト」を締め出す動きが見られます。


もし、SEO対策に夢中になっていて、検索上位に表示されていたけれども、ある日突然検索結果から外されしまったら。そんな可能性が、過去の事例を見るに十分見受けられる現状で、無駄にSEO対策に力を入れすぎることは、非常に危うい行為ではないでしょうか。