ネットという表現の場


茂木健一郎 クオリア日記: 表現者はいいわけをしてはいけない」を読んで。


作品と呼ばれるような表現をどう表現し、どう鑑賞するか。



本とか芸術のような表現を世の中に出すってことは「いいわけをしてはいけない」ってことなんだと思う。伝えるべき、いや、表現したいものは全て作品の中にこめる。そうやって表現としての高みに昇っていく。



ただ、最近現れたネットという表現の場を見てると、違う形の表現もあるのかな、という気もする。

ネット上に上げた自分の表現、それに対する反応を見て全ての反応に返事を返すことは不可能だけれども、反応に対しての返答という形で最初の表現を深めていく。そうして、観客をも巻き込んだ形で作り上げていく表現の形もあるんじゃないだろうか。



かつての個人でしか作り上げることのできなかった表現の時代から、大勢の知を共有して作っていく表現の時代への変貌。