ニュースサイトとSBMという似てるけど重ならない存在


ニュースサイトとSBMの差は管理人主導か集合知重視かの違い。 - tomityの日記」を読んで。

ニュースサイトとSBMの違いについて。

ニュースサイトには当然のことながらそのニュースを見に来てくれるユーザー、俗に常連さんがいる。常連さんは何のために来ているかといえば、ニュースサイト管理人の趣向に基づき収集されたニュースを見たいから来ている。言い換えれば、ニュースサイトにくるユーザーは管理人の趣向を求めてきている。

ニュースサイトは、管理人がセレクトして紹介しているニュースを見にいく場所、他の媒体に例えて考えてみたらその管理人が発行している新聞を読みに行く、みたいな感じでしょうか。

紹介する記事のジャンルだったり、付けられたコメントだったり、それぞれの管理人ごとにいろんな特徴があって、それを見たいがためにニュースサイトに行きます。



もう一方のSBMは、自分が興味のある記事をばんばんブックマークして公開することで、それがSBM全体という大きな集団における集合知的に働きます。SBMにおいて、ブックマーカーはブックマークという情報を集める一人に過ぎず、大勢のブックマーカーが集めた情報によって、多くの人に読まれている記事が抽出されたり(はてブなら人気のエントリー)、話題になりそうな記事が分かったり(はてブなら注目のエントリー)します。

ブックマーカーのページが存在して、それぞれ単独でみることもできますが、ニュースサイトのように紹介記事をセレクトしたり、自由にカテゴライズして整理したりすることはほとんどできず、ただブックマークされた情報を見るくらいしかできません。


ゆえに、ニュースサイトは管理人が強い主導権を握るし、SBMは個というものが埋もれるのは致し方ないとしても票数を指標として記事を探すことが出来る。この違いは対照的だ。そのため多くのユーザーはどちらを重視するかによって、ほぼ二分されてしまう。ゆえにクラスタが分かれてしまうのだと俺は考える。

クラスタが分かれているけど、いい記事を貪欲に探している人たちってくくりだといっしょなんですよね。ニュースサイトで大手ニュースサイトを頂点として、子ニュースサイト孫ニュースサイト、、、というネットワークができているのと同様に、はてなブックマークでもヘビーブックマーカー同士は目に見えないなんからのネットワークがあるように感じられます。はてブのお気に入り機能もそうだし、RSSリーダーを駆使してさまざまな情報を読んでいる人も多い。


ニュースサイトの紹介記事を、ソーシャルブックマークのブックマーク情報のように扱って、人気記事を抽出している「メガとんトラック - 個人ニュースサイトURL収拾車 -」は非常に面白い試みで、私もよくここを見ています。



ソーシャルブックマークをヘビーに使っている人たちは、多くの人たちが興味を示すニュース(被ブックマーク数の多い記事)にはあまり興味を示しません。誰かが見つけてきたまだ話題になっていないような記事(注目のエントリー)や、お気に入りに登録した、注目しているブックマーカーが集めてくるブックマーク情報をたんたんと見るって人が多いです。

大衆週刊誌みたいに大勢が注目している記事も分かるし、情報収集中毒な人がもくもくと情報を集めるのにも役立つ、ブログを含むさまざまなサイトのコメント欄としても機能する、いろんな意味ではてなブックマークは役に立っています。



このブログに出てくる内容に興味がある人なら、私のはてなブックマークはてなブックマーク - hejihoguのブックマーク)を見てると私が記事を書く前にどんなところを読んでいたかがいち早く分かります。興味があった記事はもくもくとブックマークしているので、多いときは一日100件近くブックマークしてたりすることもありますが、たいていはタグをつけているので、知りたい話題のタグをクリックすると、関連記事を知ることができます。

こういう利用法もできるのが、ソーシャルブックマークの利点のひとつ。



ニュースサイトの人がソーシャルブックマークに移行してくれなくてもいいから、紹介記事をブックマークに残してくれたらなぁと思うことがよくあります。うまいこと、両方いいとこどりして使えないかなー、と(笑)