他人とコミュニケーションしながら作っていくブログの楽しさ
「すちゃらかな日常 松岡美樹 ブログはタイトルから? それとも結論重視?」を読んで。
ブロガーがブログをどんな手順でどう書いているかをまとめた記事。いろんなブログ記事の書き方が紹介されていて面白い。
「■浮かんだセリフを生かすために全体を書く」「■考えた道のりを公開するのが面白い」ってのは、私がブログ記事を書くときに思ってることに近い、というか一部分であったりする。
ブログを書く前に、たまにメモを取ってることがあるのだけど、そういうときはたいてい思い浮かんだワンフレーズ、そう「浮かんだセリフ」をメモっている。そして、そのフレーズを元に、いろいろと思いつくことを書き連ねていく。「考えた道のり」を示しながら。
ブログでは特に有効な「タイトルと冒頭の3行で心をつかめ」
よく言われる文章書きのコツは、「タイトルと冒頭の3行で心をつかめ」ってやつ。私は紙媒体の経験が長いから違いがよくわかるのだが、特にブログみたいなウェブ媒体って文章のド頭が重要だと思う。
ブログの数は膨大だ。RSSリーダーに登録してるお店だけでも、もういっぱいいっぱいである。だがそれに加えて、ソーシャルブックマーク(SBM)や個人ニュースサイトで見かけたブログまで毎日読むのだ。読むべきものは次々に沸いて出る。
とすれば読む側にすれば、文章の冒頭で「それが面白いかどうか?」を素早く見極め、つまんなかったら一刻も早く「次」へ行きたいって心理が働く。逆に頭の3行で読み手の気持ちをキャッチすれば、あなたのエントリは最後まで読んでもらえる。
私が苦手としてるのが、この方法。でも、松岡さんの説明にあるように、多くの情報を大量に流し読みしていく人が多い今、自分の書いたものを読んでもらうためには、キャッチーなタイトルと冒頭の数行は非常に大きな意味を持つ。
まあ、あんまりキャッチーすぎて「釣りかよ?」ってのはよろしくない(自戒を込め)。特にネットユーザはリテラシーの高い人が多いので、あんまりタイトルに力が入っていると「中身がないな」と見切られる。かえって逆効果だ。
自分も多くの量を読んでいる身から、所謂「釣り」記事に対する印象は悪い。「釣り」タイトルはそれこそ飽きるほど目にしているし、「釣り」タイトルに釣られて中味をみてがっくりなんてこともうんざりするほど体験してる。
自分でそういう体験をしているから、逆に「釣り」タイトルは苦手。たまに自分のブログの記事一覧を見ながら、直球なタイトルばかりで読みたくならないよなーなんてちょっと凹んでいたり(苦笑)
キャッチーなタイトル、そしてそれに見合うだけの内容な記事が望ましいけど、両立は難しい。
他人とコミュニケーションしながら作っていくブログの楽しさ
お題を決めて、それについての記事を各メンバーが書くなんて形もあれば、たんたんと文通の様にトラックバックを飛ばし合いつつ記事を書き続けていく形もある。最近は、ソーシャルブックマークやTwitterのようなミニブログなどもでてきたので、そういう場所での発言も参照しつつブログ記事を書くなんてやり方も面白そう。
私が書いた記事についても触れてもらってたので、もうちょっとその部分を詳しく書くと、「お題を決めて、それについての記事を各メンバーが書く」ってのは、私もトラックバックで何度か飛び入り参加させてもらった「Lingua furanca.」というサイトがそれにあたります。18回目のお題をもって一時停止となりましたが、参加メンバー+飛び入り参加者が集まってひとつのお題についてあれこれと考えつつ記事を書くってのは、読んでても面白かったし、実際に記事を書いてトラックバックで勝手に飛び入り参加するのも楽しかった。
「たんたんと文通の様にトラックバックを飛ばし合いつつ記事を書き続けていく形」ってのは、「明日は明日の風が吹く」のid:yas-toroさんとのやりとりがそれにあたる。互いにパソコン通信を経験してたり、同年代ぽかったり、趣味がかぶってたりというので、互いに言及しあっているうちに延々と何度もトラックバックを飛ばしあってのやりとりになったことが何度かあるし、今でもよく互いの記事を参照したりしている。
最近は松岡さんのブログも同じように互いによくトラックバックを飛ばすようになったが、互いに考えている方向が似ていてちょっとずれてるくらいの人とブログで対話するのは非常に楽しい。ブログを通して対談してるような感覚なのかな、これは。
最後のソーシャルブックマークやミニブログから参照して、というのは最近少しずつチャレンジしている分野。ソーシャルブックマークのコメントにはなかなか考えさせられるものも多いし、ミニブログ上でふとつぶやいた思いが連鎖して興味深い話の流れになることもよくある。
Twitterでは、「お!」と思った発言やその流れをFavoriteに登録しておくことで、後々記事を書くための情報として残している。単独で気に入った発言とか、単に面白かった流れとかも混じってるのでアレだけど、私がTwitterを読んでて残しておきたいと思ったものは、ここに残っています。
http://twitter.com/hejihogu/favorites
最近だと、「Twitter上の話の流れを追うしくみが作れないか」「横浜からの終電間際帰宅ミッション」「Twitter忘年会を生暖かく見守る会 in Twitter」「ソーシャルブックマークとニュースサイト」なんかの流れが、まとめたら記事にできるなーと思いつつ残したもの。
いい意味で独善的に「オレが言いたいのはこれだ」と書くのもテだ。だけど「他人とコラボレーションしながら作り上げる」というのはブログらしい。
ブログの醍醐味って究極的には人とのコミュニケーションだと思うし、他人の考えに触れて変わっていく自分を記録するって発想もアリかなと。
他人とコミュニケーションして互いの考えが交わるからこそブログは面白い!って思ってるので、ありとあらゆる場所からブログのネタを拾ってきて、他人とのコミュニケーションへと持っていってます。
こうやって楽しく他のブログと交流してるのを見て、「ブログって楽しそうだな、やってみようかな」って人が増え、ブロガーが増えるともっといいですね。見てるだけじゃなくて、自分でも書いてみるともっと面白くなります、ブログは。