分かってもらえない悩み


QV-10Aから始まった私のデジカメ遍歴、一時期は年1台以上のハイペースでデジカメを買い替えてて、古くて使わなくなったデジカメは知人や家族にあげてました。


そんな訳で、実家では私のお古のデジカメが現役で使われてて、母は私がかつて使ってたSANYOのDSC-J1を使ってるのですが、何やら不満があるようで。


母:「このデジカメ(DSC-J1)もいいんだけど、もっといいデジカメが欲しいよ。」
私:「え? 例えばどんなのが?」
母:「画面が大きいのや、レンズが飛び出さないの。で、簡単に撮れるやつ。」
私:「あー。最近のコンパクトデジカメはだいたい液晶大きいからねえ。でも、あまり液晶が大きすぎると持ちづらくて落っことすよ。レンズが飛び出さないのはそれなりにあるけど、その分ちょっと写り悪くなるけどね。簡単に撮れるのってのは、デジカメに写るんですレベルを要求してるのだったら、そんなのは無いよ。」
母:「なんか画面に「リフォーマットしてください」って出て止まらなくなったんだけど・・・」(急に話が飛ぶのは日常茶飯事)
私:「え? 何かした?」
母:「なんもいじってないよ!!」(ちなみに、何かしてても絶対に何かしたとは言わない)
私:「どれどれ・・・(確かに画面に「リフォーマットしてください」と表示されてる。一旦電源落として、メモリカードを抜き差しして再度電源入れるとメッセージは消えてる。たぶん、メモリカード差し込みが不十分だったせいと判断) あー、メモリーカードがしっかり刺さってなかったぽいね。前に撮影したデータ残ってるけど、消しておく?」
母:「あー、もうデータ移したから消しちゃっていいよ。一枚一枚消してくの大変なんだよねえ・・・」
私:「え”? 全部消すならリフォーマットでいいじゃん。」
母:「え? リフォーマットって何?」
私:「フォーマットってのは、メモリカードとかをデータ書き込める状態にする作業のこと。リフォーマットすることで、撮影データを全て消して初期状態に戻せるんだよ。」
母:「ならやっといて。」
私:「自分でやり方覚えろよ・・・(と言いつつリフォーマット)」
母:「ついでにさ、なんか画面に変なマークが出てるんだけど・・・」
私:「え? (画面を見ると、フラッシュ禁止マークが。前に出かけたときに、「勝手にフラッシュが炊かさるようになっちゃった!」「自分で間違って設定しちゃったんだろ!」「直して!」「フラッシュ禁止にしといた!」ってやりとりがあって、そのままだった) これ、前にフラッシュ炊かさらないようにしてって言ってたよね? だからそのときにフラッシュ禁止に設定したままだけど。」
母:「何もしてないのに、勝手にフラッシュ炊かさるから困っちゃう。」
私:(「何もしてなくないよ・・・自分でフラッシュ強制に設定してたよ・・・フラッシュボタン押してたよ・・・」)「・・・このボタンがフラッシュボタンで、これを押すと、赤目軽減とかフラッシュ強制とかフラッシュ禁止とか切り替わるんだよ。画面にフラッシュマーク出るから確認して。」
母:「もうこれでバッチリだ!」
私:(・・・という台詞は過去に何度となく聞いてるけどな・・・)



おおよそ、なんでも適当にいじくり回して使い方を探す私と、自分では使い方を考えようとしない母という正反対な組み合わせ、他人なら完全放置モードですが、家族だけにそれができないのがもどかしい。



自分と正反対な人を見てて、なぜいろんなものがあれほどまでに致命的に使いこなせないかの理由が分かりました。

「説明書きを全く読まない」

これにつきる。



普段コントローラーになじみがなくてゲームができない方々にも、画面にコントローラーを向けてボタンを押すだけでオッケーという画期的なインターフェースで大人気な任天堂Wiiを持ってしても、母には通じません。


(自分のゲームデータを登録してるとこ)
私:「・・・そうやって、自分の情報入れたら、最後に登録するかって聞かれるから、「ハイ」を選んで。」
(画面には「ハイ」「イイエ」と大きく二つのボタンが表示されている)
母:「え? 何? もうデータ入れたよね? どうしたらいいの?!」
私:「・・・だから、登録しないとデータ保存されないから、画面に出てる「ハイ」を選んで!」
母:「え? え? どこにも「ハイ」とか出てないよ!!」
(手元のコントローラーを凝視する母)
私:「テレビ画面だ、テレビ!」
母:「え? え? どこ??」
私:「どこってか・・・・・・画面に「ハイ」と「イイエ」しか出てないけど・・・」
母:「分かった!! (びしっと「イイエ」を押す)」
私:「あqすぇdrftgyふじこlp!!!」


私:「(テレビ画面に近寄って)これだ!これ!!(「ハイ」を指差す)」
母:「なんだ、そっちか!早く言ってよ!(びしっとBボタンを押して、画面が登録前に戻る)」
私:「!!!」



そんな母も、Wiiスポーツのテニスは大好きです。いっしょにプレイすると、自分が勝つまで辞めたがりません。

ラケット振り回すのに夢中になって、横に居る私が殴られるってのも何度となく。離れても追いかけてきます。こっち来なくていいから、画面見ろよ!!