ブログに感じること


個人ブログの現在、そして、たぶん未来 - 琥珀色の戯言」を読んで。

個人ブログの現状についてのエントリ。



「ブログ」が話題になった時期からもうかなり経って、その後に話題になった「SNS」や「Twitter」などが盛り上がる最近ですが、個人的には「ブログ」は過去の物となってしまったというよりかは「メール」などと同様にごく当たり前なものとして定着して使われるようになっただけかな、と思っています。


ただし、「メール」がネットを使っている人の大半が利用するサービスなのに対して、「ブログ」は後述しますが数十人に一人くらいが使うという利用頻度が元々低いサービスなんだろうと。


「ブログ」「SNS」「Twitter」は微妙にずれてる


「ブログ」って何か?と考えると、ある程度の長さの文章をログ形式で時系列的にオープンに発信できる場所で、これはネット上で何か情報発信しようと考えている人にとってはとても使いやすいツールであり、「SNS」や「Twitter」にブームが移った後でもそれは変わりません。


SNS」は知人とのコミュニケーションを楽しむためのツールだし、「Twitter」は日常の小さなつぶやきを共有しあってコミュニケーションや情報収集、時間つぶしなどを行うツール。それぞれ、似た様な部分があっても、その特性から利用目的がそれなりにずれているので、それぞれ目的に応じてユーザーサイドで使い分けされているのではないでしょうか。


ブログで何かを発信するような人は数十人に一人くらい?


もう15年近くネットのあちらこちらでいろいろ活動してて思うのは、ネットといういままでには無かった情報発信の場が登場して、発信における敷居(コスト、手間など)は大幅に下がりはしたものの、何かを発信したいという欲求を持った人がどれくらいいるんだろう?と考えると、今も昔もその数は数十人に一人くらいの割合から変わってないんではないか?ということ。


「ブログ」がよく話題になっていた数年前を考えても、あちこちのブログサービスのアクティブブログ数の統計値などは、せいぜい数百万ブログ程度までしか増加してませんでしたし、現実の知人の間でどれだけブログをやってる人がいるか?というのも、大雑把に考えて数十人に一人くらいの割合だったような気がします。


ちょっと敷居の高いブログ


「ブログ」はある程度まとまった文章や主張が無いと読み応えがないため、ごく短い文章しか書けない「Twitter」や友達同士のコミュニケーションという共通話題が存在しやすい「SNS」と比べると、書くための敷居はちょっと高め。そして、発信者が「SNS」や「Twitter」に比べると少なめな「ブログ」とはいえ、国内だけでも数十万〜数百万ブログが開設されており、その中で誰かの注目を引いて読まれるようになるためには、「書いている内容の面白さ」「継続力」などが必要となります。

無名の人が成りあがるには、誰かに引きたててもらうか、「炎上作戦」をとるしかない。

2011-01-05

「誰かに引き立ててもらう」ってのは、すでにある程度知名度の高いブログなどの記事について何か書いてトラックバック飛ばす、飛ばす、飛ばす、そのうち、トラックバック経由で読みに来てもらったり、言及した相手が反応してくれたりというので自分の知名度を上げて行く方法。

ちょっと時間はかかりますし、有名人のブログだと当然反応してる人もそれなりに多いので、何か際立つ部分が無いとなかなか気に留めてもらえなかったりしますが、コツコツとブログやるならこの方法がオススメ。私もあちこちのブログに言及してじわじわと読んでくれる人増やしてきました。


「炎上作戦」は、大勢の注目を短時間で集めるのにこだわる人が必ずといっていいくらい使う手段ではありますが、燃えながら走り続けられる人ってのもまあそうそう居なくて、だいたいは途中で燃え尽きちゃいます。例外的に延々と燃えながら走り続ける人とか不死鳥のごとく何度も蘇ってくる人もいますけど。


有名無名とネットの息苦しさと

現在の個人ブログは、大多数の「何を書いても炎上すらしない閑古鳥ブログ」と、ごく一握りの「何を書いても炎上する可能性がある有名ブログ」に二極化しています。

 正直、「ブログで自分を宣伝したい人(あるいは、自分の存在価値を証明したい人)」か、「失うものが無い人」以外には、ブログを書き続けることは、「百害あって一利くらいはあるかな……」という感じでしょう。

2011-01-05

「有名ブログ」とその他大勢の「閑古鳥ブログ」ってのは、「ブログ」の前の「個人サイト」の時代から延々と変わらない構図で、山みたいなもの。てっぺんが「有名ブログ」で裾野の方が「閑古鳥ブログ」。特に最近二極化してきているとは感じません。昔からこんなもんかなー、と。

「閑古鳥ブログ」「無名ブログ」からだんだんと名を馳せて「有名ブログ」へと上り詰めて行くブログも気づいていないだけで結構あるなー、とたまに「[TopHatenar] ブックマーク数ランキング - はてなダイアリー」なんかで見る自分の順位の周りのブログの顔ぶれの変化を見ながら思います。



ネットそのものがどんどん普及して多くの人が何らかの形でネットを使う様になったせいで、ネット上には何かを燃やしてストレス解消しようという人々が随分と増えました。


こと、何かけしからん話題が見つかった時には一斉に大挙して押し寄せて、正義の鉄槌よろしく必要以上に追求し、「悪い事をやっているのだから何をされてもしかたないのだ」的に叩きまくる人が出てきます。ネットに息苦しさを感じてるとしたら、こういう人達の存在がそう感じさせているんでしょう。


自分にしか書けないことを書くから楽しい

なんのかんの言っても、僕はブログが大好きです。
10年やってもこの程度ですが、それでも、書くことは愉しいし、反応を貰えると嬉しい。
たぶん、「自分のこと」を書いているから、なのでしょうね。

2011-01-05

「自分のこと」を書く、そうブログでは自分が考えてること、感じたこと、気になること、とにかく自分の中から出てくる伝えたい何かを書いて反応をもらうから楽しい。これは私も非常に同感。


もっといろんな人が「自分のこと」をいろいろ書いてくれたら楽しいのにな、と思いつつ、周りにじわじわとブログを勧めたりしていますが、まあ、そちらの方はなかなか広まってくれません(苦笑)