自らの趣味を攻めと守りで分類してみた

趣味は絞らないといけない話 - 蕎麦屋」を読んで。

趣味をつらぬくには、つきつめていくには、絞らなければダメだよね、って話。


攻めの趣味


これって、趣味に限らず仕事とかでも同じなんだろうけど、何かについて極めてやろう、一歩抜きん出た存在になろう、と思ったら、時間や自分の中の熱意の多くを傾けてやらなければならないんですよね。どんどん歳を取って、いろんなことにチャレンジしてきて、失敗したり成功したり、そんな人生を送ってるうちに実感するトコロ。



時間や自分の中の熱意って書きましたけど、それ以外にもいろいろと大事なこともあって、「自分の頭で考える」とか「余計な思い込み、プライドを捨てる」とか。



「自分の頭で考える」ことをしない人って、人の後ろについていくか、モノマネするかにとどまってしまい、どこまで行っても誰かのコピーにしかなれない。

「余計な思い込み、プライド」と「自分ならではなこだわり」、これは自分の視点だけで考えてると案外違いが分からないんですよね。自分の中に他者の視点を持てるか、自分を客観視できるか、ってのと、それらの視点も含めて、自分の目指す何かのために必要なのは何か取捨選択できるか、ってのが「余計な思い込み、プライドを捨てる」の意味。



そんな感じで高みを目指していく、自分と他者とを区別しうる何か、自分のアイデンティティとしての趣味ってのは、攻めの趣味。一番槍を目指すとか、あの山の頂点を目指すとか、敵将を討ち取るとか、そんなイメージ。


守りの趣味


攻めがあるなら守りもあるよね、ってことで守りの趣味って何かって考えてみる。



攻めの趣味とは逆な訳ですから、他人よりも突き抜けようとか、孤高の存在になろうとか、何かを為そうなんて高い志は持たずに緩くノンビリやりたいようにやろうよ、って趣味が守りの趣味でしょうか。

なんかこだわる訳じゃないけどそれをしてるのが好きとか、何も考えずにボーッとそれをするのが好きとか、他者とのコミュニケーションのためにやってるとか。他者より抜きん出なくてもいい、好きなように楽しめればそれでイイという。



守りの趣味って、いったいお前は何を守ってるんだ?って言えば、自分の心の安寧?


自分のリソースと攻守の向き不向き


1日24時間、1ヶ月30日、1年365日、誰にも同じだけ与えられた時間は、どう使うかは自分で選択できるけど、限られているリソース。世の中、生きていくため、何かを行うために必要なお金もリソースの一つ。趣味で何かを始めようって時には、自分の手持ちのリソース、時間やお金の中でやりくりできる範疇でしか、その趣味を行うことはできない。



食に関する趣味で考えてみると、一流料理店や世界の美食を味わう、みたいなグルメは多大なるお金を必要とする。B級グルメとかになるとお金はそれほどかからなくなるが、あちこち出かけたり行列に並んだりと時間を費やすことが増える。料理はどうだろう。趣味で料理をするとなると、調理器具や調味料、食材にこだわるため、お金がかかることが多そうだ。そして手の込んだ調理法ほど時間がかかる。



攻守の向き不向き、その人が趣味をどういう意識で捉えるか、攻めるのか、守るのかってのは、基本、その人の性格による所が大きそうだ。何事にもこだわって他人より秀でないと納得が行かない人、マイペースで自分のやりたいようにやれればいい人、行動的な人、受け身な人、などなど、それぞれ攻め、守りを選ぶ要因となる。


自分の趣味を考えてみる


そんなこんなで趣味についていろいろ書いてみたけど、自分の趣味が攻守どっちの方向なのかを考えてみる。とは言っても、そんな突き抜けた人でもないので、攻めか守りかの方向性くらいなものだけど。

  • 旅行

出かけるのは好きで、数年前には道内の道の駅を全制覇(攻め)した。道の駅を制覇するのはスタンプラリーが目的だけど、昔と違い今は24時間スタンプが自由に押せる訳じゃないので、営業時間内に回れる道の駅をうまくまとめながら制覇していくというのは結構難易度が高いミッションだったりする。北海道全道の駅を制覇するのに走った距離はたぶん5000kmオーバー。一回の旅行でせいぜい2〜4日程度しか使えないので、何度も遠いエリアまで遠征する必要があったため。

お金的な意味合いでここ数年は道内から脱出してない。最近は年に数回、道内遠征する程度(守り)。

  • 食(グルメ)

食べるのは好きで、旅行するときは必ずご当地の美味しい物を食べてこないと気が済まないタチ(攻め)だけど、最近は旅行しなくなったので、近郊のまだ見ぬ美味しいものを探すくらいにとどまってる(弱い攻め)。土地柄、お金的にもB級グルメ中心。

  • 食(料理)

店に行くだけが食じゃない、美味しいものを食べたければ自分で作ればいいじゃない(攻め)的に食べたい物を自分で作るのが好きで、料理は結構する。出かけない週末とか、盆正月GWのような人が増えるときは調理人なことが多い。

  • ネット

ネットの黎明期からずっとネットを使ってて、新しいサービスで拡がる世界を見るのが好き(攻め)。自分の好きなことを語るのは好きだけど、身の回りでそれを語り合う人ってのもなかなかいない環境なので、溢れ出る思考はブログに書いてる(攻め)。

デジタルガジェット系な代物が好きで、特にある分野の商品が出始め、まだ世の中の認知されていない状態から、次第に普及し、急成長していく様を見るのが好き(攻め)。世の中に普及しまくって安定期に入ったデジモノはそれほど熱意を持って追っかけなくなる(守り)。

  • ゲーム

自分の知らない世界、新しい体験を味わうためにプレイするゲーム、それまでに見たことがない新ジャンルが好き(攻め)だけど、ゲーマー歴30年を超えてそういう新しいジャンルってのはそれほど出てこなくなった。ゲームの腕前は長くやってる分、そこそこではあるけど、別に特段優れてる訳でもない。好きでいろいろと試しながら遊んでるゲームもあるけど、格闘ゲームとかは下手の横好き(守り)。

  • 漫画・アニメ・小説

数だけはそれなりに大量に見てるけど、何かの作品について語り尽くしたりってのはあんまりしない。気にいった作品は手元に残しておいて、定期的に繰り返し楽しむ派(守り)。



とりあえず長時間、長期間ハマってるものをいくつか書いてみたけど、それ以外にも家庭菜園とか、洗車道とか、他にもハマってるものはある。好奇心溢れる、いわゆる多趣味な人なので、趣味で何かを為す!的に突き抜けるのは無理そう。